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かわがながれて
うみにつくのと
ちがながれて
しんぞうにとどくのと
ちきゅうにみちができて
あたらしいちずができるのと
のうがはったつして
しんけいがどんどん
の ....
落書きは消さない
向かい風にむかって
ときおり模様を懐かしむ
みあげた空がいとおしいなら
転べ、青い獅子
記憶にとどめたい
最後の絵を抱えて
さいだぁ
けされるために生まれてきた
風見鶏の嘴
四方八方への路
くるりと北へむかうとき
あんだぁ
つぶやいた口笛
すこし汚れた半そで
わんだぁ
せかいじゅうにあまいだけの嘘と
....
くすこはつんぼ
むかしから
なにもきこえぬ
かんじてる
くすこはふれる
はなのこう
やけにげんきな
ばばのこえ
てづくりゆかた
なつまつり
はなびうちあげ
ひかりみた
....
飛行機は鳥
くるまは虫
カンガルーはポケット
紫陽花はリトマス紙
彼女は猫背
ぼくは円周率
詩集「時遊時間」より
さいきん
じぶんの
はんぶんが
じつはおとこで
ななしの
ははおやであることに
きづいて
とこにふした
いやなこった
せけんのはなしなんかじゃない
にんげんは
に ....
祈りをこめてやれば
たどりつくと
おもっていたんだから
赤いくちびる
霧でみえない
やわらかな膜
せなかの音
呼びたいのは何
赤い点々
地図のうえ
おちる
うかぶ
....
うすよごれた
鍋に
ぜんぶいれなよ
なぁ
あたたかいふりをして
わたしの隣を歩く魚
ララと呼んだ
われ鍋に閉じぶた
あれが鍋です
今はれきしのしゅんかんです
椅 ....
人間は牛じゃないのに
大砲は豆じゃないのに
あれは
きっと
花壇の音
詩集「時遊時間」より