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いつか僕は死ぬ
目を閉じても何も変わらない
いつの日か僕は死ぬ
眠いとき寒いとき
弱いとき暗いとき
明日は遠く霞んでしまって
あなたの似姿が ....
目のまえがぱあと明るくて足もとのきんいろの草っぱらがどこまでも続いていると思ったら
それはそれはわたしの夢のなかでのできごとで
目をあけるともうお日さまはずいぶん高いところにえっちらと昇っ ....
願いが時に邪魔して
ループして
あの頃の想いを
捨てきれないでいます
また今度の今夜
ずっと待ってていただけますか?
返事は色褪せた手紙でいいので
次は忘れないで下さいね ....
春風が
少し恋しい季節
いつもの場所の
ちょっと広いベンチ
ゆっくり腰掛けて
ねぇ
空のない町に
行こうよ
そんでさ
僕が太陽で
君が雲で ....
焚き火をじっと見ていた
三日月が荒れた海の上に濡れて
俺達は二十人ぐらいで
世界の果てで
最後の夜で
世界の果てで
焚き火を囲んで
女たちはずっと歌って
男たち ....
泣くな 10円玉
1円に笑って1円に泣かされる奴もいると言うのに
おまえが泣いてどうすんだ?
まだまだ諦めちゃダメだ 自分を諦めちゃダメだ
おまえは硬貨なんだからきっと効果があるんだ
なあ、 ....
だったら少しは信じてみてと
そう思うならと
遠くで声がするんだ
僕を呼ぶ声がするんだ
「ここにいるよ」
声を張り上げて
孤独を引き合う力で、君を呼んで
明日を、呼んで
そうやって今 ....
ピアノの調律を数式化した教室で
黒板に書かれた文字を
僕たちは理解しようとしない
故郷の水不足を報じる朝日
此方では雨が降るけれど
牛の鞄ではダムにはならなくて
蛍に逢いたいと
彼女 ....
眠れない夜は、本当に、孤独を誘う。
世界に、自分ひとりしかいないのではないか、
あるいは、
世界から、自分ひとり見捨てられたのではないか、
と、錯覚させるから。
だけど、この寂しさひとつ ....
ここから
遠いところへいくためには
まず気持ちをたちあげなくては
たぶん、それが一歩
一歩とは
ほとんどゼロでありながら
なんとすべてに近いことか
オーケストラがはじまる直前のあ ....
端座し
呼吸を整え
息を数える 一 二 三・・・・
不動の座禅 鳥の声
意識は研ぎ澄まされ
一呼吸するごとに
『魔境』というイメージの嵐に犯されている
意識の特異点 ざわ ....
はなの
ゆびきりまで
ひとさじ
みつのように
あびているあめや
ひかり
よるのやみ
かぜ
たおりにくる
ゆびさき
´
生まれたての
ダッシュされない
耳の美しいカアブ
描いて
´
(何か音)
聞いたこともない
さわれない
見る
ことも
青空に
シャープ
黒鍵に落ちる
細い指
....
飛んでいる、みたいに
自転車を漕ぐ
坂道を下って
手を広げて
風の翼が
背中に生える
目を瞑れば
何もなく
自分の宇宙が
自分の未来が
見える
飛んでいる、みたいに
自 ....
懐かしい音楽
懐かしい想出
懐かしい時間
懐かしい会話
パイプオルガンの音
チョコレート
グレープジュース
ハム
時間の塔を抜けて、今
空洞の時間
時間の動きが遅くなった。 ....
まるで子供のように
花火が見たいなんて言うから
僕は少し呆れ顔で 君の頬つねって
君は少しふくれ顔で 僕のマフラー締め付ける
眠りから醒めた街の片隅
潰れかけのディスカウントショップ ....
指先だけで、そっと
窓を開いてみる
隔てていた向こう側には
空の海があり
紙飛行機を飛ばす
誰宛てとかではなく
紙飛行機を飛ばす
そこに、意味なんてない
ここは海だろ ....
可能な限り開け放された
円い3つの堅牢な
窓枠から誘われて
無力に為る儘
飛ばされ来た庭
果実の花には
漂白のしろ
そして
滑らかに舌に添う
蜜のとろみは
翅をもぐより ....
舌がある
それで君を舐めようか
冷えた舌先が触れるとき
君の肌で
どんな音がするか
固まった
ちいさな
ちいいさな結晶が
溶ける音がするか
こんなすこし暑い季節なら
しゅと
音が ....
埒もない想いに身を委ねてしまうのは
この季節特有の気紛れと
触れて欲しい
昨日までのわたしを脱ぎ捨てた
わたしのこころに
この瞬間に生まれ変わった
わたしの素肌に
季節は夏
....
薄い蛍光灯と
白い壁の部屋で
壊れる寸前でいた
強い太陽の光と
自然色の街並みを
瞼で焦がれていた
鍵など掛かっていない
歩けないわけでもない
ただそこにいた
壊れる寸前 ....
雨の日の一日は哀しげ
眩い光が地上に届かない
太陽が恋しい
でも雨は全てを洗い流す
私の心の澱さえも浄化していく
さらさらと
しずしずと
雨もいつしか止んで
見える太陽は一層輝 ....
街の灯(あかり)は黄昏て 人々はすでに足早に 暗がりの道を歩いていた
その中で私はたった 独りで人ごみの中を 希望すらもたずにたたずんでた
一番星は宵の明星だと沈みかけていく月と太陽が 教 ....
それはしずかな夜だった
雲が姿かたち変える
星がぱちくりとまたたく
君はきっと見ていない
どうして宇宙が透けて見えるの
夜はふしぎだ
魔力があるにちがいない
うっそうとした森によ ....
この赤い空を見て
あなたは何を思う?
この星空を見て
あなたは何を思う?
この雨雲を見て
あなたは何を思う?
この稲妻を見て
あなたは何を思う?
私はね ....
夜、高台に吹く風は
ほどよい冷気と湿り気を帯びて
ふわり
汗ばんだ髪をすり抜けて
着古したスエットを撫でて
僕の涙をもさらってゆくのです
「昔、イカロスという天 ....
オレンジの三日月が
細やかな雨を降らす頃
私は屋根の上で
うさぎを探している
時計仕掛けの空は
星を降らしながら
ただ、じっと
佇んでいる
床に落ちている苺は
まだ ....
淡い空に
洗いたての
真っ白な
服を干したら
羨ましくなりました
わけもなく
ただ
地球の純粋が
朝日の当たる
マンションのベランダで
昨日の祈りで
天界へと返した霊たちに
伽羅の焼香をする
ミネラル水とミルク入りコーヒーを添えて
また 暑い夏がやってきます
あの日のよう ....
抜け殻になっていい?
退屈してたけど
面白いかもなんて
完璧なんて
程遠いのに
とまる事が
怖くなって
影ふみ遊び
繰り返して
いつの間に
日が暮れて
抜け殻 ....
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