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いかんせん空は青いから
涙の色を隠してしまうんだ
すこぶる赤い夕焼け空なら泣いてもいいかな?
清涼剤が必要なくらい
熱い熱い熱い地球を冷ますのは
「一滴以上の何か」
心に ....
2007/06/20
さて今日は、
この辺でお開きと致しましょうと
缶蹴りをしたつもりの鰹節の鉋に蓋をして
戸棚に収めてニルバーナー過程に入り ....
色褪せた壁に守られている
懐かしい匂い
ぼくはその匂いをかみしめながら
坂を駆け上る。
水びたしのカフェが
あなたと出会ったテーブルに
傷痕を残す
何かといえば
鉄塔がさえぎる ....
一
寝息をたてている。
親父も最近、まるなったな。
福岡に住んでるとき、
一晩かけて車で京都に帰ってきて
舟岡山で大文字をみるのが毎年夏休みの楽しみでさ、
兄弟三 ....
{引用=
【 お読みくださる前の諸注意 】
1.これは北大路キョウコさん(誰?)へ贈る詩です
2.男性の方は「キョウコ」の部分を好きな女性の名前に変えて
女性の方は 御自身の御名前に ....
灰色の大気に支配されたこの世界は
狂気の如く廻り続ける。
それはまるで
角のない{ルビ賽子=サイコロ}のように。
答えを導き出すこともなく、
宇宙の隅で停止することもなく、
誰かの ....
遠雷を過ぎると
帰ってきた
黒目がちの
鬢、
振り返る
灰の空に
メイル待つ
戸惑いの時が詰まって
蝶が風を舞う
オレンジの雫
ピアノの囁き
花が咲き乱れ
パキラが育ち
エアコンの下
アイスを食べ
お昼寝の時間
ギターを弾き
ポップを歌い
楽しいひと時
友達から電話
朝日を浴びた
午前のビルは眠る
ホワイトカラーは忙しく
陽のすがすがしい建物を行きかう
日々新しい計画をその通りに実行する
神経情報が生き生きと色彩豊かに
インターフェイスに表示さ ....
いとしいあなたの指
夜風はやさしく撫でる
小船は浮く
あなたは帆になりゆく
街の明かりはまだ
眠らないで見てる
星は咲き乱れ ほら
あなたの髪に降り注ぐ
これからふたりでき ....
ひとつの想いが
なぜか こむらがえりする
紋白蝶と日傘が舞いはじめる
梅雨のなかやすみ
遠くでうかびあがったなにかが
かげろうとなって近づいてくる
....
桜の小枝にかえります
ほのかに色づいては
失うそぶり、の
はかりごと
お逃げなさい、と
ともる影
うなずく首は
まだみじかくて
黒の
とちゅうで
染 ....
強さの羽根が一本、二本
折れては生えてを繰り返し
今もまだ輝いている
弱さの羽根は思いのほか丈夫で
だけど君には見せられない
わたしは強い女でありたい
もし、本当に
本物 ....
夕焼けになって
曇り空も夢の中ね
大丈夫だよ
あたしたちは寝不足気味の眼をこすって
それでもここに居ていいみたいだから
明日は晴れるよね?
永遠なんて信じてないから
変わ ....
空には雲がありません
海には波がありません
街には心がありません
川には魚がおりません
野原は何処にもありません
私が知っているのは
小さな飲み屋と
一杯の酒の味
それが全てなのです。
ステンドグラスが光る
クラシカルな部屋で
私は無言のまま
珈琲を含み
ケーキを頬張っている
鏡張りの壁に
もたれ掛かる身体は
きっと、もうすぐ
溶けてしまうのだろう
....
家が潰れた
潰れすぎて
十億年が経った
その間にあなたは
一年弱の間優しいまま
安寧に完成した
いつしか石と花で
あなたの家は
いっぱいになった
そんなこともしらず私は
....
欠落を隠すのは、詩人に非ず
じっとしているそこのあなたよ、
ひとしきり震えた後、その後悔を夜の海に葬り去れ
去れ!
月明かりの美しい夜に、深い幻を作り出せ
流れはじめた後悔は、どこへ流れ ....
ちいさい頃
留守番の夕暮れ時
椅子の下だけが安全な場所で
顔が出たら溺れてしまう
足が出たら喰われてしまう
と思いこんでいた
入学式前
ランドセルを背負ってみたら
ランドセ ....
その人の
麦藁帽子の影落とし
額の重さが
夏になった
風たちの流れは
水のさなかにある
空の両手を
もうじき雨は
こぼれ落ちるから
だれもが海に
いだかれ
癒える
困惑のためのすべを
探していたのかも知れない ....
含むのは
熱情
{ルビ空中線=アンテナ}に張ってある
鬼蜘蛛の巣が
霧雨にぬれて
{ルビ銀色=しろがねいろ}にゆれている
風を孕んだかなしみが
失せた振動鳴きつくす
ああ
空中 ....
妖精になりたいな
虹色の翅をひらひらさせて
花の蜜を吸って暮らしたいな
気まぐれに梢を揺らしたり
あなたの帽子を飛ばしたり
満月の夜には月明かりの下
湖を滑って遊ぶの
月の光 ....
何処までも澄んでいるという
明日の空を夢見て
僕は
視線を泳がしている
世界の涙を粉にして
混ぜ込んだ、砂場の真ん中
僕はただ
足をばたつかせて
(腕を広げて、飛び ....
ふたたび、「愛」というものをかんがえた
それは、綺麗で、尊く、輝いているもの
ひとをあたたかくつつみこむ
「愛」は、ただそこに有り続ける、ひかり
「愛」
やはり ....
隣のWによって名付けられた半月が
水溜まりの中の夜を
割れながらくりぬいていた
*
夏の水門に置き去りにされた犬が
鼻をなめて
水の流れを嗅ぐうちに
....
書庫の扉を開ける
水の中になってる
たぶん海なのだと思う
昨日まで資料や本の類だったものが
魚みたいに泳ぎ回っている
手を伸ばして一冊つかまえる
ページを開くようにお腹を指で裂くと
文字 ....
北側のカーテン押しのけて
今年も寒い夜が来た
君の吐き出すコトバが
曇って見えるようになった
誰かの背中にしがみついた
君の心は いったい…
僕のスベテを君にあげる ....
寄り添う民は顔を並べ
一つの空を仰いでた
真綿の雲に腰かける
マリアに抱かれた幼子を
逆さのままに
舞い降りる天使等は
丸い顔で母子を囲み
小さい両手を重ねてた
....
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