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言葉に傾き
ほら歩く姿に
傾きがありませんか?


真っ直ぐ歩いて来た
自分はそう思って来た
でもある時
人に言われたんだ
 ....
産声のなかで
ひとりの娘が母に変わる日は
生命にまつわる大切な記念日
わたしのためには
何にも起きたりしない平凡な日でも
見知らぬ誰かには
たったひとつの日

雑踏のなかの
あり ....
尾鰭も背鰭もない者だから
スクラップブックから拾ってきました

この気怠さの海を泳ぐ
艶めかしい夏の生き物たちを横目に

白い爪痕も心地よい
日焼けした空をまる齧りにします

スイカ ....
誰も
教えてくれないのなら
美しくなるしか道はない

不要と必要との分別方法を
自分独りで身につけて

圧倒的な過酷さで
美しくなるしか道はない

その内側を
誰もが ....
おっぱい揉みたい手の爪伸びている 毒のある花で飢えを凌ぐ 立脚点


あふれる
おもいを
言葉に託し

いますぐ
誰かと共有したい
心の忙しい人もいるでしょう

ひとり
友達も見つからないまま
静かに
書き留めた
自分の言葉
 ....
世界の始まりは夜の闇
夜の黒は
星と月によって和らいだ黒
それが下にいくにつれて濃い黒となり
目を閉じたような漆黒になる
その黒は途切れることなく海に続き
再び色が薄くなり
紺色 ....
わたしの総てを
受け容れるだなんて
わたしにも出来ないことだわ

だから、
わたしの総てを
受け容れてくれる人なんて
いるわけがないと思うのよ

わたしの
些細な何かをひとつで ....
バベルバベル高く高くおいなりさん積みあげている 義姉の手を握った
痛くない程度に強く
妻以外の女性の手を握ったのはいつ以来か
兄と義姉が結婚したとき
わたしは高校生だった
男二人兄弟だったから
「{ルビ義姉=ねえ}さん」と呼ぶのも恥ずか ....
ゼンマイ切れたまま迷子の深海魚 スクラッチ削ったコインじっと見ている 種を蒔いてきたのだと思う
いや、散らしてきたのだと思う
なんの種だかわからないまま
そもそも種だかわからないまま
どうしたって僕は
僕以外の何かにはなれないのだ、と
恵まれ続けてきたの ....
きょう
水の針

とがった川から 流れてくる声
切りとった格好で 鳥がおぼれてしまうころ

くすんだ雨のにおいにぬれて
ころがった石が どこにも見えなくなる
とおいヤマのように眠ったま ....
名前とこのからだを
引き受けたときから
ぼくは舞台の主役になった

科白は自分で決めているようで
多くの出演者に
気配りしながら
作りあげていく

嫌われたくなくて
意見を言わない ....
世界各地の
アニバーサリーが集まる広場には
喜怒哀楽が渦巻いている

渦巻き過ぎて
統一されたように感じるそれを
いつしか誰かが
時、と呼んだ

賛否両論のその呼び方に
関 ....
忘れ去られるものに
名をなんと名づけよう
しかし名づけた事さえも忘れて
私は不能となってしまう

事象の地平へと消えて行くものが
惜しくて言葉に追いかけさせる
しかし言葉さえ事象の地平に ....
真顔でトマトの返り血を浴びる  
見えている未来に うんざりし

見えない未来に 不安を覚える

どちらも本当ではないのにね



 
タクが失踪した
親にも知らせず彼女ものこしたまま行方不明

刑務所から出て保護監察下ながらM工業で働いていた
将来独立するという意欲もこめて作った名刺ももらったのだが

僕が名義を貸して彼 ....
オマエが銃を取り
生者にその銃口を向けるなら
オレは花を摘み
生者にも死者にも手向けよう

生者には「生き抜け」と伝え
死者には「マシな世を作ってみせる」と誓う

オマエは上官の命令だ ....
空が
ひとつの滴に落ちてきて
片目の上から動かないまま
やがて 消え去った



何か
わかってもらいたくないことが
あるようだった









 ....
面食いの部屋に首のない地蔵 人の住めない土地に季節流れている くすねた金で刷った詩集に寝床圧迫されている 果てしない思考に明け暮れる
無為徒食の存在ではないと
間違いなく
世界に貢献しているのだともいう
だがそれは私の意志ではない
決定でもない
私の居るところに
豊かな命の繁栄があると
言 ....
明るい窓辺に咲く花は
それを誇りに思うのでしょうか

小さな日陰に咲く花は
それを恥だと思うのでしょうか

ふたつの花に問うたなら
まったく同じく答えるでしょう

肯定ではな ....
晴れだ

汚れた車を洗おうと
バケツに水を汲み運ぶ
曲がり角で
バケツが少し回転する
バケツの小さな遠心力が手に伝わる
あっ
懐かしい感覚
身体に染み込んでいる楽しい感覚

 ....
夜毎訪れるセピア色の光景にふと吐息を漏らす。
奪われてゆく時間の中では全ての音色が透明だ。
物語は夢と現の境を行き来して
真夜中の扉をけたたましくノックする。

頭の中から幾つ ....
朝焼彩茜色さんの自由詩おすすめリスト(4318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
言葉に傾いている- beebee自由詩29*14-7-20
たったひとつ- 千波 一 ...自由詩914-7-20
夏の幽霊- ただのみ ...自由詩21*14-7-19
流麗- 千波 一 ...自由詩614-7-18
おっぱい揉みたい手の爪伸びている- 北大路京 ...自由詩214-7-18
毒のある花で飢えを凌ぐ- 北大路京 ...自由詩514-7-18
立脚点- はなもと ...自由詩814-7-18
砂漠へ- 凍月自由詩5*14-7-17
全員が敵- 千波 一 ...自由詩514-7-17
バベルバベル高く高くおいなりさん積みあげている- 北大路京 ...自由詩214-7-17
義姉- ただのみ ...自由詩17*14-7-16
ゼンマイ切れたまま迷子の深海魚- 北大路京 ...自由詩214-7-16
スクラッチ削ったコインじっと見ている- 北大路京 ...自由詩314-7-16
一緒に暮らそう- 千波 一 ...自由詩314-7-15
帰ってくる人- 春日線香自由詩3*14-7-15
嫌われてもいい- 殿岡秀秋自由詩514-7-15
アニバーサリー広場- 千波 一 ...自由詩214-7-14
事象の地平- 渡辺亘自由詩314-7-14
真顔でトマトの返り血を浴びる- 北大路京 ...自由詩614-7-14
未来- 殿上 童自由詩25*14-7-13
ある失踪- 梅昆布茶自由詩1014-7-13
武器よ去らば- 蒲生万寿自由詩4*14-7-13
ノート(空が)- 木立 悟自由詩614-7-13
面食いの部屋に首のない地蔵- 北大路京 ...自由詩414-7-13
人の住めない土地に季節流れている- 北大路京 ...自由詩414-7-13
くすねた金で刷った詩集に寝床圧迫されている- 北大路京 ...自由詩314-7-13
題名を当ててください- Lucy自由詩18*14-7-12
等号- 千波 一 ...自由詩314-7-12
遠心力と太陽と- ichirou自由詩12*14-7-12
ソリテュード- ヒヤシン ...自由詩16*14-7-12

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