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あなたが抱える孤独は
わたしによって規定されている
それをわたしはよく分かっているから
あなたは孤独ではないと伝えたい
わたしが抱える孤独は
あなたによって規定されている ....
ぼくが朝に来るたびに
遠景にある像がわずかに
動く気配
それをモアイ像となづけて
毎朝
位置を確認する
いつかぼくと一体になるために
近づいてくるのだ
事故のときには
重い像が空 ....
肉体の裏側 芽で
脈打つ つぶれる位の
落ちてきたら
みんなで
花火を 脈打つ
くらいの 裏側で
つぶれる位の
花火を
昔
何かの本で読んだ記憶
「大海原」を
アイヌ語では
「シャーンルルー」という
でも
いくら調べても
そんな事実は出てこない
出てくるのは
海は
シャーンルルー
....
煩わしいことから離れたくなるのは
自然なことか気まぐれか怠慢か
煩わしいことは元気をうばってゆく
煩わしいことはこの世をつまらなくさせる
紅葉が散るくらい
天気予報が ....
『腐りかけが美味い』腐っていた
静寂の夜
幾つも過ごし
外の紺色と中の黒色が
床で重なりあっていくのを
幾度も目にしてきた
飽きてしまうほどに
片隅の夜
幾つも過ごし
強気な短針と優しい長針が
重なり合うことの ....
どうしたものか
会話の平行線
結論が見えないので
この辺で
補助線を引こうか
取りあえず
二等辺三角形にしてみると
やっぱり
相似形だったね
ホントのホントに生きている
ツッコんではいけない悪い見本を見た
人間臭い(体臭) 人間臭い(ロボット)
生きるために多趣味
アベノミクスなんでおつきあいしてください
緩やかな曲線を
描くように
聴く音楽は
love song
まるで水彩画を
描くように
創る詩は
love Poetry
画面を見つめ
素直に描く
伝える言葉は
I lo ....
青空は生物の息ではないかしら
すてきというまえのうっとりとした
それから
ミルクの入ったガラスのコップをおとして
わってしまった時の悲しみのしみる
それからまた
ごちそうさまという ....
すんげぇ綺麗なエキストラがいる
ざまあみろの顔を練習している
風邪をひいて一日寝ている
よくもこんなに眠れるものだ
寝ては目覚めてまた夢を見る
夢で野垂れ死にしても不思議ではない
見知らぬ旅館に隠れている
ドアが開いたかと思うと風呂上りの子どもが転がり ....
ひとりカリスマごっこ
散り敷かれた落葉に半ば埋もれかけている公園のベンチが私に語る。
この人間の抜け殻のような落葉達のお陰で私は寒さをしのげるのだ、と。
お前はお前のその心を寒さから守ってくれるものを持っているか、と。 ....
時折 挫折します
嘘です
いつでも挫折しています
そのうち挫折があたりまえ
嗚呼 挫折こそわが人生わが歌
骨折も痛いが
挫折も痛いああ痛い
坐骨神経痛を略 ....
諦めなければ
叶わぬ夢は無いと
人の幸せばかりを
追い願い続けた君は
自然分娩で
助産婦の手を借り
自宅出産で
十才の女の子を頭に
五人の子供をもうけた
つい先だって
今年 ....
一限目から必殺技の名前考えている
息つぎだけでせいいっぱい
三千世界におはよーございまーす
もういちど夢へ会いに行く
「……解ったか? 」
「 否 何も」
「 感じたか? 」
「 ああ 何かは」
「知りたいか? 」
「それを? それともそれについての知識を? 」
「与えられるのは知 ....
生き恥を晒し合って空が青い
帽子はあたまのマスクです
マスクはおくちの帽子です
そのはずなのにどうしてか
帽子ほど
マスクは選んでもらえません
マスクほど
帽子は聞かせてもらえません
....
濡れたアスファルトに夜が映る
泣いているような夜の顔
ネオンの化粧が滲んで行く
綴った言葉は今朝もまだ濡れていた
光と音/朝のピンで留められたまま
すべての顔が微笑んでいるわけではない
....
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