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朝起きると、
夫の蟹を食べる。
水のきれいな土地で生まれ育った夫の蟹は、
沢蟹に似た味がして、
なかなかの珍味である。
蟹は大抵、
夫が寝ている間に、
湧 ....
海岸に太陽が落ちていたので、
拾ってポケットに入れた。
手のひらは、
じゅって、
音を立てて燃えたけど、
そんなの気にならなかった。
どうしてもこれを、
 ....
これはね。
あたしたち、
死ぬ時はきっと別々だから、
だからこうしてにぎって、
眠っているの。
ほらこうしていると、
あなたどくどくしてる。
あったかい。 ....
ひとりの頃は辛かった。
仕事を終えた夜は、
いつも罪の意識にさいなまれ、
眠れず、
飲めぬ大酒を喰らい、
やっと落ちた夢の中でも、
責められた。

ある ....
出木杉くんが主役だったら「おはなし」にならないのび太はのび太。



おまえの悲しみはおれのものだからなんでも言ってくれ剛田武。





ヒロイン ....
わたしは毎朝目覚めると、
あなたの前で尿をする。
下半身を突き出し、
あなたがそうしていたように、
尿をする。
わたしの尿は、
黄色かったり透明であったりす ....
わたしの妻は冷たい。
どれぐらい冷たいのかというと、
夜中に妻の躯の冷たさで、
飛び起きてしまうほどである。
そんなとき妻に触れていたわたしの部分は、
軽い凍 ....
手を離せば、
自然に落ちてゆく。

それは抵抗もなく、
するり簡単。

しがみつく、
醜い姿。

向こうに鏡。

お前を落とす、
引力に惹かれてる。
 ....
七夕や清く正しい朝帰り。 アルマジロな午後。
僕は転がる。


あるまじき僕は正午。
ごろごろとアルマジロと転がり、
ヒジキを食べている。

ヒジキはあるまじき美味しさで、
もぐもぐとアル ....
うでをくるくるさせるのも、
あしをくるくるさせるのも、
くびをくるくるさせるのも、
こしをくるくるさせるのも、

ぼくはとくいです。

だからぼくはくるくるぱーぁです。

 ....
もけはチェロのように鳴く。
もけはタンポポみたいに柔らかい。
もけはぷくぷくしていて、ぽこだ。

もけは時々すねる。
もけは時々おいたをする。
もけはいつも寂しがりやだ。

 ....
歌が聴こえない。
碁盤の目の街角で、
うなぎの寝床のその奥で、

紋屋町に紋はない。
糸屋町に糸はない。
今織町に今はない。

上七軒の花が枯れている。
織機の歌が聴こえ ....
よいたまご。
わるいたまご。
よくないたまご。
わるくないたまご。



「たまごわれた」【PULL.】
04/08/2004
1分、即興詩。Drip Writing.
0 ....
死んだ。


言葉は死んだ。


今、私が射精した言葉は死んだ。
これは言葉の死骸の羅列である。

作家は言語 ....
TVを付ければ、
新聞をめくれば、
今日も、また幼児虐待事件。

この種の事件が起こると、
いつも僕は不思議な・・
簡単な言葉では表現のしようがない「感覚」に取り憑かれる。

それ ....
知りもせず、癒すと云うな、バカタレが。
たもつさんのPULL.さんおすすめリスト(17)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_蟹。_」- PULL.自由詩19+*07-5-24
「_ポケットの中の太陽。_」- PULL.自由詩15*07-4-26
「_あたしのおちんちん。_」- PULL.自由詩8*07-4-24
「_蠢く土。_」- PULL.自由詩9*07-3-29
「_ドラえもんだってつらい。_」- PULL.短歌9*07-3-12
「_鬼妙な果実。_」- PULL.自由詩10*07-2-11
「_つめたくて。_」- PULL.自由詩10*07-2-4
「_引力に惹かれてる。_」- PULL.自由詩7*05-9-14
「_七月七日、朝に。_」- PULL.自由詩4*05-7-7
「_アルマジロな午後。_」- PULL.自由詩14*05-5-30
「_くるくる。_」- PULL.自由詩3*05-5-18
「_もけ。_」- PULL.自由詩9*05-4-26
「_西陣。_」- PULL.自由詩3*05-1-27
「たまごわれた」- PULL.自由詩2*04-4-9
「言葉の死。_-_Making_Words_-_」- PULL.自由詩5*04-4-7
「きょうも、また・・・」- PULL.散文(批評 ...8*04-4-6
「癒すな!」- PULL.俳句8*04-4-4

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