すべてのおすすめ
草木も人も生きられぬ
不毛と言われる地に咲く
たった三週間の命
それでも
その身をいっぱいに開く
自らを
そして他の生を
育むために
原始の時代から
変わることのない花園
....
いち
にい
さん
しい
ご
たとえば
「ありがとう」と言う前に
五つ数えたいくらいの想い
とてつもなく酒。
肝臓いわしてからは量こそ多くは無いけど
だらだらと飲む。
とてつもなく箱。
椅子?になれそうなパワーPC。
私の世界がそこだけにあるような、ないような。
とてつも ....
空は 晴れて
緑が 萌えて
鳥は 唄う
どうしようもなく
春で
朝で
まぶしくて
どうしようもなく
私は
女で
せつなくて
風が「る」のような ....
明かりの無い部屋の片隅
目を開けて 僅か
閉じる
暗闇を見つめることはいつも難しい
閉じることで
そこに何が生まれているのかを知りたかった
同じことで
閉じたところで何も ....
10センチの赤ちゃん
手のひらで眠る
うごめき
芋虫のダンス
這い回る
どこだ、どこだ
ああ、違うよ
ママはね
いないよ
でも吸い尽くしたいんだね
ごめんね
....
駐車場になるまえ
あそこは空き地で
足跡が
角から裏にのびる
小路をつくってて
この季節
そろそろ
たんぽぽとか
つくしとか
黄緑色の草とか
ひばりはいつだろ
....
天文の漂う踊り場にて
夜風に占う明日の天機
孤島を踏んだ小鳥のように
無恥の鏡を握り携え
彼方の涼へと方位を定め
遷ろい霊えと無慈悲に祈る
翳にあっ ....
緑の空を白いトンネルにも塗っていると
彼の足音が聞こえる
渇いた喉を癒すのは
何かしらの優しさなんだろうと思う。
でもそんなことを言われなくても
と思う。
一万八千数百個の時間が頭 ....
ないものねだりばかりしているんだ
今までずっと、僕は。
そこにあるものに、どうして満足できないんだろう
僕の手の中にあるものだって
当たり前に存在するわけじゃないのに
君を見 ....
空
桜
空
散る
花び ら
....
春風の中に立ちすくむとき
となりで泣きながら踊っていた彼女をおもいだす
ごめんね ごめんね
最後に聞いた彼女のことば
愛を手に入れるという表現はおかしくて
「愛 ....
悲しかった
ただ悲しかっただけだった
人を恋することは良いことだが
恋をしてどうなる
その恋がみのるみのらないは
運任せ
恋は本当に自由気ままに
舞っている花 ....
詩人として
めぐりゆく季節の中で
自然の恵みを享受し
自分の生命を実感する。
詩人として
愛あふれるこの世界で
夢あふれるこの世界で
自分の存在を実感する。
かけがえのないその ....
夏に金魚を掬った。
冬に金魚は死んだ。
悲しかった。
八本目のアイス棒が庭に立てられた。
剥げかけた朱色の腹を浮かべて水に浮く、浮く。
元から死んだような目はさらに光を失い、失い。
....
君は自分に春が来ないと思っているね
恋に破れ
傷付いて
泣いている
僕も自分に春が来ないと思っている
自分に嘘をつき
彷徨い
不安に震える
君の心は
人を思う心は
....
バニラアイス
一番星
{引用=
クラスのみんなとプラネタリウムを見に行った。
隣に座ったボブがそっと手を握ってきて、星を
....
天上から
光の粒がおりて
みち満ちてゆく
ときは、春
天から与えられたのは
生きる力と活かす知恵
朝露を唇に
目に触れない透明な息
両の手で
肌に感じる柔らかな息
目ざ ....
私には孤独がない
あなたが
孤独と呼ぶものは
ただ
声を求めてる
くちびる 重ねても
あなたの孤独は変わらない
私には孤独がない
私はもう
ここにはいない
あなたが ....
僕の足元には陸地がある
足の裏からじりじりと広がってゆくこの陸地は明らかに僕のものだ
陸地は遥か彼方から何かしらの交点をいつしか引き連れてくる
それは君の陸地であり彼の陸地であり、誰かの陸地であ ....
今日はことりが一日中泣いていたのでいい一日だったろうおそらく世界のどこかでいいことがあったに違いない。わたしもこうしておんがくがかけるのでよいことだろう。うそがあったに違いない。きょうとうそとはどっか ....
君が僕を見知ってくれてたから僕の心は輝いている。
君は僕の事をどれだけ知ってるの?
僕の心の数だけ迷いはしないだろうね。
夢から覚めたような顔の君に・・・
僕から話しかけてちょっと ....
やまびとの散文詩―断片9
青白い炎でゆらぐ教会のなかで、わたしたちは、
旅をする黒だけの簡素な衣装を羽織った
右眼が見えず、右手が無い一行が、一心に祈りを捧げながら、
すすり泣いているのを ....
たかがでは済まされない地平線に
ひとり佇み
夢は夢のままで
あるべきことを求められ
目覚めのときは何時も
偶然を装っては
ありのままの姿を
目の前に突きつけてくる
くる ....
ありのままの心で生きていけたら
どんなにいいだろう
危なっかしくても
ぶきっちょでも
心のままに生きていけたら
どんなにいいだろう
そんなことを思っているうちに
最終電車が出 ....
水にからめとられて 息が出来ない
さらさらと流れる 誰かの筆跡
ペン先はゆらゆらと空を泳ぐ
閉じる 光の残像
まあるくあかい、光の玉つぶ
顔を上げれば
広がる ....
今こそマロンチック!
目ばゆいほどの色艶
見るとグリーン
感ずるとコハク色
歓喜の晩餐
テーブルの下、
一人っ子は孤独に眠りおり
未来はもっと不確定
気まぐれとわがまま混ぜて
形の定まらないアメーバ作った
夢は形を変えて増えていく
自分と未来は追いつかない
ひとつひとつ失われる記憶があって
それが僕らを焦らせ ....
光と暗黒の中間点には
雨の差し込む隙間もない
密閉された空間があって
そこから
たった一本の セイタカアワダチソウが
吹いてもいない風に
反応、それを折り取ろうとしている
いっぽんの 手 ....
世界には悪があるはず 目に見えないが凄く巨大な
しかし僕らはどうだ? まともな武器も持っちゃいない
勝ち目は無い はじめから
銃器があっても 勝ち目は無い
歩きなれた靴を履 ....
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