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飲み込んだ言葉が
胸にわだかまりの
どろりとした沼を作る

沼の中で
人に見捨てられ大きくなった亀が
悠々と泳いでいる
よく見ると
子どもを食ってふくれた金魚の尾が
ひらりひらり
 ....
桜のように咲いて桜のように散った
そう言いたいのか


生きてさえいれば何度でも桜は咲くのに
敗けても焼けても国は残り桜は咲くのに


桜花よ
秘匿のために付けられたというその名
 ....
人間頭で考えたことは
あまりあてにならない
実際に体験しないと
わからない
痛い!と言われても
どのくらい痛い!かは
実際体験しないと
わからない
特に初めてのことは
そうである
 ....


初めての旅をした
魅力に富んだ表紙のついた 本の
扉を開けるように
それは 始まったわけではなかった

足を引き摺り ひと気のない
トンネルを歩くように
それは まだ終わらない ....
あなたの傘は
少し小さく
私は少し
はみ出してしまう

私は誰かの
傘を求める
心地よい
雨音を聞く

あなたの傘は
同じ角度で
いつでも
そこに咲いている

私は ....
switch

ある箇所。拡大。線。拡大。黒。
ある箇所。
自身の


ある箇所にバーコードを見たドナー。

switch

修正液を飲み干せばいい。

s ....
二階の窓からみてる
箱にとらののらねこがうずまってねてる
ちいさい海が砂時計のまんなかみたいにきらきらしてる
沢で茶色いのらいぬがしんだときく
もう少し毎日の学習を解いていたい

晩ごはん ....
玄関のチャイムが鳴って出ると
幼馴染みのおばさんが
手作りのプリンを持って立っていた
上がってすぐの急な階段には
いつの間にかサンタのプレゼントが置いてある
すぐ下の弟の部屋からは
サ ....


足音がする
 足音だけが 
北側の
庭の隅を過ぎる

犬が吠えたてる
 犬が頻りに
遠くの犬もつられて
吠える


枕もとの時計は
まだ
静かだ


浴室を出 ....
ある冬の朝、飼っていた鸚哥が死んだ。



ちいさな黄色の、頬がほのかにあかい鸚哥。どのように出会ったのか思いだせない、な
ぜ、いつからここにいるのかさえわからない、物心ついたときには当たり ....
あなたは針で
わたしを刺していった
はたちきっかりでいったあなたの
のこしたことば
いくど読み返したことだろう

「あなたにわたしを息づかせるよ」

あなたを愛で殺してしまっただれか
 ....
桃をおろし金に擦りつけ
埃をかぶって臭うストローを水で洗った
プラコップの水面は穏やか
遠い南国の、夏の海の、奥の奥

レンジから元気のない食パンを取り出して
固いバターをスプーンで擦り落 ....
かじかんだ背骨に脂をめぐらせて
あなたは4℃の水底に憩う
ごちそうがなくなれば共食いもする
吹き寄せられた薄氷の庇
その下にもぐって ただ噛んでいる くつくつ

針を飲んでしまったよ
そ ....
みんなイイネなんか押してないで

詩でも書けばいいのに

似てるなにかに頷かないで

ちょっと違う!って叫べばいいのに

秒速5センチメートルみたいに

青春に恋はしたけど

 ....
そんなに急いで
どこへ行くの?
この先は急カーブ
速度おとせ
長く曲がりくねる
人生という道
少し焦ったところで
行き着く場所は

それよりもきっと
焦燥感に追いやられ
取り返し ....
冬に雪が降るように
春は砂糖が空に舞う
なまあたたかい日差しと
つめたい突風に乗って
粉糖がにわかに吹き上がる
乾いた頬にさらさらと
なめると甘い
空気がもう
糖分で黄ばみ始めて
 ....
だめだ
もうだめだと思いながら
それでもまだ生きながらえている

この鼓動は止まることがなく
呼吸が止むことなく
陽の光を浴びて幸せを噛みしめる

気を失ってしまいたいと切望し
なに ....
人は年をとるたびに衰える

しかし、水が自分を犠牲にして木を潤すように

木が火を燃やすように

そして、火が自分を犠牲にして土に命を与えるように

土から金がとれるように


 ....
雪の冷たさの青の空
桜のつぼみに咲くなとわめいてる
私を殺していたあのころ

なんで

好きな人は働かなかった 家事もしなかった 絵だけ描いてた
絵は息をのむようなやさしさだったのに
 ....
 鳥が飛ぶ 一斉に
 羽根をもがれた鳥も 翼を奪われた鳥も
 みな 一斉に

