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目を閉じて
目を閉じて再生する

晴れ渡った空の深い青と
瞼の裏側に焼きついた残像

風に散った桜の淡いピンクと
足元に積もった枯葉のグレー

晩冬の風の冷たさと
陽 ....
聖なる憎しみよ
人を憎むということは
愛することをしたいことの裏返し
人々の争いの気持ちの中にも
人間だけに可能な聖なる感情が結実する
お願いだ憎しみの方法を教えてくれ
もっと大きな間違い ....
遠くの山々が
のどかに雲の帽子をかぶっていた日々
春の野をいっぱいの花でみたし
初夏の木々を新鮮な緑で塗りかえてくれた
美しい地球よ
恋しい地球よ
どうか
山を崩さないでくれ
家を ....
ボディブローのように
じわじわ効いてくるのは
僕の中にも君が居るから

君の中にも居るらしい僕の片鱗を
君がこよなく憎むように

その嘲りは抗い難い誘惑

拒むにしても
逃げるにし ....
風が風を離れ 人が人を離れ
のぞきこみあう空は 青く

もくもく 雲 かげリいだく

つきとめられ つきつけられ
ほしい ほしくない 
のぞむ のぞまない

組み込まれた祈りも呪いも ....
バイバイ。と手を振った
花びらが降る道の上。

愛しているよ。と繰り返して
あなたを見送った。

泣くよりも笑っていなさい。と言われたようで

幸せになるよ。と叫びながら
花びらを頭 ....
「くもがねてるから、しーっ」

沈んだ空は暗くて
何にもないけど
何でもある
小声でお話をしよう
キャベツくん
いもむしれっしゃ
おたすけこびと
そんなものを抱いて

「あめがふ ....
視界にはたくさんの目がある。
開いた画面に浮かぶ目玉は、
口になって牙を剥き出している。
口になった牙を生やした目玉が
私の目を喰らおうとする。

瞬きひとつでページをかえると、
今度は ....
 星とたんぽぽ

   by ハァモニィベル




星は 空にいて 地面に咲く
 たんぽぽ が 好きでした


たんぽぽ も 空を見上げて
 そこにいる 星のことが 好きで ....
新しい街には風が吹いていた
壊れた楽器の音のように
太った空間の波がはためいていた
誰かが瞬きをするその眼の湿り気
この風の湿り気はそれと何ら異ならない
異郷と故郷の間に区別はあるか
異郷 ....
庭園には
緑とプールがありました

ぬったりとした
湿度が

緑もプールも
育んでいました

私は蛇になって
ゆっくりと水に潜り

濡れた体で
緑の上を這ってみました

 ....
夫人はゴミを置いた。

夫人はゴミを置こう

思いそして
実行した。


ゴミを包んだゴミブクロは夫人に置 ....
若い頃は良かった
なんて言わない
思わない
今が一番
いつだって
これからだって

とかなんとか言ってみても

こんな春のいい陽気に
年頃の娘たちが
きれいな足を惜しげもなくさら ....
明日の海には
溶けてしまう
希望や光は
海溝に沈み込んで
もう帰らない

君がこのコミュニティの中で
過ごしてきた時間は
もう戻らないし
違うコミュニティの中で
同じように ....
「思春期」


疎ましく膨らんで
悩ましく弾けて
狂おしく奔って
暑苦しく押し黙って

思春期なのか
四月は変拍子

狼狽える前髪で
躊躇う指先で
彷徨う吐息で
蹌踉め ....
花だから咲いたらすぐに散ります
誰かが言いました

わたしは薄いうすい一枚の紙です
折り鶴が言いました

わしは古いふるい一本の木だよ
仏像が言いました

ぼくは孤独でまぬけな人 ....
木のかけらと
あたたかい水が
午後と夜の境いめに
蒼い浪となり流れ込む


錆は子らの名をくちずさみ
鉱は荒れ野に伏している
陽を転がす指や指
流れの内に華やいでいる ....
父よ

あなたの思い出をなぞって

あなたの生まれた街を歩く

春の京都は

この世で一番切ない

枝垂れ桜がはらはらと散り

私はあなたの背中を思い出す
失ったの鏡 割れるのが鏡
表情を変えないスーパーマン とてもステディ
口をゆがめて 咆哮する声 とっても愛情にあふれているじゃないか
目をゆがめて イメージを放り投げる 天の星の全てが襲い掛かる ....
*

