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あすは夏のお祭りで
子供御輿もデルという
蝉が鳴くから夏なのさ
腹巻き鉢巻きピチリと巻いて
金色の鳥も空を舞う
笛の音ピーヒャラ後を追い ....
                       101028



写生する煙の
変わりようのない醜態から
デッサンする余裕のない状況を
忌避しながら
ガタガタと埃を巻き上げて
凸凹道 ....
            100829


見つからない
ないからない
ないないづくしの
のっぺらぼうに
ふりまわされて
来た道を南に
逃げるように
もどる
もどる訳は
わから ....
                   090731

拾ったばかりの
疑似餌を探す
空の彼方にあるはずと
小さな兄貴が法螺を吹く
疑似餌はおまえの目の前に
木の枝に
ぶらぶらと
見え ....
               080816



アウストラロピテクスが
ぽかんと空を見ていたら
ハイエナに飛びかかられて
喉頸を引き裂かれ
哀れ絶滅したという
見てきたような嘘を書 ....
                  080805



生えるためには水が要ると
ステンレスのボールが喚く
サルビアの花の写真は
今からでも間に合いそうに
麗しく艶やかで瑞々しくて ....
                   080523


99と書く
次は100だと思うとそれ以上書けなくなる
思い切って進め
そんなこと言っても可哀想だと思う気持ちがあり
迷っていると
 ....
                080328



グライダーのように
空中ブランコのように
限りある人生を
ぶらぶらふらふらしていると
フラスコの悪魔に喰われてしまいます

化学 ....
                   080103

寂しすぎる空間に卵を落とす
目玉焼きを作るのだ
フライパンの中で目を覚ましたケダモノが
電磁探傷を開始するので
傷だらけのフライパン
 ....
            2003/09/14



太陽光線が嫌いだからって
夜にだけ生きるわけにはいかないと
伝説の歌舞伎役者の
目玉のまっちゃん
大見得を切るんだから
もうキリキ ....
            2007/06/05

かりんとうを
長万部で買う
駅の待合室には
仕事にあぶれた人たちが
冷えた弁当をストーブに載せて
暖めている
ヤカンから湯気が出てい ....
          2007/05/25


賞味期限の
切 れ た
賞味期限切れの
カマンベールチーズを
冷蔵庫から取り出して
見る
そんな儚い連想をしながら
21世紀末を思う ....
先刻、下記のような戯れ詩「ゴム人間」を書いた。
自由詩にアップロード後、再読したところ、なにか居心地が悪く、自分のものでないような感覚があるので、その理由を考えた。

はらだまさる氏の近作、ゴム ....
                    2007/04/19

集団面接で気力体力此処の街が好きですと言ってのける街灯の下には
おびただしい数の虫の死骸や吸い殻やガムや蹲った人たちの影が黒く
 ....
          2007/04/13


じょうとうかへい
じょうとうのかへいで
みたらしだんごをあがなう

富士の見える宿に泊まり
夜になって
風が止んだら
星も見える ....
            2007/04/05


金属の
吸湿性について
クグってみたが
よく分からない
脱石油の旗の元
水素貯蔵合金は
開発競争も忙しく
かのフリー百科事典
 ....
                     2007/04/03

同人に
駄作と言われ
項垂れて
今晩寝ないで書き直そうと
とぼとぼと帰宅する
明日の朝
早く起きて書き直しても良いのだ ....
               2007/03/06

アラビア風に
目の下を
コール粉で
黒く塗る
世紀末の
ガングロの起源かと思ったら
直射日光の
眩しい反射を遮って
目を
 ....
パズルとは
なんじゃらほい
なんじゃら
なんじゃらなんじゃらほい
ほいのほいのほい
ほいのほいのほい

じゃらじゃらパチンコ金儲け
親父の頭は硬すぎて
じゃらじゃらしてたら ....
                 

