すべてのおすすめ
ぼくには、ない
その欠片すら、ない
それが不幸なのか
幸福なのかも分からない
あなたにはあるだろうか
なにかに殉じるものが
あなたにはあるだろうか
二人でガラスのコップに入って
誰かが水を入れるのを待っている
窮屈なのが
とても楽しかった
将来何になりたいか
お互いに言い合いっこをした
君は看護師になりたいと言った
僕は ....
咲きかけの花が
枯れてしまったよ
風に吹かれたか
人に摘まれたか
はたまた
養分が足りなかったか
僕にはわからないが
それでも
悲しくなるのは
僕も
咲きかけているからなの ....
何処よりも早く
咲く花を見たくて
何処よりも早く
鳴く鳥を見たくて
僕ののどちんこは
大陸から張り出して
しょっぱい声で
波を歌い続けている
賑やかな言葉は
トンネルの闇 ....
じぶんを打算で裏切るようなとき
きまっておまえは疲れて眠った
きのうのおまえもそんなだった
だから苦しくて自殺したんだろう
つめたい光が温かかった
水色のそらに雪が降 ....
数えきれない星を見上げ
限りある鼓動に耳を澄ませる夜
この瞬間も
この宇宙では無数の命が微笑みを咲かせて
この瞬間も
この宇宙では無数の命が息を引き取って
....
親はいないのか
捨てられたのか
たかいのか
ふかいのか
風がきつい
まぶしい
今日の空
ひとのかたちで
風に捨てられて
おまえは
なんていう名の雲か
太郎か、次郎か
花子か、雪 ....
もう充分だと言うのは
きっと身勝手なんでしょうね
でもその気持ちが消えないんです
良くないことだとは分かっていますが
やはりこうして日々を
何とかうっちゃっていると
いつも最初 ....
ブランコを欲しがったのは私
それを父にせがんだかどうかはおぼえていない
どうだ こんな大きなブランコ
どこにも見たことないだろう
校庭にあるブランコよりも
はるかに高い木の柱と
長 ....
白目向いて愛想笑いしている
クリスマスカードで喪中お知らせしている
聴いてないのにDISる
カルマわけわけする
忘れ去ることは出来ない
うしなって
刻みこまれた
命を
そよぐ草の青さ
宙へすいこまれる
むこうで
平原が
かたむいている
ひっそりと
ふってくる雪の音
つらぬいてゆく
道 ....
雨の日わたしは
ひざまずき
コンクリートをのけてうまれる
ほそい草の根を食べた
雨の日のコンクリート
は
濡れて
高い
高いビルの窓たちは
かたく
光をはじき
ちらして
....
たまには自分の信仰について書いてみる
そいつはキャッチボールみたいなもの
この友はいつだって良い球を投げてくるのだ
「愛」とか「希望」とか「信仰」とかね
おれもそれなりに返すの ....
静かな寝息を立てる
緑の大地の上を
少年の影が横切る
手元に押すのは 星の赤ん坊
草の上を 雪だるまのように転がして
地面から伝わってくるのは
全ての命が見ている夢 ....
めをとじて はじめに
おもいうかぶひとはだれ
めをあけて はじめに
それを はなしたいひとはだれ
いっちしていた
じっとみつめたら
めのまえのひとも ほほえんだ
ミジンコに逆戻り
空き家の自動ドアが開いた
地蔵の前で十字きる
星が輝く夜空
私には
闇を切り取ったキャンパスに
砂を散りばめているように見える
世界に輝く星のほとんどは
ほんとうに
誰も知らない名無しばかり
彼らはただ静かに今日も
誰かに見つ ....
どうしてこんなに
あなたを好きかわからない
あたまのなかに星がうかんで
どんな夜よりはっきりかがやく
どうしてこんなに
たんじゅんなことを伝えられない
....
いま美しかろうと
美しさは日々崩れてゆくだろう
でも見た目じゃないから
抱きごこちじゃないから
セックスも散歩も日々の暮らしも
合図しなくても
おなじものを見つけて ....
首を切断された猫の骸が
もう何匹も発見されている
ニンゲンの仕業
ニンゲンから産まれて
ニンゲンとして生きている
ニンゲンの仕業
猫よ
ネコゴロシに捕まるな
ニンゲンのネコ ....
雪がうすく残っているのは日陰のせいだ
絶対いない
キック!
手を合わせる
キック!
抱きしめたくなる
キック!
泣きそうなる
キック!
絶対いない ....
風に研がれた街の
痛い輪郭の端を
ポケットに手をつっこみながら
そそくさと歩く
研ぎ澄まされない
目と指先と頭は
言葉を紡ぐこともできずに
ただアイツを
待ち焦がれている
....
私は言葉を知らない
豊富な知識も 深い洞察力もない
柔らかな感性も持ってはいない
比喩や隠喩も使いこなせないし
哲学的なことはチンプンカン
コメント書いてもトンチンカン
こんな私に ....
一生いっしょとはいかないかもしれない
だけどおまえが乗り越えようとするときは
いつもいっしょに乗り越えているんだよ
さよならとはこういうものなんだ
次行く場所は、
毒 ....
空が白むのを眺めている
朝より早く夜が終わる
どこかにひとりでいる君
目覚ましはもうない
諦めの塔の頂上の
はがれかけの立て札
同じ ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144