すべてのおすすめ
天国と地獄の門は開かれた
今と未来の狭間に漂う中に突き付けられた
そのナイフ
鋭く胸を抉るのは
君にだけ
与えられた手法であり
思想であった
僕はあの日のように
ひとしずくの水に戻った
水の精に魅了されたピア二ストは健在だった
瀧のごとく
怒涛のごとく
自由に偏在し
現れては消える
彼の日は今に
今は彼の日に
打ち寄 ....
怪獣がすきだった
一生懸命に敗北へと向かう
その信念がすきだった
破壊される街も
逃げ惑う住民も
どうせフィクションだから
心配には及ばない
それなのに
怪獣の優勢が劣 ....
澄み渡る青空に
赤々と色彩滴らせ
紐状花弁幾重にも湾曲結ばれ
彼岸花、輪を成し髭を反らし無言開く
と
いよいよ高まる青空に
透明に重なりいく女の声は 彼方も此方も自由に往き来する
彼岸を ....
目の眩むような夕日に明日への希望を託し、今日の自分を労う。
それは燃えるような赤さで限りなく透明で。
お疲れ様。
今日も精一杯生きたんだね。
もうすぐここは闇に包まれるけれど ....
あてどもなく私は私だけの絵画を求め歩いてゆく。
町を抜けると海に出る。
なぜだか私の見る海はいつも孤独に満ちている。
停泊している貨物船に群がる鳥たちの声も聞こえない。
待 ....
風を頼りに生きている
それは
揺るがず、歪まず、
だれから教えられることもなく
透明な命令として
継がれゆく
風を頼りに生きている
風がそれを望まなくても
わたしたちは
....
電車の中
向かい側に座る誰か
死んだ時の顔を練習しているのか
ぐったりとしていた
でも画面を見ている間だけは
生きた人間の姿に戻って
ブルーライトに照らされた青い顔は
夜の開演五 ....
あ 愛してる
い いつまでも
う 美しい君を
え 永遠に
お お・・・
あ ありがとう
い いつも綺麗でいてくれて
し 死ぬまで君を離さないよ
て 照れちゃうけど
る るー ....
明日の君は今日の君より美しい
一秒ごとに綺麗になっていく
{引用=
そんなこと聞き慣れてしまっているんだろう
}
愛してる 好きだよ 大好きだよ
綺麗だよ 美しい セク ....
ほどよく甘い幸せは
二人の熱ですぐに溶ける
さようなら
あなたの中に 幸せの余韻は
まだ残っていますか
喉から風邪をひく君の涙を僕にくれないか
紅茶にいれてくれないか
ヴィーナスの天秤が贋物の金貨を探る
うさぎを追いかけるのは僕の役目じゃないからね
君か僕らの娘に追いかけて欲しい
....
それでも人生にYESと言う
摩耗していくだけの人生に
磨り減っていくだけの人生に
果てなき消耗戦の人生に
逆転など有り得ない人生に
それでも人生にYESと言う
何度でも言う
人生に意味は ....
迷宮で廻すルーレットには
なんの不可抗力もない
風に繰られる日誌のような
待ち人しらずがそこにある
許可もなく
陰影もなく
皆無もなく
わずかばかりの定義だけを添えて ....
よごれた皿を洗うことはたやすくできる
こころを洗うことは容易ではない
精神のよごれが頂点に達して
いつもこわれっっぱなしの回路をさらに脅かす
どこの惑星で治療をうけたらよいのか
基本 ....
悪びれることもなく時は捲れ
ゆるゆると確実に老いてゆく
胸に立ち込める冷たい霧
晴れる間もない
季節より早く深まったあなた
色づく言葉が黙々と
忘れ去られた詩人の墓を覆う頃
斜陽に目を細 ....
夕陽が
巨大な刃物に見えると
あなたは言う
浴衣の袖に
夏の終わりをぶら下げて
つま先で感じる
感じているらしい
闇とか、それ、本当か。
八月の深い所で
あなたが書いた詩は
セ ....
夏のおわりの
アスファルトのうえに
蜂がひとつ
死んでいた
もう、
怖くもなんともない有様で
蜂がひとつ
死んでいた
この蜂の持つ毒針は
柔肌に痛みと腫れをもたらすに十分で
....
夜、虫のこえ
秋がそこにいた
でも、まだしまえない名残のTシャツ
変わらず、
愛娘と手を繋いで歩いた
川沿いの遊歩道はあり
愛娘だけ不在となり
果てなく伸び行く
変わらず、
いずれ銀に光る川も遊歩道も消え
巨大な途方もなく巨大なチカラが
噴き上げ ....
服を脱ぎ捨てて、
皮膚を剥いで、
すべて剥ぎとる。
まだだ、
核心に触れるまでは遠すぎる。
いったいどこまで
いったいいつまで
続くのだろうか。
魂は太陽に比例 ....
君が往ってしまったのは解らなくもない
ぼくと君は銀河を観たね
約束の小指が振えたよ
あまりにも美しい景色の中で
ぼくはまだ生きている
もっと美しい音色を聴かせたかった
でもね
約束だ ....
皮を剥くことばかり求めて、
実の味を忘れた
林檎みたいな私の肌に、
あなたは歯をがりり立てました。
私はその痛みに歓喜し
ちいさな翼を羽ばたかせ
あなたの心のなかの
小さな ....
最近は月を観ていないからかも知れないけれど
ぼくは退屈で何をしていいか解らない
マリィの部屋に行き
琥珀を舐めても
紫煙に沈んでも
何が変わるとは思えない
あなぐらに潜んで夢でもみ ....
絵のない絵葉書が届く
ことばのない詩が書かれていた
ピアノソナタが雨に溶けて
コスモスはうつむき顔を覆う
山の精気が少しだけ薄められ
ものごとを前にしてふと
過去からの声に手を止めている
....
わたしは帰る
猫の住む我が家へと
服も靴下も脱ぎ散らかし
ひんやりとしたベッドへ
もぐりこむ
鼻先の生温かなけものの匂い
....
一般邦人は
メキシコ麻薬戦争とは
一見して関係がないはずだが
実際は関連が
あるのだ
幻覚を見たり
聴いたりする病のことを
ご存じだろうか
昔からある病気で
その病気の名前は
....
誰しもが健康であることを望んでも
人間はタバコを吸うと云う
嗜好があれば
病気を悪くしたり
病気を患ったりする
まだ若いころ
人と人との距離感を
思うとやるせない気持ちが
するよう ....
枝葉に付着した
無数の小さな丸い水滴 銀の透明
は、
照らしだす光に 光を通し輝く
光そのものは見えずに
只、
銀の透明響かせます
無垢なる人の魂に
光と樹木が交差する
あの夏の濃い陰りを抜けて
ヤンマゆくよ
感光した記憶の傷痕なぞり
迷える樹海の鬱蒼を越えて
ヤンマゆくよ
うすい双翅に光彩を弾き
風の流れを遡り
この目が耳 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146