今日はじめてモノレールに乗ったよ
淡いブルーと白のツートーンの車体だよ
眼下に広がる町並みを
地平を徘徊する太陽が
だいだい色に染めていったよ

 ....
はがきをかってきてください
かわむこうのおみせにたちよって
はがきをいちまいかってきてください
呪文のような声がして
我に返る

誰もいなくなった
午後の大通りには
牛車がのろ ....
有名になったヤエモンを
無理矢理走らせて
耐用年数超過した
鉄橋から突き落とす
お人形の
機関士と機関助手は
可哀想に殉職し
みんなの涙を絞り取る
橋のたもとには小さな碑をつくり
花 ....
テネシー州都ナッシュビル
カントリーミュージックの世界首都
グランド・オール・オープリーに群がる
世界中の子供たち

空気の抜けた自転車達が
子供を乗せて
空を飛んで駆けてゆく
ペ ....
メモ帳のハジッコを食いちぎる足が
ある
過去帳の真ん中に指を突き立てて
先祖の位牌を燃やす
あれは
おれは
過去から来たのではないのだと
ググったら855件もでてきやがった
過 ....
ギャーと言えば
ギャー

ギャーと言え
ギャー

ギャーギャー

うるさい蛙の声に
おい、黙れと
太い声がして
石が飛んできた
頭をかすめて
向こう側にすっ飛んでゆく
音速 ....
なにも知らないふりして
黙って下を向いて
箸を手に取り
黙々と食べていると
見たこともない
アホウドリの影が
急降下して
隣家の大屋根が
まっぷたつに割れる
ガラガラと瓦が落ちる
 ....
始まりの始まり

ゼロから始まり
ゼロに終わる
古びた社に幣を手向ける
立ち去る背に蝗の姿
農夫ということばも無い時代に
立ち去るという観念
喪失という確信
すべては幻想の下に始 ....
落花生の缶詰、
手長海老の缶詰、
シラタキの缶詰、
押し合いへし合い
大勢が
狭いところに住んでいる
缶詰長屋に着いた。
長屋とはお屋敷内にあるのだと
思いながら
思いきり
 ....
怒る怒る怒る怒り狂ったボールが大爆発炎症
爆発爆裂莫逆非道の大殺戮が瀰漫する日曜日
殺せ殺せ殺せと子守歌の輪唱竜胆胴田貫正国
がらんどうの地下道に待避せよ神経衰弱の蛙
がらんどうの脳味 ....
黒い布が飛んできた
ふわりと落ちて
黙って泣いた
風の吹くのを待ちきれず
騒いで泣いて
踏んづけられて
ずたずたに
黒い布が死んだように
横たわる
風呂敷包みのお姉さん
見ない ....
たもつさんのあおばさんおすすめリスト(86)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
休載- あおば自由詩5*12-7-25
写生- あおば自由詩7*10-10-28
遠い存在のあなたに- あおば自由詩4*10-8-29
魚釣り- あおば自由詩6*09-7-31
貴様の化石- あおば自由詩6*08-8-16
水のための夜- あおば自由詩24*08-8-5
99の次は100- あおば自由詩6*08-5-23
春のブランコ- あおば自由詩14*08-3-28
電磁探傷- あおば自由詩4*08-1-3
線の街- あおば自由詩2*07-11-15
東京パック- あおば自由詩28*07-6-5
戯曲- あおば自由詩12*07-5-25
盗作考- あおば散文(批評 ...7+*07-5-11
油断- あおば自由詩16*07-4-20
春に過ごす- あおば自由詩12*07-4-16
金属は湿っている- あおば自由詩10*07-4-5
駄作- あおば自由詩13*07-4-3
アル・コール- あおば自由詩10*07-3-6
セミの抜け殻パズル- あおば自由詩5*07-1-28
モノレール- あおば自由詩7+*07-1-26
あしたのかぜのむこうがわ- あおば自由詩21*07-1-13
機関車- あおば自由詩15*07-1-13
埴輪とクリスマス- あおば自由詩5*06-12-21
sayonara.com- あおば自由詩9*06-11-13
開門- あおば自由詩6*06-10-23
野原- あおば自由詩11*06-10-22
前世紀- あおば自由詩4*06-10-17
武鯛の缶詰- あおば自由詩6*06-5-19
サッカリン- あおば自由詩5+*06-4-16
黒い布- あおば未詩・独白5*06-3-24

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