すべてのおすすめ
集めたものより
与えたもので
わたしたちはできている、らしい
逆をいえば、
わたしたちは
足りないものをおぎなうため
ひとに何かを与える、
のかもしれない
ミ ....
そこには多くの家族がいて
大きな机の上に並べられた
温かいものを食べていた
それぞれが思うことを
なんとなく話して それとなく呑み込めば
喉元は 一晩中潤った
天井の蛍光灯が点滅を ....
軽々しくは言えません
待つている
騙すつもりも
嘘をつくつもりも
ありません
この瞬間は素直な気持ちで
待っていると言えるから
俺はまだ肝心なものを手に入れてない
肝心なものがいったい何なのかわからないのが
その証だ
人生の滑り台を何度も上りその度に滑り落ちただけで
いまだに滑り止めが見つからないみたいに
探 ....
{引用=*筆者より―― 旧稿を見返してゐて、本フォーラムに掲載してゐなかつた作品があることに気付いた。以前のアカウントを消して以降、復帰するまでの間にかいたものは随時掲載していた積りだつたがどういふわ ....
春うらら
光のどけき街を行けば
子供と老婆が手繋ぎ歩み
すれ違う人々微笑んで
命の讃歌を歌い出す
季節の巡り、宇宙の鼓動と同期して
ガムをやめる
願掛けかも知れない
じぶんという磁場や意志や真摯さを
試しているだけかも知れない
だからどうだと言うのだ
おれはきみの災厄を吹き飛ばせるか
ガ ....
「ここでは生きられませんよ」と
言うわけでもなく、
コンクリートの護岸をながめている
よそへ行く、わけでもなく
与えられた一直線を
射抜いている
覚悟は、
両手のはさみしか知らな ....
僕がサラリーマンだった頃
自称自由人らしき若者に侮蔑されて
僕が学生だった頃
就職組から学生なんて甘いよと言われて
結構傷ついて考えたあげく
僕は鳥になって
いつか誰も知らない ....
あなたのいない日々が
透き通るまで
タメ口ひとつ
忘れた心に
果てなく感じる
距離の重さを
例えようもなく
見上げる桜は
ドレスコードみたいな
淡いピンク
飲み込んで
溶 ....
静けさ 揺れる
春の雨、
光の空から
降り注ぎ
宇宙を回遊する言ノ葉たち
凝集しては時を刻み
思考の流れをこの界へ
屈曲しながら艶やかに
在る物、在る物、造形する
静けさ 奥 ....
そのトラックの荷台の隅に乗せてくれないか
行けるところまで風を感じて町を出たいのだ
彼方の空は晴れているのにこの町は陰鬱に曇っている
陽気に歌って曇天をたたこうか、どんどん、どんどん
町は ....
タコのようにグニャグニャと
海月のようにゆらゆらと
力を抜いて
くにゃくにゃ ぐにゃぐにゃ
プリンのようにプルプルと
ゆれながら
やわらかく
心地よい感触
ゆらゆら グニャグ ....
目が光を生み、
鼻が香を生み、
耳が音を生んだ
葉が風を生み、
幹が水を生み、
根が土を生んだように
次に命は、何をこの世に生む
(わからないのだ、
目を持たない三葉虫が ....
過ぎる季節の只中で、自分を見つめる旅に出る。
煤けた国道に朝日が昇り、駆けるバイクで夢を見る。
未だ見ぬ場所に行きたい。
誰も知り合いの居ない所へ。
ついたため息の分だけ、経 ....
自分が自分以外の何者であった
ためしはない
心臓と言うポンプが血を汲んでいる
間しか生きられないんだよ
阿呆につける薬
なんてないんだからさ
頭が痛い
割れるように痛い
....
歩き方をいつ
覚えただろう
走り方はまだ
知らないのかな
遠く光が進む
道は孤独
君はその中に
名前を残し
笑顔も増えた
あの頃よりも
互いに交わした
言葉を胸に
抱い ....
私は、とある田舎の
ガソリンスタンドの部屋に
長い間 置かれた
ストーブです
日々まばらにも
旅人が給油にきては
この部屋を訪れ
目の前の椅子に 腰を下ろし
両手をあてて はあ… ....
絶対、とか
永遠、とか
そんなもの無いって思ってた
だけど、あなたとなら 永遠も 絶対も
存在するのだろうと きっと そこに
あると
思えた
だけど、あなたとの 永遠 ....
永遠という言葉の中に
私が含まれるのはいつだろう
太陽がじっと私を見つめても 私はじっと自分の影を見つめる
そして太陽が去った後 夜の空を仰ぎ
鏡ごしに彼をじっと見つめるのだ
卑怯者だから
最近ヤモリは現れなくなった
夜のはめ殺しの天窓に映させている
流線形のシルエットが好きだった
イモリだったかもしれない
それとも風に導かれて降り立った
小さな神様だったのかもしれない
便宜 ....
キラキラと輝く明るい瞳の奥、不思議そうに・・・覗き込んでは吸い込まれる。
交差点付近で、憂鬱な日々にさよならして、新しく生まれ変わった貴女。
楽観カンカンカン感謝して、ぽっぽっぽっぽっポジティブに ....
悲しいような
苦しいような
いまが
幸福>絶望のいまが
永遠に?
どの道いこうがトラブルはある
永遠なんてどこにあるだろう
思い通りにならないことが
....
ああ 春の匂いがする
ああ なんて孤独なんだろう
ああ ひたすらに歩み進む
命、息吹き
命、育ち
命、枯れ果て
底無き宇宙が開くもの
ああ なんて指先の温かい
ああ 春に湧 ....
例えばスプーンに座って
誰かを待ってる
上がらないシーソーは退屈で
お尻が冷たくなるだけの時間
言葉というリズムに乗れたらなぁ
麦わら帽子を置いた向こう側
取り残された惑星のカケラ ....
ひとつだけ伝えるなら
あなたに何を
朝のまぶしさか
夜のしずけさか
日曜のあきらめと
やすらぎか
風のつめたさか
空のはるかさか
言葉のたよりなさと
たのもしさか
大切 ....
場所を変えても同じ
人を入れ替えても同じ
自分が
動かなければ
世界は変わらない
いつもなんとなく突っ立って
ああ狭いなって
言ってるだけだから
私は
窓枠にとまったノコギリクワガタが
居心地のいい私の部屋を守ろうと
ハサミを開いて威嚇する
私もプレイリストから
作業用ロマサガ戦闘曲集を流す
枯れてゆく冬に名前はなく
キャベツ畑の片隅で枯れてゆく草花を
墓標にしても誰もみるものはいない
ただ今日一日を生き抜くことが
大切なんだと、うつむきがちに言う人に
ぼくは沈黙でこたえる、 ....
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