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駆けて来る
駆けて来る
薄氷を割るように
静かなギャロップで
はるかの足並みで


銀のたてがみをひるがえし
地上へと駆けて来る
お前の目の中で火が燃えている
お前が見つめると
 ....
そこに
風の道はなかったけれど
風を運ぶものはあった
見えない軌跡を引きながら
きみの空中ブランコが接近してくる
渦まく風のすべり台では
空のクリオネたちが目をまわしていた
宙を満たして ....
世界中にあふれかえっている本をぜんぶ読んで
好きな言葉に蛍光ペンでラインをひいていくんだけど
本にペンでなにか書き込むなんて、ポリシー?
うん、そう。ポリシーってやつに反するんだけど、そこは ....
予定調和は好きじゃない
そこからドラマは生まれないし、奇跡は全てウソになる

君の言葉が誰かの裁きに晒されても
幸せの雨がいつ降るのかなんて誰にも分かりゃしないんだ

季節はずれの夕立に戸 ....
ヒロ
わたしはあなたを
尊敬します

だって
あなたは
白い

白くて
白くて
白い

わたしの心には
しょうゆみたいな
しみが
いっぱいついていて

ぬぐっても
 ....
そして気分は刻々と変わっていく。困ったもんだ。

人生に決別は付き物だ。
いちいち考えてはいられない。
勘を頼りに進んで行くしかないのだ。
オレの勘は勘違いの勘であることが多いのだが。

 ....
とうとう袋になりました
中で赤子が
手足を動かすのもわかります
なにしろ袋ですから
でもいま
手が動いたのか
足が動いたのかはわかりません
透明ではない袋なんです
どんな顔をしているの ....
卵黄色の大きな手が

鬼の手か
母の手か

心を掴み
上下左右に細かく動かすと
それがスイッチだったのか
ちっぽけな溜息が零れる


足下を見ると
植物の亡骸が一枚

それ ....
さかなによく似た
君に寄り添って

みたこともない海の
話をする

あなた だってそうでしょう?
本物じゃない

ここにいる僕たちは
だからこそ 寄り添って

途方に暮れた
 ....
くるくる剥いた林檎の皮が
包丁持つ手にぐるぐる巻きついて
気分はまるで蛇使い
蛇の色の鮮やかさに恍惚
とする自分にエクスタシー

赤い風船 くもり空に飛ばして
太陽みたいだね、って
指 ....
お詫びと訂正

先日お送りいたしました手紙に間違いがございましたので
ここにお詫びして訂正いたします。

【訂正前】
あなたの事を想う時、
私は大草原をゆったりと歩く象を思い浮かべます。 ....
 
思考でパッチワークをしても
なにも暗躍しない
鉛色の空は重く、冷たく
影法師を縫い付けては、体温を奪う
 
視力が落ちた日の朝
妹は聴力を失い
お母さんは足を失った
お父さんは肝 ....
鳥滴光声
距離もなく
ただ在る


手水原香
数もなく
ただ鳴る


壁もなく窓もなく
ただまばゆく
既 ....
 ねえ 

 ちょうちょあそび、しよう、ひそひそと。


 おわったら、ぜんぶ、けすの。


 おもいでにしか、のこさない の。



 おもいでは

 すきとおって ....
ごめんな
ごめんな
痛かったやろ


ちゃうねん、お母さん
おんぶしたろって思っただけねん
だって、まだちっちゃいから
車が多いとこは危ないかな思ってん


道路の真ん中で
落 ....
病と闘いながら
貴方の描いた自画像が
私の心を離さない


貴方は 男らしい顔だった
しかし 貴方が描いた貴方の顔は
左右の顔がアンバランス


貴方が塗った背景は
燃え立つよう ....
私が

もう少し若かった時

いっぱいの幸せを

願っていました



今は

たった一つの

君の言葉で

充分です


 ありがとう
人に聞くものでも
道に聞くものでもなく
恥じらいの衣を脱いだとしても
僕たちは凍えない


世界中のどんな子猫よりも
いたずらに柔らかくて
鳥にでもなってしまいそうな
かけが ....
言えないことがある
言わないことがある
それは男と女だから
話せないこともある
それはつらい
それはずるい
ふたりにしかわからないのに
あなたにだけは言えないから
世界中誰に話しても
 ....
もっと
川であれば良かった
素直に
下っていれば良かった

