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夜の遊園地で
忘れられたこどもが泣いている
メリーゴーラウンドのうえ
コースターの支柱のかげ
観覧車の箱のなか
夜の遊園地に
忘れられたこどもは
こどもの姿のまま

たそがれ
台所 ....
唇には唇の 開き方があって
花ならば散るのに
風にでも なびくのに

喉がかすれて
目にしたくなくて
声が くぐれず

いつもの いついつ
指を唇に あててみる

静かに 沈黙が ....
 
 
黄ばんだ紙 
表と裏 
その間に 
地方都市 
雑居ビルの一室から 
産声
産まれることの
懐かしい痛み 
短い言葉は 
短い影をつくり
壁は語られる
曖昧な
理屈 ....
部屋の壁に

窓からもれた街灯のあかりが

色のない夜を映す時間に

路上で叫ぶ人影は

ざわめく静寂を打ち破り

揺れながら走る鼓動を示す

微かによどみ火照った体は

 ....
小石には刻まれた文字がある
忘れられた形見
鯨の骨の穴三つ
祖父が死んだ日は知らない
祖母が死んだ日は少し悲しかった
花びらのなかに埋もれて
小粒の涙が乾くのも早かった
遠 ....
 
抱き合うより

見つめ合いたい

そんなお年ごろ


 
生きているのが不思議なくらい夢のなかに暮らしている
きみとぼくの距離がどれくらい離れているのかさえわからない
林道のわき道を行ったり来たりしながらも誰かに追いかけられている影はみえない  ....
君の生まれた十月の国で
うたうように眠りたい

銀木犀のしずかなかおりが
漂う夜気に包まれて

丘を木立をぬって流れる
川のせせらぎを聞きながら

  幼い君が 少年の君が
  夢 ....
夢とか希望って軽々しく口にしてはいけないよね

これでも恋わずらいなんだろうか
鬱陶しさに心は暗く沈んでしまっているけど

なんだか身体は心模様とはうらはらに
不思議と元気みなぎっている
 ....
箱のなか
真っ暗な箱のなか

起きたら箱のなかにいた
頭は妙にさえていて
箱のつなぎめさがしてみたり
押したりしてみたり

最初はでようとしたんだ
暗くてなにもみえないし
元 ....
IT関連の求人広告を見た男が
雑居ビルを訪ね面接を受ける
(応接室で)
「え? インターネットではないのですか」 
対座の中年男は
「ええ、弊社はウィンターネット構築企業です」
「あの、ウ ....
笑って 笑って
笑って キャンディ
昨晩のアニメでもちきりだから
何かこう 一途を共有したがるっていうの
かがやく未来の乙女だったか

平和の先は怠惰の坂道
さらけだすよねぇ
そんなつ ....
僕は異物だから
君の悲しみの中で
溶けてあげられない

僕は異物だから
君の喜びの中で
泡立ってあげられない

僕は異物だけど
とても脆いから
もたれた君の肩を支え切れない
 ....
要領のよさを教えられ
知覚過敏なのと教えてくれる。
歯の磨き過ぎさと笑って答える。
植物を教える。

時間配分を教えてくれる。
細かい所も注意され、
理屈も教えてくれる。
そんなおばち ....
 
 
チケットの音を
握りしめたまま
匂いのない歩行者
側溝の中で
口は燃え尽き
残された句読点は
誇りとは
とても遠い
そして名前は
窒息を始める
一滴の水に
一筋の光に ....
夜中目を覚ますと
私の喉は笛ラムネになっていた

ぴい ぴい ぴい ぴい ぴい ぴい
情けなく繰り返す
ラムネをさっさと溶かすべく
コップの水を飲み干した
わたしの指が
風にふれる、と
ふたたびページが
繰られます

