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夕暮れという輝きが街を流したのは
言葉が言葉になるよりも、ずっと前のこと。

地平から幾筋にも分岐した時間は
人びとの膝下で、打ち寄っては引いて……。

わたしは誘われている。
どこ ....
退院直後父は湯呑を差し出して
「あと少しだけ、水が飲みたい。」と
看護師の母と妹に言った。

手の震えを抑えつつ
湯呑を落とさぬよう
中々力の入らない両手に
ありったけの力を込めて。
 ....
 思いめぐらす ラブレター

 通学途中 カドの文房具店

 初めて便箋に手を伸ばす

 心の中はパズル模様

 白い紙に縦罫線だけのもの

 パズルを解き明かし

 罫線 ....
机の上の
真っ白な
紙に向かい
詩を書こうと
意識を集中していると
部屋の左側から
異様な冷気
立ち上がり
彼方の界が
現を圧して
滲み出す


部屋の外では
稲妻物凄く荒 ....
これは
光のせいかどうかわからないけれど
私は体を持ち
呼吸をし
希望を持っている
これは光のせいかどうかわからないけれど
大丈夫
私は必ず守られる
これは光のせいかどうかわからないけ ....
空のハサミがギラッと光って
伸びたばかりの髪の毛を切るなら

もう振ることのない尻尾が絶えて
地平線の高さに置く心臓

ポニーテールの重力をばら撒き
痺れるほどの痛みに溺れた

路上 ....
現実を直視できない眼は
はるか彼方遠い空を見ていた

現実から逃げたい自分がそこにはいた
夢のような物語りばかり思い巡らして
えがこうとする絵図
だけど
画用紙は破れて
色の欠けている ....
それはおそらく血の記憶だろう
未生以前に何度もみた風景

空を見ていると思い出す

場所も時代も飛びこえて
同じ空の下に佇むただの目

この幸福感はなんだ
覚えのない郷愁は
私に遠 ....
とっくに賞味期限がきれています
それでも、よかったらお召し上がりください

味はそれなりについてますから
何も足さず引くこともありません

どうぞイヤらしい眼で見てください
ご遠慮なく見 ....
光の空、
いよいよ透明に青散らし
冬、深まる
深まる冬に
強い熱放つ、
太陽は天に貼り付いて

霊園に佇む墓石たち、
しづかしづか 白骨を打ち鳴らす
水を運ぶ両側で

一つの墓石 ....
美しいものの美しさをあばいてきたら
言葉にないものに行き着いた

ここに陶酔と拳銃があれば
今すぐ楽になれる

すみやかに辿り着くから
何も怖いものはない

もう何も怖くない
憂鬱 ....
まぼろしの人は戸口を開けて、歩いていった
後ろ姿が遠のいてゆく
夕映えへ連なる… 小さな足跡

――それを誰かは数珠と云い
――それを誰かはロザリオと云い

      *

木漏れ ....
思い出すのはうれしかった出来事ばかり。

九九を全部言えることが出来てほめられた日
すき焼きを食べて「おいしいね。」と笑いあった寒い日
試験に合格をして「おめでとう。」と言われた日
初めての ....
父はもうすぐ骨となって帰ってくるから

固く冷たい手を最後の別れが来る時まで

しっかりと握り続けていよう。
夢の蝶、舞う
遠去かる
宇宙の縁に触れ 燃えあがり
忽然と消え また現れ

あらゆる現の美をよろめかせ
その軌跡のおぼろな輪郭を
響かせて 響かせて
あの日
骨ごと断つ勢いで斬りつけた左手首に
病院のベッドの上であなたは
切り取った雲一つない青空を
私の傷口に深く埋めてくれた

重い曇天に覆われてる毎日の
奇跡的に雲が途切れた瞬間の
 ....
降りていく
夜空の底へ
降りていく
瞼を閉じて
降りていく

やはらかなそこへ
そこなきそこへ
はらはらはらはら舞いながら
やさしいことのは散らしながら

降りていく
宇宙の底 ....
小夜時雨

雨がしとしとおしゃべりしてるよ。ぼくたちが忘れてしまった言葉で歌っているね。ぼくら魚だったころあんな風に泳いでいたのさ。雨粒は小さな海だからひと粒、ひと粒に、ほらだれか泳いでいるよ、な ....
銃で相手を撃ち殺す

などというのは

本当の戦いじゃあない




拳で相手を殴り倒す

などというのは

本当の戦いじゃあない



本当の戦いは
 ....
うじゃうじゃと
うじゃうじゃと
ことば湧く
わくわくと沸く
湧く沸くとわく
湧く沸く湧く沸く
ワクワク ト 鳴って!


