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まぼろしの人は戸口を開けて、歩いていった
後ろ姿が遠のいてゆく
夕映えへ連なる… 小さな足跡

――それを誰かは数珠と云い
――それを誰かはロザリオと云い

      *

木漏れ ....
思い出すのはうれしかった出来事ばかり。

九九を全部言えることが出来てほめられた日
すき焼きを食べて「おいしいね。」と笑いあった寒い日
試験に合格をして「おめでとう。」と言われた日
初めての ....
父はもうすぐ骨となって帰ってくるから

固く冷たい手を最後の別れが来る時まで

しっかりと握り続けていよう。
夢の蝶、舞う
遠去かる
宇宙の縁に触れ 燃えあがり
忽然と消え また現れ

あらゆる現の美をよろめかせ
その軌跡のおぼろな輪郭を
響かせて 響かせて
あの日
骨ごと断つ勢いで斬りつけた左手首に
病院のベッドの上であなたは
切り取った雲一つない青空を
私の傷口に深く埋めてくれた

重い曇天に覆われてる毎日の
奇跡的に雲が途切れた瞬間の
 ....
降りていく
夜空の底へ
降りていく
瞼を閉じて
降りていく

やはらかなそこへ
そこなきそこへ
はらはらはらはら舞いながら
やさしいことのは散らしながら

降りていく
宇宙の底 ....
小夜時雨

雨がしとしとおしゃべりしてるよ。ぼくたちが忘れてしまった言葉で歌っているね。ぼくら魚だったころあんな風に泳いでいたのさ。雨粒は小さな海だからひと粒、ひと粒に、ほらだれか泳いでいるよ、な ....
銃で相手を撃ち殺す

などというのは

本当の戦いじゃあない




拳で相手を殴り倒す

などというのは

本当の戦いじゃあない



本当の戦いは
 ....
うじゃうじゃと
うじゃうじゃと
ことば湧く
わくわくと沸く
湧く沸くとわく
湧く沸く湧く沸く
ワクワク ト 鳴って!


くねってみようひねってみよう
やはらかに しなやかに
こ ....
長い年月の間にすっかり干上がってしまった井戸からは、水は匂いさえしなくなっていた。
地下水に頼る生活はもうできない。水を汲み上げる手動ポンプは役に立たなくなってしまった。

やむを得ず家に自治体 ....
素粒子が光速の99%でぶつかる

わたしは反物質を採集する

そして夜

アボカドの種を飲み込む

宇宙の身近に

わたしの黒い意識に

死にいたる恐怖が点滅している


 ....
無音の現に
頭突っ込む
頭呑まれて
言葉を捨てる
要らないんだ
要らないんだ
伝達言語、要りません
白壁囲う白い部屋に
伝達言語、要りません


壁を叩く
沈黙の壁叩く
壁な ....
冬のしゃぼん玉たち

雪にはじめまして やぁ、はじめまして
それからさよなら ふれたら消える友だち
めくばせしながら ふるりふるり

のぞきこんでごらん ほら うつるよ ....
観念といのちが混じりあう

人工は自然人による作だ

どこかにあるだろう決定的なもの

そんなものあるはずもないのに

あるように振る舞ってしまう


言葉で掴みそこねている
 ....
書く、
打つ、
叩く 言葉
ひたすら 
書く、
打つ、
叩く 言葉

朝方
酷くうなされ
幻のなか
さ迷い出た
便所に行っても
幻に包囲され
恐 
の文字、
踊った
 ....
世界、割れる
割れる世界の
音、ヒタヒタと迫り来て


今日は曇天冬模様
と打った ら
冬も酔う
と 出た!
冬も酔う冬模様
冬模様冬も酔う 冬冬冬、終、
糸、冬 糸冬 
いと ....
掴みそこねた現実は
水蒸気になって舞い上がった
空から落ちてくる雨粒を睨む
ホームセンターに行かなくちゃ

