一歩
寒雪

何を嘆いてるんだ
踏み出した足を出し間違えたことが
そんなにも悔しいのか
大したことじゃない
何にもしないで
うじうじしてるやつらのこと
考えてみろよ
まだましなんだよ


出した足が
もし反対だったら
そう思うことあるだろ
自分にとって
未知なる世界が
目前に開けているなんてことを
でも
思ったところで無駄なのさ


歩き出したんだ
反対の足も動かしてみろよ
歩き出した周りが
美しく光り出すことだってある
時間は待ってなんてくれない
今の瑞々しい自分を
わざわざ
台無しにすることなんかないさ


歩くことの出来る道は
たった一つしか存在しない
だから前を向くんだ
ぬかるみだろうが
アイスバーンだろうが
しっかり踏みしめるんだ
そうやって進んでいけば
見えるかもしれない
すぐそこまで来ている
あるがままの自分が


勇気を出して
歩き出せ
後悔するのは後回しだ


自由詩 一歩 Copyright 寒雪 2010-03-25 20:37:53
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