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{引用=銀杏一葉}
フロントガラスのワイパーの圏外
張り付いた銀杏一葉
冬の薄幸な日差しに葉脈を透かして

用途を終えて捨てられた
ひとひらの末端 美しい標本
飛び立つことはないはずなの ....
 緑の映える公園に人は少なく、秋の入り口に私は立っている。
 涼しい風があなたを通り過ぎる。
 小さな肩が私に寄り掛かる。
 あと何度こういう時が訪れるだろう。
 冷たい現実を前にして ....
あなたのタイムラインが
わたしとは違うと忘れ
選ぶ傘の色
吸い込む煙
小雨の冷たさ
日向、すぐ傍の日陰を見ないで
一緒に音楽を聴いても

吐く息の白、見上げる闇に薄ら
同じになれない ....
見上げる時
既に喪っていると知った光を見つめて
立ち上がり歩いて行ける

いつもいくつもの
波長を受け止めて生きてる
科学的に生物学的におかしくても
星の子

満天にあるのを知ってか ....
稲妻は夫であり稲を探して地に落ちる
結実する為の交配であると
古代のあのひとは言った
必要不可欠と考え
受け入れてきたのかも知れず
あのひとらに私たちの生活があれば
どのように立て直そう
 ....
夏は哀しい季節
全生命が伸びようとする
それ故に
哀しいのです
言葉
宇を身籠もり
身籠もる言葉は
響く声また声の渦
何かが何かが ウマレテイル

  〇

夏の炎天下の縁側で
西瓜を食べている
兄と弟、汗流し
その頃青大将たちは
群れ ....
この夜に目醒め
この夜底に触れる
私にはもはや
親兄弟家族親族はなく
現世的無縁仏だ
円やかな現世孤児だ

そこでは
 私という存在が剥き出しで
そこでは
 私が真っ裸のすっぽんぽ ....
朽ちた葉を踏むと
乾いた音がする

傍らに歩くむすこが
聞いて、と
教えてくれる

朽ちた葉を踏むと
風の音がする

今まで気にしなかっただけの
あまりに満ちあふれた
音がする ....
淋しい金魚は
ひらひら、きれい
冷たい水の
いちばん冷たいところを
その身に負った
見事な絵の具で
ぬくめて渡る

淋しい金魚は
なんにも言わない
わたしにわかる言葉など
ひとつ ....
祈りの数と同じだけ
祈らずじまいの人もあろう
頑なに
従順に
知らぬ間に
祈らずじまいの人もあろう

ねえ、言葉が在るのは幸せなことかな
その掌に
この掌に
言葉が在るのは豊か ....
 音のない部屋の窓からしっとり濡れた庭が見える。
 泣き濡れた空に向かって紫陽花が優しく微笑む。
 ゆっくりと窓を開けると夏の匂いがした。
 季節が移り変わろうとしている。

 やがて誰 ....
 

今夜は魚の塩焼
ちょうど良く焼き上がって
美味そうだ
食べようと箸を近づけたそのとき
そんなはずあるまい
魚と目が合った
どうかしたのと向かいの母が尋ねるので
なんでもないよと ....
冷気が肌刺す深夜だな
まだこんなに冷えるのだな

窓の外では月と火星が
煌々とランデブーし
窓の内では初老の男が
悶々と起きている

この不思議な惑星に生まれて
この不思議な惑星に居 ....
問い質すことはしない
その背にただ頷くだけ
否定も肯定もしないことで
ぬかるみを隠し
死へ そっと後押しする



数十億の盲人が夜を編む
匂いを持つ風は翼を解くと
女のつま先をし ....
どうしてみんな
気持ちを伝えに来るのかな
ソフトクリームの
いちばん甘い所みたいに
大切なことを知っているけれど
教えてあげられない
青ざめた顔の周りで
粉々に砕けた愛とか
踏んだら痛 ....
四月をよんがつと読んでしまえる勇気がほしい。
その小さな勇気をポッケに、僕は四月を歩みたい。
むかしの歌をきくたび
過ちは目の前でかげをつくる
おもかげを残した
ふるさとのあの道で立ちすくむ
かなしみ、なげき、いきどおる
わたしはほほえんでいたのか
あのとき、あの場所で

やま ....
繰り返し
欠伸と不安のうねり、

繰り返し
安定剤と躁鬱のうねり、

あるモノあるモノ
切迫し

また夜が来て夜深まり
私の宇宙を横切って
闇夜の混沌流入し
指揮系統は不在 
 ....
記憶が胸を確かめるんだ
いなくなった後から
思い出すのは何故だろう
ありがとうとさよならを
並べてゼロにしたくはなかった
電子レンジの音が主張する
寂しさを幸せに変えられず
ガムシロップ ....
{引用=旅行者}
その人は鶫のように帰って往く
旅行者だった
ほぼ全身が包帯でぐるぐる巻きになり
血と膿が染みている
新しいものに代えようと包帯を解けば
汚れた包帯は延々と続いて
やがて ....
スペースコロニーとかで
コロナウイルスなんか
流行っちゃったら流星だろうね…

一雨ごとに冷たい風が流れて
冷たい肩越しを
冷たい春の日がすぎてゆく

たるい気分でいられりゃい ....
歩き疲れてベッドに横になった
からだがスライムみたいに
ひらべったくのびて
平面と化していく
目も鼻も
どこにいったかわからない
耳だけはラジオの音をひろう
手も足もシーツの端から
ゆ ....
星に鍵を掛けた夜から
自分の光が見つけやすくなる
群青に飛び込むような体が
世界に色を映し明るくして
私が回れば三回転半
地球が戻って来る約束する
いつも出会いは過去の中の未来
先のこと ....
いたみから
目を背けられない夜の月のような
白く甘いこどくと
カップの底に残ったままのココアは
あの手が握りしめたやさしい日々の
ちいさな祈りをいくつも
いくつもつないで

告げること ....
毎夜夢に現れる人達の
考えていることが見通せない
それぞれがそれぞれの意志を持ち
まんまブラックボックスだ

私の夢なのに!私の夢なのに?

彼らは何処からやって来るのだろう?
彼らは ....
 雨降りの休日に訪れた西洋館。
 静かな音楽が流れ、時が緩やかに過ぎてゆく。
 思い出すのは祖父の家。
 誰もいない応接間に幼い僕がいる。

 飾り棚に美しい酒瓶、アンティークドール、日 ....
 月の見えない夜に想う。
 沢山の愛に包まれているのに何をまだ欲しがるのか。
 本当に孤独の人の気持ちはわからない。
 失礼を承知で自分の孤独を唄っている。

 濃紺の夜空に星達は輝き、 ....
どういふことだ
まだ
ひとのかたちをして
星の上にゐる

急がなくてはいけない

廃村のはずれの小さな草むらに
菜の花が咲きはじめてゐる
……風にゆれてゐる
やさしいやうな ....
冬の地平線で
オリーブをくわえる星
まだ長い旅の途中
羽根を広げて
ノアの船に帰っていく
朝焼彩茜色さんの自由詩おすすめリスト(4318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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