忘れ星
朧月

ひと目星をみるために
今夜も出かけてゆくのです
雨がふってる空は濡れてはいない

窓のうちっかわには
平和があるというのに
こうして出かけるのです
まるで外にある宝物しか
受け付けないように

今日一日かけて
紡いでいた言葉を
すっかり洗いなおして
真っ白な吐息さえリセットさせたい

してはいけなかったことや
言ってはいけなかった言葉
忘れるために歩きます
忘れ星探して

だれもかれもが夢を外に求める
から庭先のジングルベルの
印はひかっている
ゆれている



自由詩 忘れ星 Copyright 朧月 2010-12-13 21:37:07
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