 シャッフル


雨合羽の内側みたいに湿った霧の夜
水槽に堕ちた帽子のように少しずつ想い出す
刻まれたまま床に散乱している時間

ボロボロに傷ついた
一枚一枚を拾い集め
 ....
きょうの桜は
いつかの桜かもしれない

きょうの私が
いつかの桜をみている

いつかの鵯が
きょうの桜を啄んでいる

きょうの私は
いつかの私かもしれない

いつかの私が
 ....
東京にもう雨は降らないらしい

眠らずとも
目覚めなくともよくなるまで
幾世紀を費やし
浪費するのは何も砂ばかりではない

やさしい飲みもの
歴史をごみ箱にいくら捨てても
まるで甲斐 ....
社会人になって幾数年
歯車と化して十数年
叱られ叩かれ使われて
上昇したのは尿酸値

痛風発作に怯えつつ
言った言わないエビデンス
横文字並べて要するに
費用を安く抑えたい

わか ....


 『人体模型ノぶるーす』


SCENE1.(校庭にて)
ものすごい音がした。
登校中の生徒たちはみな、
音のする方を見た。
 ―光り輝く羽飾りのヘルメット
 ―厚い革製の盾 ....

































え ....
タラップが外れて
四基のエンジンの
高音と共に
涙する風切り羽
揚力のうまれるままに
生活の足場を
芥子粒ほどにちいさく
後ろへと
吹き飛ばしてゆく
 ....
お母さんは横になってテレビばかり見ています

わたしは笛の練習をしています

先生から叱られたところ

雨が少しふりだしました

おどろいたようなお母さん

犬のようにお尻 ....


「みんな咲いている」
     ハァモニィベル



手のひらが咲く 
咲き乱れもせずに
花びらになって


咲いている父の大きな手の上に
母の手のひらが咲き
その ....
     今夜わたしは玉葱を刻む
     包丁の切れ味は鈍いが
     こんな夜にはちょうどいい
     指先と玉葱と踊る包丁
     それだけを見つめ、不器用に
      ....
足りないから 足してゆく
多すぎるから 引いてゆく
どちらがたやすくできるか
知っているかと

こどもたちに質問をしたら
本気の二者択一が返ってくる
ただの思いつきクイズなんだけど

 ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5883)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おぼえがき- 大覚アキ ...自由詩316-4-22
聖なるメダリオン- 黒髪自由詩1*16-4-20
恋する地球を恋する- yo-yo自由詩4*16-4-20
君が小さな悪意なら- Lucy自由詩12+*16-4-17
ひらく_青- 砂木自由詩10*16-4-17
春の嵐。- 梓ゆい自由詩116-4-15
ゆうちゃんのみみうち(雨が降る夜)- 小原あき自由詩516-4-15
缶詰- あおい満 ...自由詩11*16-4-15
星とたんぽぽ___【課題投稿作品】- ハァモニ ...自由詩1*16-4-14
新しい街- 葉leaf自由詩216-4-14
化身- ガト自由詩5*16-4-14
_およそ2秒。- 幽霊自由詩216-4-14
青春時代- ただのみ ...自由詩17*16-4-13
明日の海には- 瑞海自由詩3*16-4-10
発条式発泡詩_<1>- nonya自由詩1516-4-9
なんとなく春だから- yo-yo自由詩7*16-4-7
みどり_うたかた_Ⅱ- 木立 悟自由詩1216-4-6
円山- ガト自由詩2*16-4-6
実験したいのかね- 黒髪自由詩3*16-4-5
シャッフル__/【幻想30】作品- ハァモニ ...自由詩4*16-4-5
桜かな- yo-yo自由詩4*16-4-4
新しい雨- 伊藤 大 ...自由詩1016-4-3
わかります- 松本 卓 ...自由詩916-4-3
『人体模型ノぶるーす』__/【笑い部門】- ハァモニ ...自由詩1*16-4-2
カップの底に貼りついた焼豚よりペラい三分間/即興ゴルコンダ( ...- こうだた ...自由詩5*16-4-1
世界地図を見るまなこと、なにかしら○いもの- 水町綜助自由詩9*16-3-30
笛の練習- アラガイ ...自由詩8+*16-3-30
「みんな咲いている」__【うた部門】- ハァモニ ...自由詩2*16-3-29
玉葱色の眠り- 石田とわ自由詩9*16-3-27
夢のしおり- もっぷ自由詩5*16-3-27

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