すべてのおすすめ
種を蒔いてきたのだと思う
いや、散らしてきたのだと思う
なんの種だかわからないまま
そもそも種だかわからないまま
どうしたって僕は
僕以外の何かにはなれないのだ、と
恵まれ続けてきたの ....
きょう
水の針

とがった川から 流れてくる声
切りとった格好で 鳥がおぼれてしまうころ

くすんだ雨のにおいにぬれて
ころがった石が どこにも見えなくなる
とおいヤマのように眠ったま ....
名前とこのからだを
引き受けたときから
ぼくは舞台の主役になった

科白は自分で決めているようで
多くの出演者に
気配りしながら
作りあげていく

嫌われたくなくて
意見を言わない ....
世界各地の
アニバーサリーが集まる広場には
喜怒哀楽が渦巻いている

渦巻き過ぎて
統一されたように感じるそれを
いつしか誰かが
時、と呼んだ

賛否両論のその呼び方に
関 ....
忘れ去られるものに
名をなんと名づけよう
しかし名づけた事さえも忘れて
私は不能となってしまう

事象の地平へと消えて行くものが
惜しくて言葉に追いかけさせる
しかし言葉さえ事象の地平に ....
真顔でトマトの返り血を浴びる  
見えている未来に うんざりし

見えない未来に 不安を覚える

どちらも本当ではないのにね



 
タクが失踪した
親にも知らせず彼女ものこしたまま行方不明

刑務所から出て保護監察下ながらM工業で働いていた
将来独立するという意欲もこめて作った名刺ももらったのだが

僕が名義を貸して彼 ....
オマエが銃を取り
生者にその銃口を向けるなら
オレは花を摘み
生者にも死者にも手向けよう

生者には「生き抜け」と伝え
死者には「マシな世を作ってみせる」と誓う

オマエは上官の命令だ ....
空が
ひとつの滴に落ちてきて
片目の上から動かないまま
やがて 消え去った



何か
わかってもらいたくないことが
あるようだった









 ....
面食いの部屋に首のない地蔵 人の住めない土地に季節流れている くすねた金で刷った詩集に寝床圧迫されている 果てしない思考に明け暮れる
無為徒食の存在ではないと
間違いなく
世界に貢献しているのだともいう
だがそれは私の意志ではない
決定でもない
私の居るところに
豊かな命の繁栄があると
言 ....
明るい窓辺に咲く花は
それを誇りに思うのでしょうか

小さな日陰に咲く花は
それを恥だと思うのでしょうか

ふたつの花に問うたなら
まったく同じく答えるでしょう

肯定ではな ....
晴れだ

汚れた車を洗おうと
バケツに水を汲み運ぶ
曲がり角で
バケツが少し回転する
バケツの小さな遠心力が手に伝わる
あっ
懐かしい感覚
身体に染み込んでいる楽しい感覚

 ....
夜毎訪れるセピア色の光景にふと吐息を漏らす。
奪われてゆく時間の中では全ての音色が透明だ。
物語は夢と現の境を行き来して
真夜中の扉をけたたましくノックする。

頭の中から幾つ ....
職業欄に忍者と書いて消したあとがある ダンボールに鋏を入れたあの日から生きている 寿退社する君へと
パッションフルーツを
プレゼントする昨日
月末に送別会があるようで
退社するときに演説する
練習をまたしている

揺りかごから
墓場までと云う言葉を
知っている?と ....
余韻とやらを味わいたくて
夜のいちばん明るいところばかりを
かぎ回っていた

浅薄な憧れはいつしか
秘めるべきものへ変わっていったのに
なぜだかそれは継承すべきものでもあるらしい

 ....
涙をくみあげる ゆびさきの淡い痛みが枯れるときは来ない
かぎりない往復は いくつもの色で潤滑されて
かなしみの精度をふやし
五官のうつせみにくりかえされる干満
光のない静寂には 距離をはかるの ....
非自力発光天体を集めて翼の折れたペガサス これだけ情報が溢れる世の中

私は無意識のうちに検索し

人の噂や点数を気にして

なるべく良いところを選ぼうと苦心する

しかしそれが

私の物事に対する眼差しや

何か危険 ....
凪ぐ頃に
思い起こせる名前はすべて
水をはらんで柔らかく呼べるから
私そのものが優しいのかと
間違えてしまう

凪ぐ頃に
思い起こせる約束ごとは
そのときが期限
解き放たれる
 ....
ぶわっと窓から風は吹き
カーテンははらり、膨らみ
空気の塊りに
部屋のドアが、開いた

人生のドアを開く
風も
思いがけずに、訪れる  
風が流れる
静かに
静かに
時をのせて

積み重ねてきた歴史
生きてきた証が
そこにあるから
ひとは
ひとに
やさしくなれるのだと

包み込む自然が
微 ....
達者でありましょうね、きっと
必ずや笑んでおいででしょうね

喜びようの一つ一つを隔てなく
過ちようの一つ一つさえ隔てなく
見届けてくださった、あなたですもの

わたしがなにを望 ....
刺青のキティちゃんが泣いている おでこに半額シール貼った女が四畳半の部屋にぎっしり
朝焼彩茜色さんの自由詩おすすめリスト(4365)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一緒に暮らそう- 千波 一 ...自由詩314-7-15
帰ってくる人- 春日線香自由詩3*14-7-15
嫌われてもいい- 殿岡秀秋自由詩514-7-15
アニバーサリー広場- 千波 一 ...自由詩214-7-14
事象の地平- 渡辺亘自由詩314-7-14
真顔でトマトの返り血を浴びる- 北大路京 ...自由詩614-7-14
未来- 殿上 童自由詩25*14-7-13
ある失踪- 梅昆布茶自由詩1014-7-13
武器よ去らば- 蒲生万寿自由詩4*14-7-13
ノート(空が)- 木立 悟自由詩614-7-13
面食いの部屋に首のない地蔵- 北大路京 ...自由詩414-7-13
人の住めない土地に季節流れている- 北大路京 ...自由詩414-7-13
くすねた金で刷った詩集に寝床圧迫されている- 北大路京 ...自由詩314-7-13
題名を当ててください- Lucy自由詩18*14-7-12
等号- 千波 一 ...自由詩314-7-12
遠心力と太陽と- ichirou自由詩11*14-7-12
ソリテュード- ヒヤシン ...自由詩16*14-7-12
職業欄に忍者と書いて消したあとがある- 北大路京 ...自由詩714-7-11
ダンボールに鋏を入れたあの日から生きている- 北大路京 ...自由詩214-7-11
ラストメッセージ症候群- りゅうの ...自由詩14*14-7-11
短夜- 千波 一 ...自由詩614-7-11
夢、一夜- あまね自由詩1214-7-11
非自力発光天体を集めて翼の折れたペガサス- 北大路京 ...自由詩214-7-10
オススメの罠- 灰泥軽茶自由詩1314-7-10
凪ぐ頃に- 千波 一 ...自由詩214-7-10
- 服部 剛自由詩214-7-10
「_ひととして_」- 椎名自由詩2*14-7-9
さらわれて、ゆく- 千波 一 ...自由詩414-7-9
刺青のキティちゃんが泣いている- 北大路京 ...自由詩314-7-9
おでこに半額シール貼った女が四畳半の部屋にぎっしり- 北大路京 ...自由詩914-7-9

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