くねってみようひねってみよう
やはらかに しなやかに
こ ....
長い年月の間にすっかり干上がってしまった井戸からは、水は匂いさえしなくなっていた。
地下水に頼る生活はもうできない。水を汲み上げる手動ポンプは役に立たなくなってしまった。

やむを得ず家に自治体 ....
素粒子が光速の99%でぶつかる

わたしは反物質を採集する

そして夜

アボカドの種を飲み込む

宇宙の身近に

わたしの黒い意識に

死にいたる恐怖が点滅している


 ....
無音の現に
頭突っ込む
頭呑まれて
言葉を捨てる
要らないんだ
要らないんだ
伝達言語、要りません
白壁囲う白い部屋に
伝達言語、要りません


壁を叩く
沈黙の壁叩く
壁な ....
冬のしゃぼん玉たち

雪にはじめまして やぁ、はじめまして
それからさよなら ふれたら消える友だち
めくばせしながら ふるりふるり

のぞきこんでごらん ほら うつるよ ....
観念といのちが混じりあう

人工は自然人による作だ

どこかにあるだろう決定的なもの

そんなものあるはずもないのに

あるように振る舞ってしまう


言葉で掴みそこねている
 ....
書く、
打つ、
叩く 言葉
ひたすら 
書く、
打つ、
叩く 言葉

朝方
酷くうなされ
幻のなか
さ迷い出た
便所に行っても
幻に包囲され
恐 
の文字、
踊った
 ....
世界、割れる
割れる世界の
音、ヒタヒタと迫り来て


今日は曇天冬模様
と打った ら
冬も酔う
と 出た!
冬も酔う冬模様
冬模様冬も酔う 冬冬冬、終、
糸、冬 糸冬 
いと ....
掴みそこねた現実は
水蒸気になって舞い上がった
空から落ちてくる雨粒を睨む
ホームセンターに行かなくちゃ

ぽつり

「存在 意 義なん て要りま せ ん」

毎晩夢に見る箱詰めの私 ....
剥いたばかりの
ゆでたまごが回る
箸では掴めない
軌道の秘密

向き合うことから
逃げてきた僕は
誰かが撒いてゆく
塩の上で
ブレーキをかける
臆病な心

全てを見せるには
 ....
世を去って久しい、彼女は
開いた財布の中にいた

先日ふらりと寄った
懐かしい店の
薄桃色のレシート

ちょこんと、折り畳まれ
あまりにも無垢な姿で
朝焼彩茜色さんの自由詩おすすめリスト(4318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕暮れ- 新染因循自由詩7*18-12-20
喉の渇き。- 梓ゆい自由詩418-12-19
便箋- 佐白光自由詩9*18-12-19
真っ白な紙- ひだかた ...自由詩618-12-19
断片- 渡辺亘自由詩418-12-19
彼方- ミナト ...自由詩318-12-19
現実から逃げたい- こたきひ ...自由詩618-12-19
それはおそらく血の記憶だろう- ぽりせつ自由詩4*18-12-19
賞味期限が切れないうちに- こたきひ ...自由詩418-12-19
師走の墓参- ひだかた ...自由詩9*18-12-18
美しいものの美しさをあばいてきたら- ぽりせつ自由詩518-12-17
いのり- 服部 剛自由詩718-12-17
しこり- 梓ゆい自由詩418-12-17
火葬場にて- 梓ゆい自由詩118-12-17
夢の蝶- ひだかた ...自由詩10*18-12-17
「左手の蒼穹」- 桐ヶ谷忍自由詩1018-12-17
降りていく(改訂)- ひだかた ...自由詩7*18-12-16
小夜時雨- 帆場蔵人自由詩518-12-16
本当の戦い- そおっと ...自由詩4*18-12-16
ト_なって7_沸騰宇宙- ひだかた ...自由詩5*18-12-16
井戸を覗き込む- こたきひ ...自由詩618-12-16
アボカドの種- ペペロ自由詩118-12-15
ト_なって6_白い部屋にて(改訂)- ひだかた ...自由詩4*18-12-15
冬のしゃぼん玉- 帆場蔵人自由詩5*18-12-15
薄暮の海- ペペロ自由詩318-12-15
ト_なって4_書く、打つ、叩く_- ひだかた ...自由詩5*18-12-13
ト_なって3_割れる世界- ひだかた ...自由詩4*18-12-13
雨女のイデオロギー- 木村きむ自由詩218-12-13
ゆでたまごの詩- ミナト ...自由詩2*18-12-13
再会- 服部 剛自由詩318-12-12

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