すべてのおすすめ
恐竜のいそうな島に着くと
そのままゴルフ場に向かった
ロッカーに着替えを突っ込んで
朝の涼しい湿りに芝を踏んでゆく
日本でしようが
海外でしようが関係のないはずなのに ....
詩人の方々
告白します
手元にある数十冊の詩集
八割以上は古本屋で買いました
おまけにほとんど百円コーナー
いくつかの本には裏表紙に
詩人のサインと送った相手の名前
生々しく痕跡本です
....
逃げるために酒を飲んでる訣じゃない
逃げるために仕事に没頭してる訣じゃない
酒に酔って仕事に夢中になって
忘れられる程ひとの頭は
少なくてもぼくの頭は単純ではない
いつも打ち合わせをして ....
こっくりさんに乱入しよう
おばけ仮装大会で本物が2位
飛行機がとても苦手だ
人一倍こわいのに
それでも乗るということは
たぶん自殺願望があるのだろう
思春期のころ
エレベータに乗れなくなったことがある
自殺願望があるか ....
(夢をみて 過ごす)
(夢だけをみて 過ごそうとおもった)
7月10日
よしくんが 蝉の抜け殻の中に
ねり消しを詰めて
ブロック塀の上に置いていた
きっと
中身がある
て ....
きのう人間になりました
大人になるために諦めた恋や夢の墓を荒らしている
女三人寄って各自ラジオ聴いている
窮屈そうに
眉を寄せて
酸っぱそうに
唇をとんがらして
真剣に考えを巡らせている
そんな横顔を
眺めていたら
不謹慎にも
笑いがこみ上げてきて
君に怒られた
取り繕うこ ....
いつもボクは優勢だった
だから
今日のソレも
ボクには勝算アリと踏んでいた
勝っていると思っていたんだ
キミのその顔をみるまでは
華やいだ季節が過ぎて 気がつけばまた一人
一番確かなことは 誰も僕の内面を知らないってことさ
まあお互い様だけどね
君は僕と違う橋をわたる それぞれ別の国を夢見ている
行きずりに眼 ....
中身が好きなのについでに美人で困る
部屋に残った指紋を気にしている
かつて夏の日に幾千万の蝉たちが空へかえった
その日の灼熱はすべてを焼き尽くした 八月の焦土
大きな鳥の影が空を覆いポトリと卵を落とした
破壊と悲惨の卵 子供たちを奪い去った卵
何の大 ....
いまは何一つ好きにはなれない
しろい夏に鳴き終えて落下する少女
夏は夏らしく振舞うことで時を虚ろにする
日に焼けたこどもたちよ
謎が謎でなくなる未来
夢に見たものの本 ....
まだ、たった五文字の言葉を伝えられない…。
明日
僕は生きているだろうか
愛する人に伝えられない
「ありがとう」
明日には 僕は{ルビ同胞=はらから}に刺されて死んでいるかもしれない ....
眩しい女がいて花が霞んでいる
ケーキを食べるためについている口だ
雷が落ちそうな棒を持っている
たまにあるんです
自分でかいた詩が
よくわからない時が
物事が順調な時は
現代詩が
不調だったりします
*
風の強い日 姉さんは洗濯物になる
海からの風は 姉さんを裏返したり表にしたりする
はたはたと身体の鳴る音にいちいち反応しては
子供みたいにはしゃいでいる
時折 砂混じりの風が当たると ....
{引用=
小学校の桜にいつか辿り着く 吉田右門
}
学校前の坂を上っていくと
コンクリートで固められた左手の斜面に
ぴたりとはめ込まれた形の地蔵がいて
土の猛威を抑えているのか
背中を見 ....
泣くよウグイス情緒不安定
ひとりごとのボリュームをあげた
エスカレーターで小さくなっていく顔の大きな女
澱んだ川面に石を投げる。
幾度も、幾度も。
投げられた石は水を跳ね返す事も無く、
澱んだ川面にねっとりと吸い込まれてゆく。
石は私自身の言葉であるかのように音も立てず沈んでゆく。
....
煙草の煙は揺れて登る。
あなたの無言の言葉に変わって消える。
灰皿と吸殻と
濁った空気だけを残して。
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