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細長く影が伸びる帰り道に聴きたかった声 「しぇけなべいべなぁ」と書くための墨を黙って擦っている 繁みの間から語りかけてくる友だち

幼いころに拾い集めたら
食べるとどもりになるよ
あの子はきっと
食べたんだよ
という子がいた

友だちの中にひとり
どもる子がいた

きみはド ....
真夏の彼方から
静かな夜空へと手前に延びる
扉を開けると
独り涙に濡れている君がいた

ぽろぽろ汗を流しながら
仕事から帰り着いたばかり
ずっと一緒に生きていこうと
伝えた僕は
花瓶 ....
夜の黒が
何時だって怖かった
だけど僕は知っている
夜空に浮かぶ月を

三日月は美しい
それはもうすぐ消えてしまうから
だから美しい
だから耐えられる

でも新月の夜は無理 ....
風に運ばれて
なつかしい匂いが
辺りを
湿らせる


葉の裏
こもれび
ガラスの小瓶

窓枠
ベンチ
まっすぐな歩道



言いかけた、名前



少し ....
僕らは社会の文体を学んで成長してきた
はたまた親の文体に反撥しながらも生きるために
それを受け入れて

今度は自分自身のフォーマットに縛られながら
それとの葛藤にちょっと疲れているのかもしれ ....
道路に飛べない鴉がいた 危うく轢きそうになった
大人という者は 大人という冠を被ったガキだ
もう短い命だろう この鴉はそんな大人たちよりも
余程 命を懸けて生きている

……
 ....
投げキッスして逃げ去る足にドクター中松のバネの靴 帰りたくない林檎に砂糖ふっている おでこにおでこくっつけてジェリービーンズの雨降る 清々しい朝の光に芝の緑が艶やかに萌える。
美しい旋律は時代の背景となり、
脈々と流れ、
粘りを含んだ人々の呼吸の中で発展する。

季節の花々が咲き乱れる様は
まるで人間の感情のようだ。 ....
橋の途中で車を停めて
降りてみたのは
海風のなか

半袖のシャツを抜ける海風は
きみとぼくとをかすめて
手の届かない
ブルーになる

うっすらと
肌をぬらした汗も
すっか ....
瞳の奥底に隠れてこっちを覗いている
裸の抒情の手足を縛り上げ
哭きながら何度でも犯し続けよう
石切り場から運んできた
重い想いを凪いだ風に浮かし
寛容な字面をことごとく摩耗させて
のっぺら ....
さざ波は
わたしに命じる
海を見よ、と
耳元で命じる

ひかりに添われて
きらめく波は
銀の爪

藻も砂も
上手にうばう
銀の爪

さざ波は
わたしに命じる
海を研げ ....
はるか
昔を向いているひとの
すべてが灯りと
なりますよう、
祈るわたしは
濁れるわたし
ひとごとみたいに
まったく淡い
時刻表

五本の指があるわりには
そこに受け取ら ....
なにも残っていないなら
音だけでいいから
言葉をください

やさしい意味などいらないから
くるしい意味などいらないから
せめて誠実な音声を
聴かせてください

差し障りなく
 ....
 遠く離れた
 名も知らぬ君に対して
 愛を感じるための
 口実なんてない

 人類みんな
 兄弟、姉妹だから、なんて
 そんな標語も、白々しいだけで

 だって
 兄弟げんかも度 ....
目を閉じて

いろとりどりの

小さな折り紙

小さく小さく折って広げて一息吹けば

真っ白な折り紙鶴一羽

もう一息吹けば

いろとりどりの折り紙鶴が手のひらから溢れて

 ....
カップを天に掲げて
ブラックを注文
濁った夜空に
入れるミルクなんてない
苦くて苦くて
どこまでも黒かった
「この世界から目を背けるな」
と言わんばかりに
今夜は目が冴える
 ....
掛け軸の中に残された想い

