すべてのおすすめ
蜜柑の皮をむいてのばして
扉を作って
香りを漂わせながら
扉を開ける
冷たい北風吹く中で
凍えながら
ブランコに乗って
赤焼け空を見上げてた
お味噌汁のいい香りが漂ってきて
母が僕を迎えにくる
兄弟がいて、父がいて
けんかしながら
それ ....
闇はなめらかなビロードの手触りで
斜めに笑う君の口元にも似ている
僕のストレートな熱が君を抉るなら
声はもうぬかるみの土深くに沈めよう
突然に吠え立てる夜更けの野犬
滑稽に鳴り響く改 ....
草の葉を噛みながら進んだ
狡猾な蟐蛾の三日月の下
浸潤する夜の裳裾とたわむれ
潮風に臭気をさらして干乾びる
蛇行する隘路の果てには
屠られた白き幽愁
高波に洗われるト ....
ヴィトンのバッグが欲しいの、だめ?
ってねえちゃんを張り倒し
ぼた雪の靖国通りを伊勢丹方面へ
薄暮に連なるテールランプさ
車列が確かに調子はずれの
聖歌をがなりつづけている
お前は ....
あなたにこころをまかせられる
それって好きとか嫌いとかじゃなく
ずっと以前から知っていたような
どこかで一緒だったことのあるような
懐かしくて不思議な気持ち
見つめられて
見つめかえして
....
夕方に飲む
グラス一杯の梅酒
今日も色々あった
人に感動を与える
友人とのカラオケ二件
母の友人の肺がん
遠方の人からの手紙
ベタ誉めの師匠
友人がふと
疲れているねー!
....
逃げたいけれど逃げない。
叫びたいけれど叫ばない。
怒りたいけれど怒らない。
悔しいけれど悔しがらない。
悲しいけれど悲しがらない。
泣きたいけれど泣いたりしない。
涙が零れそうだけれど零 ....
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った
あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで
子供の頃によ ....
うなだれた灰色の雲の下
俺達の生活がベルトコンベアのように
流れて来て流れて行く
春を想うには遠過ぎる季節
賑わう街は生贄にされし者を見失ってる
吐く息の白さは
まだ、この世 ....
古びた 石でできた半円球の舞台があって
その中央には それまた 大層 古びた ピアノが一台
音が出るのか誰もしらない。
そこへ辿りつく者がいないから。
誰が置いたの ....
おしまいの日がくるから
もういかなくちゃ
たくさん あそんだ
散らかったカード
クレヨン
すべてが
中途半端に微笑んで
楽しい時は
だけど
いつかは終わること
いったい
....
流星群は行ってしまった
銀の光の尾は思ったほどの残像を残さず
地に這うものと宙空の距離を
夜という名で引き離す
星が流れる
わたしは物語として知っている、
祈りのかたちで
手を胸 ....
暗い闇の街の中を一人で歩いてる
光なんて無いこの世界では
全て物が闇になった
いつくきてやまないメールの渦で
伝わらない物があるんだよね
送っても送ってもその距 ....
人に喜んでもらい
仕事ができる事は
ありがたいことだ
でも疲労で腰痛だ
いくらでも食べられる
チキンカレーだと言う
体を裂いてお金にする。
寒い中、バイクで帰る。
明日も朝早い ....
中学のクラスメートに
森君という友達がいて
かっこいいので憧れていた
なにが恰好良いのかというと
森という姓とはにかんだ笑顔
彼の顔を眺めていると
人生はひとことでは表せない
うっそ ....
曲がり角
バイバイの後
聞こえる笑い声
バイバイの後
つまる言葉
独りで帰る
冬空の下
いっそ・・・
どうせ・・・
もしも・・・
そして・・・
誰もいない海でひとりぼっち
忘れられない絵がある。
いつ見たのか、どこでだったか、覚えていないが。
思い出す、絵がある。
大きな窓から夕暮れの赤い陽が射し込んでいる。
中年にかかった初老の男女 ....
あ どこで鳴っているのだろ
悲しく響くパンの笛
空の上から高く低く
木々の間から遠く近く
誰が吹いているのだろ
森に木霊するパンの笛
謎 謎 謎の響き
僕はその日いつまでも
謎の響きに ....
船
青く
触れると
消え入りそうな
船
ここ
我らが母体
青の時間船
地球号
ここ
こころと
からだを
養う
青の
時間船
地球号
*
大航海時代・・・ ....
唄が唄に なるとき
唄は 海に なって 逆巻く 怒号に なって 優美しい 潮 に なって 在る時は やさしい おじいさんに なって 繰り返す
唇噛んできみは
嘘つきだね
本当は泣きたいくせに
街灯りに雨は白く煙って
アスファルトに伸びた
影を揺らしてる
黙ったまんまで
何を見てる
何を探してる
言葉に出来ない
夜 ....
さえない毎日はグレー
北風吹く財布の中
年の終わりに振り返る
まだまだ先の見えない生活
やり残しの多き課題
雑踏の中に消えていく個性
まばらに見え隠れするのは
等身大 ....
水底に溜まった泥に眠る
虫の鼓動さえ聞こえるなら
蔓草の綱渡りをする
月の足音だって
するりと
耳に忍び込む
彼らのねっとりとしている涙は
さみしさで飽和してしまったせいだ
....
あなたのこと あなたの好きなこと あなたの好きなもの
時間の許す限り 私は考える
だけど あなたは あまり考えてくれてないからか
いつも私ばかり話してる
君の涙は太陽のカケラのように温かみを帯びていて
触れなくても、『そうだ』とわかるんだ
君はいつでも
私よりも、高い温度で
冷えた心をジワジワと
けれど確実に
温もりを帯びた色に変え ....
パンをちぎる
その手で私は
鶴をおる
鶴をおる
その手で私は
猫をなでる
猫をなでる
その手で私は
ページをめくる
ページをめくる
その手で私は
小銭をかぞえる
....
そこには廂のない
木々を見下ろすような
建物ばかりが並ぶから
欠けない月は
皮膚の下
脈打つ鼓動までも
見通す
懐で熱を吸い上げる
母から貰った
裁ち鋏は
銀色の筋をつけながら ....
踊る人形
笑う人形
クロワッサンに
コーヒー入れて
鼻歌を歌い
タップダンス
おじさんが
四葉のクローバー持っている
おみやげのアンマン
おみやげのカマボコ
おみやげの風邪 ....
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