すべてのおすすめ
計算して
失わないようにする
計算?
自由にならないことは
そう、計算!
損は失うこと
失うって何?
得は失わないこと
失わないって何?
....
ぼくらが思うだけで
綺麗であろうと汚かろうと
先祖のいるイメージとしての次元
そこはぼくらに掃き清められてゆく
こんなことから楽になりたくない
こんなことで死んじゃな ....
生まれた時から漬物石を心に乗っけられてたってわけ
あいつら俺の心を浅漬けにでもするつもりだったのか
おかげ様で今の俺の心はこんなにも不自由です
世界に対する弾力を失った
全力で人と戦う強さ ....
ポケットから取り出した
懐中時計が、暖かい。
妻の贈りものの蓋を開け
秒針の刻む、時を視る。
僕は今、在りし日の詩人の書斎で椅子に座り
木目の机上をスタンドの灯が照らして ....
空が悲しみで一杯に満たされたから
抱きしめたくて仕方がない
腕をおもいっきりのばして
太陽が光を届く限り
私の腕はそらを抱きしめる
悲しみが空を一面埋め尽くすので
....
空が青いから
走り出した
どこへ行くのでもなく
ただ走りたかった
なぜなら
空が青いから
空の上なのか
下なのか
正六面体のせかいの
中心点に浮かんでいる
始まっているのか
終わっているのか
翼に穿たれた風穴を埋めるには
唾液だけでは足りなかった
....
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友人に 食わせよな
暖かな 五月だからね
焼き菓子が冷たい感じ
熱さから冷ややかへ
甘みと酸味と冷たさが
....
犬を社長に見立て接待散歩している
メスのなまはげを期待して今年も悪い子
直線って
一種類しかないのね
だから
想像力のない奴らには
ちょうどいい物差しなのね
曲線って
もうイヤってくらい
いろいろとあるのね
そのどれ一つと ....
緻密な救出作戦は
人質の寝返りにより
全く意味を失った
人質たちの目はぼくら側の準備よりも
生活レベルの向上に向けられていた
なのにまだ
人質救出作戦は続けられてい ....
私の五感は鈍っているのか
季節を感じることができていない
朧夜の底を 雁と行く
感じてもいない春をうたいたい
ないものねだりでしょうか
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煮物 少しは作れない
煮物 引き立て合うのが良い
煮物 個性が個性を邪魔しない
煮物 文句を言ったって同じ鍋
煮物 ....
愛用のマグカップは
幾歳かの誕生日プレゼント
一番多く注がれた飲み物の第一位は
きっと緑茶だろう
お水よりも?
と問われても
自信をもってそうだとは言い返せないけれ ....
柔らかな春光に制限のない自由をもらう 棘のない世界 風を吸い込む
この世界を命名したものを想う いや名前さえも要らないそのまま感じればいいさ
本当は物事に境界はないのさ 便宜的に物事は区分 ....
私は何でも食べる
例えばあなた
あなたの息を
あなたの足跡を
食べる
見上げる空を
闇の奥に見る夢を
私は何でも食べる
例えばわたし
わたしの ....
鳥山が立つとき
海の深層には
おおきな迷いが泳いでいる、と
あの日 あなたは教えてくれた
あなたの育った長崎の海は
いつも
あなたを包み込んで
すべてを許し 微笑んでくれた
そんな ....
傘をさして外に出れば
藍色の灯火が揺れている
深海魚のまなこの奥に眠る
遥か太古の記憶が
生温かい雨粒と一緒にこめかみを撫で
息がとまる
藍色の雨が深く私を染めてい ....
それに頼り、それに縋る
それしか方法がないのなら
それを信じ、それを通す
そこから広がり、それから進む
先はまだ見えない
だけど、確かにそれを感じた
おらの村にもサグラダ・ファミリア建てるべ
心理テストだと知っていれば
タイムマシンに乗って同じ過ち
青空の描かれた箱庭の中で
或いは、人と時の消えた大都市で
僕はたったひとり歩いている
終わりのないこの場所で
あの日見た夢の続きを
まだ探している
皮膚は{ルビ嗄=しわが}れて
....
今日の朝は憂鬱だ
ぱちぱちぱちぱち
ばちばちばちばち
雨の音がだんだん強く地面を叩いている
大きな傘をさして自転車漕いで
つるつる滑るアスファルトに気をつけて
鞄はぐっしょり仕方が ....
歌えるのに歌いすぎない歌手がいることを
ぼくは知っている
吹けるのに吹きすぎない奏者がいることを
ぼくは知っている
書けるのに書きすぎない作家がいることを
ぼくは知っている
そしてまた ....
高嶺の花をヘリから摘む
太陽と月を結んだ線が俺座
父が商人になったきっかけは
一本のから芋の蔓だったのです
長男だった私は
そんなことを弔辞で述べた
そばで母や妹たちのすすり泣きが聞こえた
その前夜
父はきれいに髭を剃ってねた
どこ ....
羽化したばかりのモンシロチョウの
おぼつかない羽ばたきが
風にあおられ
じりじりと後ずさる濃い霧の中を
触角も羽もなく這いずる夜も
誰かの仕掛けた銀色の罠に
迂闊に絡めとられる朝も ....
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