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メールに添付されてきたのは大粒の涙
メールの香りがそれを証明してる
僕は不安をひたかくしにして、返信する
ある日 生まれて来て
わたしは泣いた
そして何かのきっかけで
わたしは笑うようになった
誰に教わることもなく
やがて
何かのきっかけで
わたしは少女と出会い
恋をしたのだ
誰に教 ....
良い句が浮かんで書けないボールペン
群衆の中を往き交う海猫達の叫びはなおも遠く、
この胸の錆び付いた音叉には共鳴しない。
道端で音楽を奏でる者たちに、路地裏の住人は白けている。
彼は言う。ペインが足りないのだ、と。
人は ....
【 人生映画館 】
白いスクリーンに
私の人生を映してみれば
どんな映画になるんだろう?
始まりは
ごく平凡な子供時代から
思春期はシャイな少女の
夢見がちな その憧れと日常
....
宇宙との交信中酢飯の匂いしている
見知らぬ人の乳母車に座る
心空なり
空蝉は
言葉忘れて
ことば吐く
家は遠くに
あるけれど
我が身をおける
術はなく
故に
心空なり
空蝉は
言葉忘れて
ことば吐く
負けるまで帰れない
手を抜いてオシャレになった
下巻から読んで満足している
晴れた今日、
日没すこし後の星星の点点と見え始めた
蒼く透けた空のこちら側で
体と影の連結が解ける
風光のなか雲棚引き
さやさやさーーーふーーー……、と
ほほをなぜる
風が耳元で ....
今夜こどもに戻りましょう
笑い声に聞こえるように泣いた
反面教師を喰う
成長する神を見ている
人間につけられた名前を知らない
女子トイレに迷い混んで出られなくなっている
触るとセクハラで吹き矢
人助けして空気が悪くなった
俺には闇がない
本当の君は君じゃない
コートのポケットに
どんぐりが三つ
入っている
きのうの夕ぐれ
近所の公園でひろった
小さなどんぐりたち
てのひらの上で
ころころ転がしてみたり
両手で温めてみたりする
....
猫耳つけて豚にしか見えない
昔の君に恋をしている
オシャレな店から落武者が出てきた
わたくしは鋭利な球体
鬱血した魂のむらさき
情熱と酷似した粗暴に焼かれ
焼失した楽園の輪郭をなぞる
背骨を抜かれて自慰に耽り
名札のない隠喩の銛が刺さったままの
つめたい消し炭の太陽
....
伝子組み替えでない奥さまがいる
夢の中に突然現れた君は、まるで僕の古くからの親友のようだった。
君はピアノの前に座り、こんな曲が出来たんだ、と僕に教えてくれた。
僕は君の口ずさむその曲にいつしかハミングしていた。
それはな ....
掃除してエアコンつけて誰も来ない
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