もっと
月であれば良かった
律儀に
満ち欠けしていれば良かった

もっと
波であれば良かった
健気に
寄せては ....
滲むのは、
疲れてるからなのだろう。
通勤帰り、
紺色をした他人のスーツに、
わざとらしく、
もたれ掛かる。
 
煙草の匂い。
微かに、
懐かしさを感じる事で浸るくらい、
 ....
“鬼さん、こちら”
“手の鳴る方へ”


駆け寄っては消える音
遠くで掌が誘うも
先には闇でもなく光でもない
果てない草原のような
落ち着かない風景が広がっている

触れた一瞬の感 ....
小鳥は一羽だった
籠にやさしく啼いていた
あの子はお気に入りのデイジーの花飾り
スカートを大きくふくらませ
まわる まわる 歌いながら
笑いながら 泣きながら


きらきらと踊る あれ ....
娘とふたり
バスに揺られている

おまえが置き去りにした
ウサギの手さげ袋は
そのままバスに乗って
湖近くの営業所まで
運ばれたらしい

忘れ物はぜんぶ
そこへ運ばれてしまうのだ
 ....
階段の上に子供がいる
それはぼくだ
ぼくは階段をのぼる
すると
子供はもういない

階段の下に子供はいる
それもぼくだ
ぼくは階段をおりる
するとまた
子供はいない

かつて誰 ....
呼吸を確かめるように
胸の一番奥から
茶柱を吹くように
耳元にささやくように

わたしの呼気は
シャボン玉のように
きらきらふわふわと舞って
パチンと消えてしまう
不慣れなかたち ....
 
新鮮な一日が、しっかりと刻まれて
そうやって日々は降り積もる記憶の集積とともに
思い出という曖昧な残像を胸に刻む

けれどそれは曖昧がゆえに
それ以上あせることのない色を保つこ ....
 
ひとさし指で手紙を書く
砂のうえに
潮が引くときだけ
ゆるされる

返事が来る
潮が満ちるときだけ
あなたから
光と光の
波にさらわれる

こぼれた文字の
貝殻をひろう
 ....
今夜はブルーベリー酒で、一杯
甘ったるいお酒が好きです
そうして甘ったるいことばを吐く

大した意味などないけれども
わたしは甘ったるさを舌で転がしては
その中に辛さを味わおうとする

 ....
 
みわたすかぎりの草原でした
一頭二頭と牛が産まれると
そこは牧場とよばれました
牛は子供のように戯れて
やがて大人になると柵を越えていきました
柵をこえずに残る牛もいました
牧場とい ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の馬- 石瀬琳々自由詩22*08-12-4
サーカス- yo-yo自由詩11*08-12-3
雑多なもの- かんな自由詩4*08-11-30
どちらにしても- BOOKEND自由詩208-11-28
崇(スウ)- 池中茉莉 ...自由詩2*08-11-27
風速34m- BOOKEND自由詩308-11-27
とうとう袋になりました- よしおか ...自由詩9+*08-11-26
moved- 高橋魚自由詩1*08-11-25
ルアーズ- umineko自由詩16*08-11-25
林檎の皮と赤い風船- 百瀬朝子自由詩20*08-11-17
【お詫びと訂正】- つむじま ...自由詩4*08-11-16
針になる- ゆるこ自由詩508-11-15
ノート(在る)- 木立 悟自由詩408-11-12
ちょうちょあそび- 渡邉建志自由詩4*08-11-10
おとうと- あ。自由詩308-11-9
自画像- 青い風自由詩6*08-11-9
葉書- 青い風自由詩9*08-11-7
静脈- あすくれ ...自由詩8*08-11-6
恋人未満- よしおか ...自由詩4*08-11-6
後悔- nonya自由詩20*08-11-3
各駅停車- 鯨 勇魚自由詩208-11-2
盲目の鬼ごっこ- 見崎 光自由詩208-10-29
ダンス- 石瀬琳々自由詩3*08-10-29
湖ゆきのバス- 佐野権太自由詩30*08-10-29
- yo-yo自由詩6*08-10-29
はじける、そらから- たりぽん ...自由詩508-10-26
「そうやって日々は・・・」- ベンジャ ...自由詩6*08-10-20
人指し指から、お願いします- 小川 葉自由詩12*08-10-20
酔う- かんな自由詩21+*08-10-19
牧場- 小川 葉自由詩8*08-10-17

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