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*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目 ....
五月のまんなかにライオンがいる
銀のたてがみが揺れている

ライオンのまわりを
光と風と緑のチルドレンが
回る回る 幾重にも回る

ライオンは深い瞳だ
そして静かに微笑んでいる

 ....
僕らは終わりゆく夏の片隅に凭れている
空中に半透明の骨がいくつか漂っている
(時々うっすらと虹色を帯びて見えたりする)
何が朽ちたあとに残った骨なのか などと
僕らはもう考えることもな ....
君は踊る
薔薇を 菫を 雛菊を踊る
揚羽蝶を踊る
木洩れ日を 気ままな風を踊る

君は踊る
虹を 青ざめた夜明けを 葡萄色の黄昏を踊る
波を 湧きあがる雲を 嵐を踊る

君は踊る
 ....
丘の上 灰色のあかるさの中に
観覧車は立っている
色を失くしたその骨格を
冷たい空気にくっきりと透かして
ただしずかに廻っている

ゴンドラのひとつひとつに
乗っているのは
かつてそこ ....
君の生まれた十月の国で
うたうように眠りたい

銀木犀のしずかなかおりが
漂う夜気に包まれて

丘を木立をぬって流れる
川のせせらぎを聞きながら

  幼い君が 少年の君が
  夢 ....
夏が去ったあとのがらんどうに
いつしか白く大きな九月階段が出現していて
そして僕らはその段々の上に
蒔かれたように腰かけていた
ただそこで空を見あげていたり
何かを読んでいたり
歌をうたっ ....
世界の果てに 椅子を二つ置いて
暮れつづける夕暮れと
明けつづける夜明けとのあいだで
いつまでも 話をしていよう
空には虹色をした魚の天使たちが満ち
人々は時々輪郭を失くしながら行き交っている
その人々のあいだを
宛名を手書きされた手紙たちが
それぞれの行き先へと急いでいるのが見える
街はずれの丘の上で ....
頂点を仄青く明滅させる三角形が
部屋の片隅に居る

銀のお手玉をしながら
華奢なアルルカンが宙を歩いて過ぎる

星のいくつかが
音符に変わり また戻る

硝子瓶がひとりでに傾き
グ ....
日も月もない白い空と
ただ静かな灰色の地
その地平を 巡礼のように
椅子たちが列をなし 何処かへと進んでゆく
salcoさんの塔野夏子さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
四行連詩_独吟_<界>の巻- 塔野夏子自由詩5*14-1-5
ライオンとチルドレン- 塔野夏子自由詩3*13-5-7
晩_夏- 塔野夏子自由詩9*12-8-25
踊るひとのための連祷- 塔野夏子自由詩23*12-5-23
冬の観覧車- 塔野夏子自由詩13*11-12-9
うたうように眠りたい- 塔野夏子自由詩7*11-10-31
九月階段- 塔野夏子自由詩22*11-9-11
週_末- 塔野夏子自由詩19*11-2-21
夕刻_三角広場のベンチにて- 塔野夏子自由詩7+*10-10-11
現象:或る七月の夜- 塔野夏子自由詩7*10-7-19
旅_景- 塔野夏子自由詩6*10-6-19

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