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手で触れようとすると崩れてしまうおそれがあります。
できることならば遠くから眺めているのがよいでしょう。


 *


 雨だれ

 雨の音がするのです。
 理由はそれだけです。
 ....
異国の空の下
少女がうずくまって歌を歌う
時折、猫のように耳を澄ませる
地球の寝息を聞いて
にっこり笑い
そしてまた歌いだす

異国の空の下
少女がそっと立ち上がる
太陽の光がちゃん ....
砂漠を
旅する少女
らくだを一匹連れて
小さな子どもの手を引いて
今日はどのくらい歩いたかしら。
夜になると
小さな子どもは泣き出して
本当は
泣いてしまいたい少女
砂の塗れた短い髪 ....
見て。


これが  不自由。


そして


あれが  自由。


ね。


怖いぐらい紙一重でしょう。


だからきっと


人生ってものが  作られたの ....
ぼくは恐れている
いつか、君を忘れてしまうのじゃないかって

そろそろぞろぞろと皆動き出して
黒い夜を越えてみれば
何もかも終わったみたいに笑ってた
もうぼくと、君の家族以外は
涙ひとつ ....
切れかけた灯が点滅して
夜の空気をざわめかせている
人もまばらな公園で
赤く染まった爪先が
あなたの頬を蹴りつけた

ちらちらと瞬く安い灯りは
薄暗く二人を纏う
その中で白く浮かぶ ....
南風に乗って
白い旗がなびく

鳩の群れが
周遊する空は
果てまでも青い

穏やかに目笑する日

リーンゴン
リーンゴン

鐘の音が駆けてくる
     1 序章

慎ましい木霊の眼から、
細い糸を伝って、子供たちが、
賑やかに、駆け降りてくる。
溺れている海の家の団欒は、
厳格な父親のために、正確な夕暮れを、見せている。
見開 ....
市場通りに一尾の魚が落ちてゐる
眼は赤く悲しげに潤み
視線を曇天へと彷徨はせる
そして
路面についたもう一方の眼は
闇の地の深みを透視してゐる

魚は期せずして
天国と地獄を
同 ....
 日の光溢れる午後
 眩しきなかにきみを追う

 流れる雲は雄大で
 その白さは真珠のように輝いて
 河原を歩きながら
 ふわふわ空に向って
 歩いているような感覚になる

 僕もま ....
ピアノの音
爽やかな陽気
風鈴の音
もう過ぎた夏

バッタを追いかけた
あの日
サングラスした
あの時

勇気をくれた
恵を与えられた
自由をくれた
愛をくれた


  ....
                    
?.

まだ葉が落ちない
白樺の上に
黒猫がいる
のを
見ている
うつくしい猫で
目が
とくにきれい
久しぶりだけれど
思い出 ....
   


少しずつずれた紙の束を。揃えようと焦る
指先が乾くからまた少しずれてゆく、それを
ありふれていると笑いながら言の葉と呼び合った
ふたり



絶え間なく淡い音で空隙をう ....
息を切らして
汗を流して
漕ぎだす足 右、左
急な坂道、狭い路地裏 朝夕に

駆ける、駆ける
風になって
走る、走る
廃線の 鉄道の{ルビ跡道=あとみち}

青い背中に
いったい ....
山肌が幅広く剥落して

日に晒されてゐる



真昼時は

まだいいとして

日が傾いて

夕日の色が

濃くなるにつれて



幅広の滝が

血を流し ....
燃え拡がる炎の
最初の一点が
マッチにあるとしたら
いのちの一点は
種子にあるだらうか

いや
それはいくら
伸び拡がつて
地球を埋めようとも
炎に包まれれば
消滅してしまふ ....
風呂を浴び
ビール片手に
つまみのチーズ
頭を丁寧に洗った。

後を見ていると
落ち着きの無い{ルビ子=せいと}と
言われてもなんのその
クラスの空気を読む

小さい時グミを食べる ....
森の中を歩いていた
何かを探しているわけでもなく
何かに追われているわけでもない
ただ単に 森の中を歩いていた
しばらく歩くと ある空間に辿り着く
おそらくは森の中心なのだろう
大きく空が ....
耳を澄ます
君の声が聞きたくて
優しい眠りから覚めたくて


大きなあくびした
君の潤んだ目を見てたら
不意にかみしめた
二人だけの幸せ
朝色のコーヒーには
ミルクを何杯入れるの? ....
高く澄み切った青空が
宇宙に向かって
ぽっかり
口を開けている
そんな午後三時二十七分
たそがれまで
ほんの一時間とちょっと
それでも夜になると
街の灯りに負けずに
宇宙はこんな ....
いつか投げ捨てた祈りを

今更泣きながら探すあなたを見て

僕はただ物音をたてずに遠くから眺めていた

優しさが欲しい と

激しさも欲しい と

あなたは何度もわめいていたから
 ....
ガラスに溺れている
他愛のない光の粒
漫画のような宇宙と
十月に揺れる何かを
五線譜のお皿に
のせたまま

すべての嘘が
優しくほほえんで
窓辺に腰をおろして
待っている

海 ....
壊れた自転車が
冷たい雨に打たれて
泣いている

さっきから
何を君は耳打ちして
探しているのだろう

切れたブレーキワイヤーが
大地に触手を伸ばす
生き物みたい

五分後には ....
うは
お前の言ってたとおりだ
あるよ
間違いのない木漏れ日和

信じられないほど柔らかに吹く風も
明日を語らっているような
木の葉のさざめきも
目を奪う光の木漏れ日も
あぁ
なんか ....
空の青さがはじけて
海の蒼さと重なる日
光のシャワー浴びながら
あなたに会いに行ったの
こんなに素敵な朝だから
何もかもうまく行くと思ってた
なのに誰?私を罠にはめたのは
きらきらと輝く ....
気がつくと僕は眠りながら涙を零していた

どれくらい眠っていたのだろう

黒猫の姿で草むらから這い出ると

宙には星がいっぱい

いつもの死神の姿に戻り

きらきらと美しく輝く星を ....
  あなた、セロリの透明なきりくちに
  恋をしたことはあって?



栗いろの瞳
かきあげる仕草
車椅子の少女は
細すぎる膝を斜めにそろえて



  やさしい朝のふりつもる ....
いつも、僕の心の中は空洞だらけ

心が満たされる事がない

押しては引き寄せてはかえす岸壁への波しぶき

自然に作られた洞穴には幾つもの鍾乳洞

海鳥さえずる荒い白波

虚言と幻想 ....
私の町
海辺の港町
夢うつつに波音で目覚めて
窓を開ければ
かすかな潮の香り
胸いっぱいに深呼吸して
優しい海で満たして
一日が始まる

私の家
高台の一軒家
階段を下りると
 ....
すこし遠回りな帰り道
緩やかにカーブしたその先は
西の方へとまっすぐ伸び
私の歩みを止めるには
充分な光景でした
いま少しで
山際に架かろうとする陽の
最後まで惜しみなく射す光は
山茶 ....
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