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あの頃のぼくたちにイスはひとつしかなかった

半分こして座ることもできたのに

いっしょに座ることもできたのに




 
わたしは、
与えられない
ことを知らない。
与えられる、
奪いとることは
子供の頃から知っていた
諦める、
身を引く
距離をおく
ことも理解できない
わたし ....
いい武器持っていて使う機会がない 私は自分の信じたいものを信じ
見たいものを見つけ出し
聞きたい言葉を探し出し
不都合な事実は無視し耳を塞ぐ
反論に備えて(怯えて)理論武装する
あたかも敵国を想定して軍事演習をするように
 ....
上司の猫に最敬礼している 涙流れず鎮痛剤も効かない夜です アイスクリーム溶けてメロンソーダのさくらんぼになる できれば月に還りたい

できれば土に還りたい

犬の鼻っつらに広い夜

人工衛星お尻を見せて

できれば月に還りたい

できれば土に還りたい


指さきには赤ちゃんの匂いが
 ....
笑顔描かれた靴で蹴られている 寝て起きて見なかったことにして寝る 辺境とは文明のセンターではないところ
ひじょうに身勝手な定義とおもう

一律の価値観でかたられるが
離島にもひとは生きている

あるいはかれらには
シンプルで必要なもの以外もたない自由が ....
ぽっかりお月さま 
今夜は月明かり
暖かい風が吹いてきた

ブロック塀の上に猫がいる
ゴミ置き場に猫がいる
駐車している自動車の底にも
猫が潜んでいた

ニャア――

真夜中は猫 ....
ふたりを祝福してお別れの言葉 きれいな心は何処ですか
魚も河童も住みませんか
七色の嘘が必要ですか
薄めた毒で酔いますか

澄んだ瞳は悲しいですか
焼かれる人と笑う人
澄んだ空ほど悲しいですね
永久と泡沫が近すぎて ....
いつもなにか足りないまま
また生まれた日をむかえる

どんな意思でうまれたかも
もうどうでもいい気がする

とにかく生きると決めてから
ただしんでいないだけという瞬間も含めて
やっぱり ....
August

雨が降り始める瞬間の音が 四角い部屋に飛び込んできて
隠された嘘を暴こうと 徐々に音を強めていく

僕はどこへも行けずに 頑なに窓を閉ざしたら
白紙を埋める作業に没頭する  ....
酔いから醒めて笑うのが下手なおでん屋の前 ワイン3本空けて新緑と残雪の境 非常口の緑の看板
たとえ火事になろうと
地震が起きようと
この歪んだ世界からは逃げられない
非常口なんて無い
あるのはただ
幻想のEXIT
あなたは 年老いた家の姿を見たことがあるか

台所からは 骨と皮だけになった皮膚の隙間から
食器と血が 毎日滑り落ちて死ぬ音

骸骨のような運転手になった父が
赤信号のまま 車を通 ....
今日も同じ場所で立ち止まれば
聞こえて来る 母の明るい声

「あんたはヤクルトが大好きでね、
 お風呂上がりに必ず一本飲まないと寝てくれなかった。
 ある時買い置きがなくなっちゃった時があっ ....
約束は
果たされないことの方が多いから
寂しそうに微笑むんだね

きっと、だれしも
去りぎわに

けれど

約束は
全く果たされないわけではないから
なおさら人は微笑んで ....
とにかく咽が渇いていた
コンビニに入りお茶を一本だけ買った
友人と呑みに行った帰り
ただ俺は咽が渇いていた
俺の中に一匹の狼がいる
俺の中に一匹の狼がいる
そいつをてなづけるのが俺の仕事
 ....
混浴露天風呂に茹でられている 星がない夜空で
遠く昔に君が歩いたはずの
もう見えない足跡でさえも
まだアスファルトには
小さな熱としてこもっていて

切ない夏の夜に
孤独な月が隠れながら
白夜について
君のとても ....
顔のない世界を
ゆっくりあるいてゆく君を
ぼくは呼び止めて
お茶に誘ったんだ

言葉が伝わらないままに恋をし
手をにぎらないままに
ベッドに誘ったんだ

きみは買い物袋をさげて
と ....
私と
君と
あの子との
三つの管弦の関係は
軋るけど甘い泥沼
世界の終わり、地響きのような
敵意丸出し、唸り声のような
鋸が生む、摩擦音のような
低い低い低い音楽
暗い暗 ....
蝉がちりちりと鳴いている

曇天に夕方の縞模様ができている

ヘリの音がする

電線がうごかない

縞模様もうごかない

ヘリの音が遠ざかる

遠ざかれば遠ざかるほど

そ ....
なかなか膨らんでくれない風船に
飽きもせず息を吹き込み続ける
何処かに穴が開いているのを知りながら
滑稽な独り遊びを止めることが出来ない

春には妄想を咲かせて散らして
夏には傷痕を弄 ....
ふたしかさ。
たしかなふたしかさを持つ
それが彼のこころ。

みえるようで
みえない。
いつも家族が集まる夕飯時に
そっと背中を通って
硝子窓を覗く
それが彼の部屋  ....
朝焼彩茜色さんの自由詩おすすめリスト(4318)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
イスはひとつしか- 殿上 童自由詩32*14-8-24
箱庭チルドレン- あおい満 ...自由詩314-8-24
いい武器持っていて使う機会がない- 北大路京 ...自由詩414-8-24
私を認めて- ただのみ ...自由詩25*14-8-23
上司の猫に最敬礼している- 北大路京 ...自由詩514-8-23
涙流れず鎮痛剤も効かない夜です- 北大路京 ...自由詩714-8-23
アイスクリーム溶けてメロンソーダのさくらんぼになる- 北大路京 ...自由詩214-8-23
月に還りたい- 吉岡ペペ ...自由詩1014-8-22
笑顔描かれた靴で蹴られている- 北大路京 ...自由詩914-8-22
寝て起きて見なかったことにして寝る- 北大路京 ...自由詩414-8-22
離島- 梅昆布茶自由詩15*14-8-21
【_猫の集会_】- 泡沫恋歌自由詩18*14-8-21
ふたりを祝福してお別れの言葉- 北大路京 ...自由詩614-8-21
何処- ただのみ ...自由詩21*14-8-20
生まれなおす日- 朧月自由詩814-8-20
August- itukamitanij ...自由詩2*14-8-20
酔いから醒めて笑うのが下手なおでん屋の前- 北大路京 ...自由詩614-8-20
ワイン3本空けて新緑と残雪の境- 北大路京 ...自由詩514-8-20
EXIT- 凍月自由詩2*14-8-19
喋るテレビ- 為平 澪自由詩26*14-8-19
ヤクルト- 夏美かを ...自由詩48*14-8-19
優しいひとへ- 千波 一 ...自由詩314-8-18
- 渡辺亘自由詩514-8-18
混浴露天風呂に茹でられている- 北大路京 ...自由詩214-8-18
白夜の足跡- りゅうの ...自由詩10*14-8-17
神話- 梅昆布茶自由詩1714-8-17
relationship三重奏- 凍月自由詩4*14-8-17
時よ- 吉岡ペペ ...自由詩714-8-17
モドキ- nonya自由詩29*14-8-17
『こころ』- あおい満 ...自由詩10*14-8-17

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