すべてのおすすめ
唇を重ねたように
息がつまりそうな真夜中
声を荒げて
逃げだしそうになる都会の真ん中で
小さな羽虫たちは
か細い灯りに寄り添い
汗臭い涎を垂れ流している

相槌のない会話が延々と続 ....
彼の名は確か太郎といった
そうではないかもしれない
宏だったかもしれない
武だったかもしれない
なんにせよ
平凡でいい名前だった
そんな気がする

彼は足が速かった
かけっこをすれば ....
山を登る

足を一歩踏み出すたび
落ち葉の鳴く音や枯れ枝の折れる衝撃が
全身を流れるのを感じる
それが大地だ

風を感じる

見上げれば少しずつ形を変えてゆく雲が
途切れ途切れでも ....
「Project Eternity」は
あらゆる幼子との
真実


を求道し
私の意志を幼子への愛に賭し

一つの魂
我等一人一人の運命を
生産による理性的な隷属からも
過去 ....
かなしいと つぶやいたはずの くちびるが
さびしいと きこえてしまいそうな よる

しずけさは するどい はもののかたちをして
よわいわたしの かんじょうを なぞる

けれど ふるえるゆび ....
るん

光が
さえずってる

北風に耐える
常緑樹の
尖った指先の上で

るん

光が
うわずってる

北風を壊す
自転車の
忙しないスポークの間で

るん
 ....
ずっと受け取っていない郵便物がある。私はその中に何が記されているかしっている。
―タイミング
雲と雲とが重なる。煙と煙が混ざってゆく。
存在を認識していた人とやっと出会える瞬間があった。 ....
ここには海がないのです
人をあざける海鳥たちの鳴き声のかわりに
杉森をこごえさす雪の白さが
躊躇いもせずに町をみたしている

知らないもの同士が連れ添うような
紅茶のカップを二つ温めながら ....
設えるより
解きほぐすようにして
わたしたちの地平は瓦解する

 いたたまれない
 この指先の感触
 いまも憶いだせない

まっすぐな壁をつくり
(腕が通るほどの位置に)
すんだ窓 ....
月の現われはあたかも
暗転した舞台の酔っ払いだ。
うすぼんやりとして赤い。

街の光を受けているのか。月よ。
今日の色はいやに人工的である。
お前の眼下には今夜も多くの酔っ払いが
笑った ....
人差指の腹を噛む

ある痛みを他の痛みに置き換えるのは
人が持つ特技なのかもしれない

レモンをかじる

酸っぱくて涙がこぼれてくる
その涙は瞳から流れてきているのに

何となく軽 ....
ユートの父親は画家です。
何百枚も絵を描いてきて
売れたのはたったの一枚。

たったの一枚売れた絵の
モデルになった人こそが
ユートの母親なのでした。

モデルになったのが縁で
二人 ....
同級生に出会えません
同じ教科書を広げ
同じ食パンを食べ
同じ制服を着ましたが
違う仕事に就きました
そういう決まりなんですね
知らずに席を立ちました

子供しかいなかったんですから
 ....
 農業をする蟻ハキリアリをみていた
 福山雅治が
 素っ頓狂な声をあげた
 列をなして葉っぱを運んでいる
 きりとった葉っぱをミドリの帆にして巣穴に運んでいる


 蟻の道が ....
何度も悩んだ

何度も諦めようとした

あなたをこの世に誕生させること



私はあなたを生むべき体ではないと

薬を治療のためとはいえ

飲み続けなければいけない体で

 ....
(組み換え)端子を間違えると
メッセージが錯綜する
断線や失望がスパークして
耳や目をふさごうと跳びかかってくる

一文字で
天文理論を

一撃で
社交界の均衡を

一発で
 ....
そんなにふるえていたら

じょうずにかけないよ

ゆめとかいても

きぼうとかいても

すぐにくずれてしまうじゃないか
みんなの詩ポツリポツリと
読み始めたよ
詩って輝くものだと思った
みんなの詩を読むことが
もっと楽しくなるだろうなと思ったよ
これからも読ませてくださいね

でもね まだね
勇気が足り ....
今日
小さな
小さな命が
天に昇っていった

小さな
小さな命は
それはもう
みんなの人気者で
甘えん坊で
じゃれるのが大好きで
冒険家になるのが夢らしい

お母さんが朝 ....
小さい姉妹が
くるくる回っている

一人が回ると
もう一人も回り出した

くるくるくるくる
あなたたちのみているもの
光りは私のそれとは違うの?