偶然に
呼び起こされるまで
目ざめることの
なかった物語
でも、

待つことを
つづけてくれた
約束たち ....
昔、花屋にマツムシソウがあって驚いた
街で会うとは思っていなかったから
タカネマツムシソウそのものではなく
スカビオサか何か園芸品種ではあったのだろうが
風に揺れながら山に咲いているはずの花だ ....
いきものは普通上をめざす
より多くの光を浴びようとして
{画像=111026091504.gif}
星を見て井戸に落下死した哲学者も例外ではない
だから
俺も彼らに習って下を向いて歩こう
そんなに硬ければ喉に詰まらせて逝ってしまえばよかったのに
{画像=111025222808.gif}
Y染色体はお前の硬さに勝った
ネットでできた詩友さんは いつも消えていくので
あまり深追いはしない いつも
忙しくなったんだな 飽きたんだな
ひとときのやりとりが 良い思い出になるように
なんて 気を使っているわけでもない ....
大きな森の中に

小さな街があって

その小さな街には

水が、綺麗に
透き通っている

頗る、清らかな川が
流れている…。

そんな街で

この僕も

たくさんの
 ....
古里の十年は
丸い石ころみたいに
旅にいざなわれた

山陰に五年もいたら
霧の病に取り付かれ
九州にもどったら
嘘のようにピンクの肌

ロマンスの七年を置き去りに
意気揚々と広 ....
熱の少ない太陽が顔を照らし
濃い色をした海が
波の音もせずにサヨリの群れを映す
バケツに汲んだ海に
人差指を入れて吸いあげて
塩の味を確かめるのが好きだった
いつもより濃い人差指が
 ....
そういえば
おまもりつきの
ぶきをわすれて
すすんだ
いのちとりが
いたっけな

どうしたかな
しんだかな
それともまだ
いきてるかな

くらい
つらい
どうくつの
なか ....
終末を知らないロマンチストたち
シンプルを形にして
世界を手のひらにのせたがる

枯れない花を得た途端に羽化してゆく
繊細な彼も
前衛的な彼も
シンプルに還ってゆく
 ....
つぎつぎ打ちかかってくるものは
軽くいなして進むけれども
一発がつんとくるものには
少々てこずる

後悔はしない主義
後悔を後悔してるだけだが
しかしやりきれないときは
おれも月を見上 ....
この世の中には
不愉快な言葉で溢れかえっている

目を瞑っても
耳を塞いでも

棘のある言葉が
皮膚を突き破って
神経にグサグサ刺さってくる

ああ どうすればいい
目と耳が欝に ....
「海」を書いたら「波」があらわれ
「雲」を消したら「光」がさした
「木」の上には「鳥」がさえずり
「春」の木陰 疲れた「君」がねむってる

「ぼくらあの大草原の小さな家にふたり仲よく暮らそう ....
 

赤い月の靴音が

真白(ましろ)な闇に反響し

黒ずむ銀の星々が

小さく遠くに穿たれて

まだらな紫色(しいろ)の石の野で

死ぬまであなたはおどりつづける


 ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
迷子になったまま大人になってしまった- マフラー ...自由詩8*11-11-3
ここ_とまれ- 砂木自由詩23*11-11-3
逃げ水- たもつ自由詩211-11-2
滑走路に並んだ灯は青と緑と黄色と赤と- 空中分解自由詩311-11-2
化石- アラガイ ...自由詩10*11-11-2
お年ごろ- 殿上 童自由詩18*11-11-1
たとえばレモンのなかでよみがえるならば- アラガイ ...自由詩2*11-11-1
うたうように眠りたい- 塔野夏子自由詩7*11-10-31
交わすひと- 恋月 ぴ ...自由詩2611-10-31
- 一酸化炭 ...自由詩1*11-10-31
開口- salco自由詩3*11-10-30
キャンディキャンディ- 乾 加津 ...自由詩6*11-10-30
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しおり指- 千波 一 ...自由詩3*11-10-26
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いなす- 桐子自由詩1*11-10-23
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