ぽつり

「存在 意 義なん て要りま せ ん」

毎晩夢に見る箱詰めの私 ....
剥いたばかりの
ゆでたまごが回る
箸では掴めない
軌道の秘密

向き合うことから
逃げてきた僕は
誰かが撒いてゆく
塩の上で
ブレーキをかける
臆病な心

全てを見せるには
 ....
世を去って久しい、彼女は
開いた財布の中にいた

先日ふらりと寄った
懐かしい店の
薄桃色のレシート

ちょこんと、折り畳まれ
あまりにも無垢な姿で
 陸上短距離選手の名において

 貴方の元へダッシュする
 
 待ち人でないのは知っている

 それでもダッシュする
 
 手の届かないゴールでも
 
 猪突猛進ダッシュする
 ....
陽の光満ち、
無数の銀の矢飛び交うなか
私の意識は泳ぎ出し
遠く貴女の声を聴く

久しく憧れ懐かしい
囁くような貴女の声は
やがて天空に力強く木霊して
飛び交う銀の矢を震わせ
降って ....
毎朝お弁当を作らなきゃいけないので
私は毎日卵焼きを焼く
冷凍食品の中にひとつだけ
手作りがある
ありがたい、と思ってくれるのか
ただ、また冷凍食品か、とだけかもしれない
昔から私は至らな ....
静かだ

この現、
静まり返り
沈黙の間に
無音の響き
行き交って

静かだ

音の精霊たち、
掬うコトバに
寄り添って
揺れて落ちて
踏まれた一粒が
私の涙だった
気がするよ

甘い味をした
透明なままの
レンズが割れて
元に戻せない

何も見えなくなった
夜の深さを
果実で埋めようと
手を掛 ....
サッカーボールと
野球の玉は
蹴ったり
打ったり
しなければ
プレイははじまらない

この地球もボールにかわらない
宇宙というグランドの

思いきり
蹴ったり
打たれたりしたら ....
ナニカガ ウマレ ソウダ

言葉
宇を身籠もり
身籠もる言葉は
響く声また声の渦
底無し底無し底の底から
何かが何かが ウマレテイル


夏の炎天下の縁側で
西瓜を食べている
 ....
ど どもる
ど も っ て し ま う 
うちゅうのまんなかで
まんまんなかで
底を測る そそそここををを
まんまんなかで
うちゅうのまんなかで
ど も っ て し ま う
ど どもる ....
笑顔で迎えてください

サンタの来ない日も
家族の集わない年の明けも
友と会えない誕生日も

あなたの心には年輪があり
静かな沈黙があり

この星があるならば

雲の上は ....
なんにしたって
上には上がいる
下には下がいる
僕は僕を生きるしかない
冷たくなった父の手の上に
菊の花をそっとのせて
石で棺に釘を打ち付けた
冬の昼下がり。

微かに差した日差しの中で
手を振る父の姿が見えた。

それは
我が子を育む願いのように
手 ....
朝焼彩茜色さんの自由詩おすすめリスト(4365)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いのり- 服部 剛自由詩618-12-17
しこり- 梓ゆい自由詩418-12-17
火葬場にて- 梓ゆい自由詩118-12-17
夢の蝶- ひだかた ...自由詩9*18-12-17
「左手の蒼穹」- 桐ヶ谷忍自由詩918-12-17
降りていく(改訂)- ひだかた ...自由詩6*18-12-16
小夜時雨- 帆場蔵人自由詩518-12-16
本当の戦い- そおっと ...自由詩3*18-12-16
ト_なって7_沸騰宇宙- ひだかた ...自由詩5*18-12-16
井戸を覗き込む- こたきひ ...自由詩618-12-16
アボカドの種- ペペロ自由詩118-12-15
ト_なって6_白い部屋にて(改訂)- ひだかた ...自由詩4*18-12-15
冬のしゃぼん玉- 帆場蔵人自由詩5*18-12-15
薄暮の海- ペペロ自由詩318-12-15
ト_なって4_書く、打つ、叩く_- ひだかた ...自由詩5*18-12-13
ト_なって3_割れる世界- ひだかた ...自由詩4*18-12-13
雨女のイデオロギー- 木村きむ自由詩218-12-13
ゆでたまごの詩- ミナト ...自由詩2*18-12-13
再会- 服部 剛自由詩218-12-12
奪取- 佐白光自由詩3*18-12-12
- ひだかた ...自由詩818-12-12
かわりばえのしない弁当- 這 いず ...自由詩5*18-12-12
透空- ひだかた ...自由詩3*18-12-11
葡萄- ミナト ...自由詩318-12-11
円形と球体- こたきひ ...自由詩718-12-11
在るの根っこ言葉の根っこ(改訂の改訂)- ひだかた ...自由詩4*18-12-10
ト_なって2_底を測る- ひだかた ...自由詩3*18-12-10
晴れた日- まみ自由詩4*18-12-10
僕は僕を- zenyama太 ...自由詩1*18-12-10
お見送り- 梓ゆい自由詩418-12-10

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