夜が十分に闇であった頃
月の柔肌に立ち昇る香の煙より
        しろくあわく

現世を離れた囁きを運ぶ
ぬるい風を孕んだ柳のように
        し ....
見えないせいで困ることがある
見えないおかげで
救われることもある

聞こえないせいで遅れることがある
聞こえないおかげで
順調に進むこともある

言えないせいで失うことが ....
自販機から出てきたコーラがぬるい 美女が乗り込んだカーナンバーが俺の暗証番号 切れかけの電灯

霧が靄となり街を融かして呑み込む光景

真っ直ぐだと思って
実は傾いている電柱
世界が傾いて見える

あの三日月は何故嗤う

階のボタンを押さないと
エ ....
おかあさん覚えていますか
私が生まれた夏の夕暮れ

たった一枚残る写真に
疲れ果てやつれた様子の
寝巻の母に見守られ
同じように疲れた顔の
小さな赤ちゃん
夏のお産は大変だったことでし ....
どんなに優秀なものも
優秀ではないものも
燃されてしまえば
灰になる

どんなに貴重なものも
貴重ではないものも
燃されてしまえば
灰になる

風に従順な踊り子となって
 ....
夜の帳に溶け込んだ心情が 淡く病む。
シタールの音色が鋭く僕の喉を刺す。
震える手で連ねる恋文は
異国の呪文のように匂い立つ。

ああ、夭折した画家達よ。
あなた方の創造した世界はなん ....
カラフルな欲望の中から一番鮮やかに見えるものを捨てる。
トーンの重い音楽の銃口をこめかみに当て 弾く。
頭は真っ白になり、口から真っ赤な泡を吐く。
一瞬軽くなった体は宙に浮き、その後いびつな形の ....
 
見せびらかす愛なんて くそっくらえ

語る愛なんて 持ち合わしちゃいねー

でも感じあう愛なら、あるぜ



 
朝焼彩茜色さんの自由詩おすすめリスト(4318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
細長く影が伸びる帰り道に聴きたかった声- 北大路京 ...自由詩514-8-1
「しぇけなべいべなぁ」と書くための墨を黙って擦っている- 北大路京 ...自由詩514-8-1
ドングリ- 殿岡秀秋自由詩914-8-1
真夜中の向日葵- りゅうの ...自由詩16*14-8-1
月を追って- 凍月自由詩4*14-7-31
恥じらい- 千波 一 ...自由詩414-7-31
おでん屋- 梅昆布茶自由詩21+14-7-31
- 陽向自由詩8*14-7-31
投げキッスして逃げ去る足にドクター中松のバネの靴- 北大路京 ...自由詩714-7-31
帰りたくない林檎に砂糖ふっている- 北大路京 ...自由詩214-7-31
おでこにおでこくっつけてジェリービーンズの雨降る- 北大路京 ...自由詩414-7-31
- ヒヤシン ...自由詩11*14-7-30
南風- 千波 一 ...自由詩214-7-28
わたしは喜んで嘘を書こう- ただのみ ...自由詩27*14-7-27
銀の爪- 千波 一 ...自由詩214-7-27
水の駅- 千波 一 ...自由詩614-7-26
音だけでいいから- 千波 一 ...自由詩414-7-25
包み紙- まーつん自由詩11*14-7-24
折り紙鶴- 灰泥軽茶自由詩1014-7-24
黒い黒い夜空のコーヒー- 凍月自由詩5*14-7-23
こだわり- ただのみ ...自由詩18*14-7-23
快刀乱麻- 千波 一 ...自由詩214-7-22
自販機から出てきたコーラがぬるい- 北大路京 ...自由詩114-7-22
美女が乗り込んだカーナンバーが俺の暗証番号- 北大路京 ...自由詩114-7-22
人間の風景- 凍月自由詩3*14-7-21
7月生まれ- Lucy自由詩17*14-7-21
灰色ダンス- 千波 一 ...自由詩414-7-21
恋文- ヒヤシン ...自由詩14*14-7-21
- ヒヤシン ...自由詩6*14-7-21
あるぜ- 殿上 童自由詩20*14-7-21

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