 孤独を知らぬ者はない
 歓びを知らぬ者も
 ただ与えられた使命のままに
 空を飛ぶ

 運命に抗う者は ....
いつも日没は反覆だった


ごみ箱に弁当の中身を捨てる
箱の中
散らばった白飯が造花のように咲き
今朝解凍された惣菜がぽろぽろと転がる
(それだけしかないから)
誰にも見つからない ....
薄臙脂色に錆びた 夜に向かう空
冷める夜営の街 風がなぞって
そんな絶景の中に 悲しい唄の語り部がひとり
物静かに立ちすくんで 遠くを見やり 語りだす

「誰のためでもない この世界で」 ....
「綺麗」「美しい」
その語感に
こころとろけ
誘惑され
引き込まれる

私はそれを愛おしみ
抱きしめ愛撫する

それは秩序があり
天体のように
細胞のように
緻密で
謎に満ち ....
潮風を浴びている
白い丘
黒い岩肌、
なめらかな、
すべるように飛ぶ鳥の
くすんだ青の骨
、風に中指をのばす
調律師はもうなにも
弾かなくても、それが見えた

やさしい音楽 ....
崖を巡る
白い岩の径
ふたつの海の
ひとつは黙っている


水の底には花が見える
崖上からは羽に見える
降り来るものには
まばたきに見える


欠けた色の響きの ....
[line]

彼女が不可思議な行動を見せるようになったのは僕たちが同棲をはじめてから数ヶ月ほど経ったころだった。ある朝、肌を逆撫でるような寒気に目を覚ますと、あけっぴろげにされた窓からあざやかに ....
人は過熱する成熟とともに
真珠の繊維を紡ぐようになる
貝がその内側に宝玉を育むように
人はそのすべての能力を費やして
経験と対峙し経験を醸成する
積み重ねられた生きる経験が
白い光 ....
あなたと一緒にいれば
どんな場所でも
居心地がいい場所になる

笑顔で過ごしたり
見つめ合ったり
お互いに飾らない

そのままのあなたが好き
今が色濃く私を包む

居心地がいい場 ....
よるになると
ぴい、と音が鳴る
この部屋のどこからか
耳を澄ませる
出どころを
さがしあてようと
眼をつむり
耳だけになってみる
飼ったはずはない
けれどそれは
とりのこえに似てい ....
感じ悪いって思ってる
たとえば

嘘をついてしがみつくとか
取り乱して吠えさかるとか

感じ悪いって思っている
自分のことを護ることしか
考えていない自分とか

帰る場所がないのは ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5922)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みどりの沼にひそむ- 田中修子自由詩13*17-4-14
桜花- ただのみ ...自由詩9*17-4-12
体験- zenyama太 ...自由詩2*17-4-12
さりげないソネット#2- ハァモニ ...自由詩4*17-4-12
驟雨- umineko自由詩15*17-4-11
無数のswitch触。千手観音を口寄せ。jumper。- 幽霊自由詩317-4-11
釧路- ともちゃ ...自由詩10*17-4-10
4月11日- フユナ自由詩7*17-4-9
さりげないソネット#1- ハァモニ ...自由詩3*17-4-9
______- 紅月自由詩1017-4-9
花の針- 田中修子自由詩1017-4-4
いただきます- 印あかり自由詩14*17-4-4
氷点下- 紋甲メリ ...自由詩417-4-4
みんな詩でも書けばいいのに- フユナ自由詩12*17-4-4
速度おとせ- たいら自由詩117-4-3
sugaru- 木屋 亞 ...自由詩3*17-4-2
生きてゆく- 坂本瞳子自由詩10*17-4-1
人間は醜くなっていく- F.philogist自由詩1*17-4-1
なんで- 田中修子自由詩11*17-3-29
情熱の名前- stereotype20 ...自由詩117-3-29
セパレータ- 紅月自由詩917-3-28
綻びの街- 黒ヱ自由詩117-3-28
「綺麗」「美しい」- 星丘涙自由詩3*17-3-27
風の腕力- flygande自由詩917-3-27
こだま_かたち- 木立 悟自由詩317-3-26
phosphorescence- 紅月自由詩817-3-26
白髪- 葉leaf自由詩117-3-26
居心地がいい- 夏川ゆう自由詩217-3-25
よるのとり- そらの珊 ...自由詩22*17-3-24
クラクションS- umineko自由詩5*17-3-22

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