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鳥取砂丘を見ると
頭の中でハミングしてしまう曲がある
 {引用=月の沙漠をはるばると
旅のらくだが行きました}
異国の世界を唄った
この童謡が小さい時から好きだった

よく「月の砂漠 ....
窓から覗くこころ

静謐と違えるような濃紺の夜空に
規則正しい月の呼吸音
今ここにあった形はもうここに無く
冴えた輪郭は残像でしかない

バスルームにたゆたう湯気

水面の上下で冷た ....
前衛的という言葉でのりきる 母の作る
遠足のお弁当
いつでもそこには
りんごのうさぎ

黄色い躯体に
赤い耳

役に立たない耳の端(は)を
世界に
ぴん、とそばだてて

ああ
君がい ....
僕の中の水
君の中の魚

穏やかな流れにさえ
魚はとどまらない

僕の中の土
君の中の花

地面に黒い影を落として
花は咲き誇る

僕の中の空
君の中の鳥

どんなに ....


耳なし芳一
壇ノ浦に座す
撥は海風
火の肌をなぜる
赤い藻屑と沈んだままの(旗たち切れの)
悔いの嵐の そのなかの



めくらの芳一 どこへゆく
雨滝のよう 夜闇のよ ....
{ルビ月極=げっきょく}さんは資産家だ
日本全国に空き地を持っている
でも、どこに住んでいるのだろう
月極さんのお家がない
そう思うと、ちょっとかわいそう

パートさんになった
月極で働 ....
伝えることができたのだろうか
熟れ落ちていく夕陽の悲鳴を

表わすことができたのだろうか
沈殿していく闇の舌なめずりを

キーを叩く指の隙間から
瞬間は呆気なく零れ落ちてしまう
慌 ....
なんでもない詩人たちがけっこう好きなのです
ごく私的でもよいのです
ときに詩的でさえなくとも

ぼくのちっぽけな世界をあたためてくれる
ひとひらの言葉たちがたぶん
ぼくがなんとなくたいせつ ....
僕はコールタールでできてる 国々は歴史というエスカレーターに乗って
ゆっくり 未来へ向かって登って行く

いつまでも いつまでも
赦すことのできない憎い後ろ姿が見える

煩わしい声に ふと 振り返ると
遠い過去から ....
ななめ45℃に体かたむけて空を見る

とんびがくるくっるとんでゆく

仕事がえり

足が大根になってゆく

シンドイナってつぶやいて

ちかちかと電信柱に灯がともる

いいこと ....
肉を食う

うまい!

なるほど
これが生きるってことか

肉がうまいという驚愕の事実

生死について論じる前に
なぜ肉がうまいのかについて考える必要がある

生に関する考察も ....
君はキリンをみたことがありますか?

それは本当にキリンでしたか?

君はキリンビールが好きですか?

何かに騙されてるんじゃないですか?

首のないキリンをみたことがありますか?
 ....
目が覚めたら 夢のような世界だった
楽しくて嬉しくて ほんとの世界を忘れてた
あるときふと 目が覚めて
極彩色が チカチカと
(ひとつも目に優しくないのね)
そんなことを考えていたら
もう ....
ヒカルリズミカル刻々 音など立てずに滑らかに
 ヒカルリズミカル刻々 素顔の中に陰りに満たしたり リズミカルヒカル

  仲良しというより 繋がっている 味方の光 余韻の光
  メッセージの反 ....
特別養護老人ホームで
夜勤のアルバイトをしている

夜勤明けに施設の門を潜ると
男子高校生が
度胸試しに
施設から出たゴミ袋
すなわち
うんこ山盛り袋にタッチしていた

元気な俺な ....
 「木の物語」

きょうもまた
あの木のてっぺんにいる
あれは多分ぼくだ
ぼくの知らないぼくがいる

忘れていたのかもしれない
ぼくがすっかり忘れていたぼくがいる
だから懐かしい
 ....
腐臭が届かぬ場所にいれば
それは美しい光景かも知れない
死も崩壊も距離によって美となる
心を持たなければさらに美しい

わずかな罪悪感を
わずかな金に置き換えて
他人事の神々たちが
安 ....
湖底から水面を見上げて
湖の周囲には深い森が広がっている
白いシーツを乱すように
水面に陽光が跳ねる
森の上にだけ天気雨が降っている
それは恋人の涙のようにすこし塩辛い
恋人の涙は小鼻の脇 ....
あなたに逢えなくて
分かったことがひとつある
わたしの日常は
あなたを中心に廻っていたことを