問えないまま
そこにはまばゆい ....
猫の目借りて夜をみる
(今日の僕の瞳は信用ならなくて)
鬼が門前で声掛ける
(もう一人の鬼は角で待っている)

私に豆など投げられるはずもない
猫の手では豆は握れない
(そもそも猫は鬼な ....
大丈夫かなあ
そうつぶやく君に
根拠なく言う 大丈夫だよ

心でつなぐ手の二人は
裸で歩いていた冬の光りの中を

反対側のホームの手前で
そっと切り離す私の
カラダから抜け出させたカ ....
わたしはしらない
あのひとの
いまを

タイムカードに
しるされる
ときのおとも
冬空の下で花の種をまく
乾燥して凍てついた大地に

ピリッとやぶいた袋の中には
同じように見えても違う一粒ずつの種が
寒さに震えるように寄り添っている

手のひらにひろげると
小さな風 ....
いいから自分を可愛がりなさい
いいからジブンで自分をカワイがりなさい

言い訳なんていいから
理由なんて要らないから
そっと ずっと もっと
じぶんを愛してあげなさい
ゆっくり ふれて  ....
聴く、という姿勢で 
石の上に腰かけ 
微かに首を傾けながら 
瞳を閉じる少女よ 

冬の冷たい風に襟を立て 
凍える私の前で 
風に耳を澄ます 
銅像の少女よ 

閉じた瞳の裏に ....
駅前のデパートが閉まると聞き
短い帰省の間、立ち寄った
商品のない売り場と
間もなく解雇される店員たちの笑顔が
とても痛々しかった

逃げるようにエレベーターのボタンを押したとき
七歳の ....
いつも部屋の明かりは全開にして
心の闇を照らそうとしていた
俺の姿を映してくれるものを好んで
例えば鏡とか特に求めていた

包まれるのが怖くて
包みこむのは好きだった
魅せられる ....
愛さえあればなんてね
でもそれってお金で買えそうな気もするよ

何もしないからと言いながら
私の背中に変なのを押し当ててくる

そんな安っぽいんじゃなくてさ

至高の愛
とか
無償 ....
雨は世界が流す涙なのだと
誰かが言った

あらゆる痛みが雫となって
ひとしく僕らの真上から
降りてくるのだと言っていた

それが本当か嘘なのかなんて
どうだっていい

季節が冬のせ ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
息遣い- 乱太郎自由詩15*11-2-10
追憶- マフラー ...自由詩5*11-2-10
「リハビリ」- ベンジャ ...自由詩2*11-2-10
幼子主義振興プロジェクト_Project_Eternity- 一 二自由詩211-2-9
ながいよるにためいきのようなことばがこぼれる- ベンジャ ...自由詩6*11-2-9
るん- nonya自由詩14*11-2-8
日記をポエムに- 杉田natash ...自由詩911-2-8
水仙の惑い- 月乃助自由詩23*11-2-8
地平にのこる感触- 乾 加津 ...自由詩17*11-2-8
月光譚- 非在の虹自由詩211-2-8
「レモン」- ベンジャ ...自由詩4*11-2-7
画家とハンバーグ- ブルース ...自由詩4*11-2-7
そ≠ら- 佐々木妖 ...自由詩8*11-2-6
ハキリアリにおもう- 石川敬大自由詩24*11-2-6
会いたかったから- 桜 歩美自由詩3*11-2-6
ソーセージ・メッセージ- 乾 加津 ...自由詩7*11-2-5
指先- ベンジャ ...自由詩5*11-2-5
詩を読むということ- 小川麻由 ...自由詩4*11-2-4
小さな命- モコ自由詩311-2-4
影遊び- 朧月自由詩211-2-4
猫と鬼- 朧月自由詩311-2-3
出勤- 朧月自由詩711-2-3
タイムカード- 小川 葉自由詩111-2-3
「冬空の下で花の種をまく」- ベンジャ ...自由詩3*11-2-3
基礎至福- Wasabi 自由詩7+11-2-2
裸の木_- 服部 剛自由詩711-2-1
とても控えめな愛に育まれていた頃- 西天 龍自由詩24*11-2-1
Darkness- 洋輔自由詩1*11-1-31
かさねるひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*11-1-31
「ペイン・レイン」- ベンジャ ...自由詩5*11-1-30

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