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世界がどうあるかではない
私の魂がどうあるかだ
それと同時に
世界がどうあるかは
私の魂の問題と同義
その時
私は世界と共に生きる
鳥になれ
大空を
はばたいて
往く空の果てまで
ぼくは見つめているから
やがて銀の龍になってくれ
君の瞳に映った世界を見せてほしい
いつかきっと
今朝はやけにすずめが気にかかる
あまり明るくない雨上がりの湿った土の上を
ちいさくなにかついばんで
むくっとしたり首をかしげたり
尾羽を振ったりして
手のひらにすっぽり収まりそうなすずめが ....
今日という日の終わりに君の事を想うよ。
僕の枕元に降りてきた天使。
信じるってことを忘れていたよ。
寂しさなんてどこかへ消えていったよ。
今日という日が終わろうとするその時に ....
ゆっくりいこうよ。
生き急ぐ必要なんてどこにもないんだ。
そりゃ死にたくなることもあるさ。
それでも思いとどまれたあなたは美しい。
ゆったりいこうよ。
生きすぎることも悪 ....
人工的な街で君はその才能をいかんなく発揮した。
時に夢見るように。時に現実に抗いながら。
レゲエのリズムにただその細身の体を漂わせながら。
きっとその時、神様に目をつけられたんだね。 ....
窓ガラスに張り付いた もみじがはがゆい
暖炉に火を入れた午後 雨はやまない
あなたを待っていた 知らない間にうたた寝
溝に吹き溜まった 心の破片はまだ紅い
冷たい秋の雨は 落葉を急 ....
古代の水を湛えた深淵から
龍が雷鳴を唸なり
天を目指す
人々は飢え
慈雨を求めている
ヤマタノオロチを恐れても
人は龍を求めていた
巨大な対象に敬意をはらい
神をも創造した人々 ....
僕は人を愛せないから
人から愛されなかった
僕はいつも僕と一緒
楽しい時も悲しい時も
僕は僕のそばにいてくれた
人を愛せなくても
人から愛されなくても
この先死ぬまで一人でもいい
僕は ....
新聞の死亡欄に小さく載りたい
葬儀の予定など一切無しで
ほんの数えるほどの文字
ひとつの死 ひとつの終わり
シンプルで飾りのない
わたしの死 わたしの終わり
事実だけが落ちている
....
くもりなきまなこで世界を見たい
その美しさに眼はつぶれるだろうか
その醜さに眼はつぶれるだろうか
せめて死ぬ時は
私の心と体が
光に包まれることを
祈る
私の窓辺に晩秋の風がやってくる。
あの山の麓の村にもそれは訪れただろうか。
恋しくてたまらない。
我が半身は今どこを旅しているのだろう。
想像の翼を広げてみれば新たな地図が必要ら ....
自分の時間は
有限であるから
あなたのためにも使いたいと
思ったならば
それは
それほど大切に思っている
ということである
目を閉じると
香る風は海の匂い
懐かしく思うあの日 ....
太陽の爪が喉にひっかかり時差ボケなおらない
そして
翳りなく空はかがやきを増して
ゆくりなく月日をもちさる
あなたの舵でもって
トー
という音がきこえて
それは地鳴りのようでもあった
つられて飛びたつ鳥 ....
図書館の広々としたロビーの椅子に
ぼんやりと座っている僕の意識は遮断されたまま
透明に奥まっていく
ざわめく隣の喫茶エリアからの人々の話し声が
ロビーの高い丸天井に反響しながら
立ち昇っ ....
その亡骸は偉大にして強固だった
彼の奏でる旋律は時を経て
永遠に流れ続ける
幾何学を試し
その構造は果てもなく
静かに築かれている
溢れる鼓動とともに
バロックを組み立ててゆ ....
ぼくは五線譜を踏みしめて
中世の秋を踊りつくす
豊穣への祈りと
土着の歌と
讃美歌が交差する
ダビンチの頬笑みと
ガリレオの苦い唇に
錬金術師の瞳が映る
憬れの魔術師た ....
夕日のみえる高台で
ぼくはきみには背を向けない
だれかの家路を
見下ろすぼくには秘密が多い
赤面してもわからないから
夕日にそまる高台は
告白するのに都合がいいけれど
ぼ ....
銀杏の葉が落ちる
一葉 また一葉
かすかな気配がする(するはずだ)
木との繋がりを絶たれる
そっと地に触れ横たわる
――オト
わたしには聞き分ける耳もなく
世界は喧噪に満ちていた
....
立ち食い蕎麦
生牡蠣ぽん酢
レアステーキ
厚切り牛タン
魚介ラーメン
富山鱒のすし
石斑魚の清蒸
インドカレー
ホタテの浜焼
あゆのウルカ
コノワタ塩辛
近江の鮒寿司
大阪 ....
溶け込むなら今のうちだから
それが精いっぱいのアウトだから
これまでの志とあとなにかと
こぼれそうなサヨナラが騒いでる
時間が未来に進んでいくなら
過去はパラレル世界を進 ....
輪廻する魂は
さまざまと交配し続けて
明日の夢をみた
ナルシストの遺伝子が永遠を求めている
遥かな希望を胸に秘め
プラス マイナスの電子音が駆け抜けた
黄昏はやがて やって来る ....
私
君のどこまで
知っている?
私
私のどこまで
知っている?
永遠に開拓し終えない
だって未開は
どんどう増えていくでしょう
諦めてしまったら
終わりなのだけれど ....
誰かの肩を持つことに
面倒臭さを感じる
好きとか
嫌いとか
私が決めることなんだし
誰かに寄りかかって
集め合うものではない
そういう大切なものは
簡単に言うことでもないし
....
晩秋の風は悩みをはらみながら私の窓辺にやってくる。
ああ、悩ましい。私は上手に言葉を紡げない。
限界を超えたところに真実があるのなら私はそれを見たいと願う。
私の存在に真実があるのな ....
カオル マコト ヒカル
男か 女か
夜空で輝く星のようか
母子で違う月を見ている
闇がさらけだされる
十三夜
君ものぞき見しているだろうか
毎週の水曜日は
たまご10個で100円だ
妻が自転車のタイヤに空気を入れて
スーパーに走ってゆく
ぼくからしてみれば
どうこう言うことは無いのだけれど
妻は走ってゆく
ぼ ....
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