トーストとハムエッグにサラダ
当たり前に並べられた朝食も
ひとりで食べると
なんだか味気 ....
夜の闇にあたしも消えたいな
落ちこんだらね
とことんあたし透明人間になりたくなるの
人間なのに
人間がいやになっちゃう
言葉が嫌いになっちゃう
夜の闇は優しい時間くれる
忙しいとこころま ....
雨が降りだすと
空って灰色から白に変わるんだなあって
ふと発覚したんだ
また友達とのお喋りに夢中で
学校に置き忘れてきた白い傘を思い出すくらいで
あとはなにも思い浮かばなかった


 ....
きょう
夕焼けをみていたら
いきなり空が
あかい舌をだした


空よりもずっと
遠いところ
飛行機にのって
バスにのって
橋も渡ったのに
ここは山ばかりなのね
と少女はいった
 ....
雨降りの夜、厚い雲

独りの私に

一瞬満天の星空を観せてくれた

母の仕業に違いない

そんなこと

星になんかなっていない母にだけ

できることだから
焼酎を4分の1
大きな梅干を一つ

湯気をあげながら湯が 
グラスに入れられていく

ひとくち飲む

タバコも 吸う


弟の話は陽気でたのしい

兄貴を面白おかしく 
 ....
泣き疲れた夜に
窓から零れる銀河の小石を
硝子瓶に詰めて抱いた

おもてでは大人たちが
ぱりぱりと均等な音をたてている
かすかに聞こえる密やかな声は
何を話しているのか知れない
 ....
追いかけない
ようにしている


飛行機雲の
確かな痕跡も
 
やがて
風にまぎれるように

あれほど確かめた
かすかな
鼓動も

もう
とど ....
蝶に似た花に
花に似た蝶がとまっていますね

うろこに似た雲が
ここではないどこかから流れてきて
ここではないどこかへ泳いでいきます
そこは空ですか
ええ
海によく似た空です

せ ....
犬だろうが
猫だろうが
ねずみだろうが
ゲジゲジだろうが
みんな
いっしょくたんにして
生き物よ。
人間に構わず生きよ。

ここにすでに死んでいるものがいる。
人間のわたし。

 ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【_砂丘_—_雑記帳_—_】- 泡沫恋歌自由詩13*12-10-9
機械と水- 中村葵自由詩12*12-10-9
前衛的という言葉でのりきる- 北大路京 ...自由詩1612-10-8
りんごうさぎ- umineko自由詩28*12-10-8
さよなら- nonya自由詩21*12-10-7
耳なし芳一- 乾 加津 ...自由詩23*12-10-6
月極のひと- たま自由詩37*12-10-5
手の届かない場所- nonya自由詩23*12-10-3
所属しないうた- 梅昆布茶自由詩28+12-10-3
コールタール- 永乃ゆち自由詩6*12-10-2
エスカレーターを駆け下りようとする馬鹿なやつ- ただのみ ...自由詩15*12-10-1
あしたはあしたの風がふく。- じじ自由詩25*12-10-1
食べる- 多木元  ...自由詩612-9-29
キリンってなんですか?- いつも神 ...自由詩312-9-28
ドロンパ- 三上あず自由詩812-9-27
ヒカルリズミカル刻々- 朝焼彩茜 ...自由詩912-9-26
うんこ- 一 二自由詩27+*12-9-26
ものがたり- yo-yo自由詩712-9-24
安全圏の神々- 自由詩512-9-24
虹のプラットフォーム- カワグチ ...自由詩612-9-22
【_デフォルト_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-9-19
やさしい時間- じじ自由詩25*12-9-18
不貞寝- マーブル自由詩6*12-9-18
やまぶどう- yo-yo自由詩1412-9-18
母の仕業- 芦沢 恵自由詩23*12-9-17
兄弟- ぎへいじ自由詩11*12-9-16
祈りというには小さすぎた- peau自由詩7*12-9-16
パントマイム- umineko自由詩19*12-9-16
うつろい- そらの珊 ...自由詩24*12-9-15
わたし舟- 灘 修二自由詩212-9-14

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