すべてのおすすめ
足りないから 足してゆく
多すぎるから 引いてゆく
どちらがたやすくできるか
知っているかと

こどもたちに質問をしたら
本気の二者択一が返ってくる
ただの思いつきクイズなんだけど

 ....
団欒の横
座椅子に座り
静かにみかんを剥いている

今日どこかへ出かけたことも
娘の顔も
忘れたよと笑う

テレビの映像は意味を失くし
新聞は取りに行くだけの紙になり

積み重ね ....
小さな穴を掘って
小さな埋葬をした
小さなかなしみに
小さな花を供えた

小鳥には翼があるから
虫のようには眠れないだろう
空を忘れてしまうまで
地中で長い長い夢をみるだろう

 ....
   
破裂弾の様な狂気の寝起き姿で歯を磨く君の覚醒を感じた私は私ではないまま無防備な姿で小さく寝息を立ててる真実の狂姫だ。二本の脚が限りなく連鎖して朝陽に濡れ乍らまだ拭い切れてないアダムの筋 ....
百均で買ってきた
ミニチュアの黒いうさぎは
手のひらに載せて
選りすぐろうにも
どれもみな
哀しくなるほど同じ顔
同じ姿勢同じ表情
どうしてこんなに正確に
大量生産できるのか
まるで ....
ババがふたり
ババは、ふたりでも相当うるさい
今どきのババは、パワフルだ

あら、あーたのジャケット素敵じゃない
どちらで作ったの?
 ××
でも、も少し長い方がおしゃれね

ね、知 ....
太古から受けついできた生命を
父と母から受け取って
生まれ出たあなた

いま 
腕を広げ 
足をのばして
世界の広さを
たしかめている
じゃまするものは
もう ないでしょうに

 ....
霧吹きのような雨はふかみどり

胸の奥まで吸い込んで

わたしは森になる

しばらくすれば

じゅうぶんに水を含み

耳を傾ける

彼らは

永遠を指し示すこと ....
わたしたちは小さな生き物です
(小さな生き物)
どの程度かというと
気にさわるほどの

空き缶の下 おっと
踏まないように ちょっと
たたらを踏む 
あなたのつま先にさしさわるほどの
 ....
孫に話そう
妻や子どもには
とても言えない
だって生々しすぎるでしょ
いつの日か
わたしの前に
現れるところの
孫ならば
静かに
頷いてくれるだろう
時には
笑ってもくれるだろう ....
雀始巣
すずめはじめてすくう


佐藤さんちの玄関の
パンジーの寄せ植えから
オハヨウを拾い上げて

鈴木さんちのベランダの
古い室外機の裏側から
サビシイを探し出して

 ....
近づくこと
遠ざかること
 
 暗い 
    音節の 
  蝶番

止まることを拒む

海の裾のドレープ
駆けあがる白い泡

絶えまなく
描き直され
     拒みながら ....
工事現場の作業音は窓越しに聞こえる
家を出る時 ドアを閉めるとその音は ドアの外の俺には聞こえても 家にはその音は聞こえないという
世界とそういう関係性にあることを いつも通り確認したら
鍵を閉 ....
奥深く海底の熱水床
わたしが今呼吸をしている処
群がる白い蟹は
わたしであるための遺伝子を
鋏で千切りまた繋げる

染色体を失った肉体だが透明ではない
保護色を身に着けたわけでも ....
卒業式の日に
飼っていたホオジロにリボンをつけて
冷たい空に放してやった
冬の鳥だから
冬の山へ帰してやったよ
せんせいの声も
ピアニカのドミソも
みんな憶えていたいけど
ばいばい
 ....
「髪切ったの!?」「超似合う~!」とか

教室の後ろで女子達が騒いでた

振り向いて言われてる君を見た時に僕の恋が始まった
空から
剥がれた薄皮が
ふうわり落ちてきて
森と街と人の
あらゆる隙間を
滲ませる

君から
届いたLINEが
妙に素っ気ないのが
どうでもよくなるくらい
僕の指と吐息は
 ....
(冷たい・硬い・重たい・臭い)
別れを告げた父の姿だ。

私は離れたくは無かったのだが
参列者の手前
抵抗するわけにも行かず
黙って棺のあとを追う。

山のへりに並ぶ猿たちの群れ
ま ....



その痕のことは、
何も知らない
水たまりを、
陽気なアメンボが通りすぎたあとのことは、何も……
みずうみに、
きみが爪先でたてた水の音も、
寝転んで何かを囓ったり、口のかなで ....
 夢、夜がみせる方の夢と、現実
 はとてもよく似ているから、ど
 うにかしてそのちがいを暴こう
 とテスト勉強もしないで考えて
 いた。
 しょうもないことさ。だけど人
 間って生き物はし ....
幼いころの古びた靴は
シャベルよりも
ずっと小さくて、
土遊びをしながら
泥だらけで夕暮れに沈んでいた。
永くて遠い春はすでに
まなざしの向こうにあって、

冬を越えるたび
軽くうな ....
風の幕をそっと空へ還すように
温かく見守る 吹いてくる知らせ

風は笛を吹く
物心つく頃には耳にできない 笛の讃頌

風の演奏誘うような 最前線

朱華色
鬱金色
それに
 ....
花を育ててください
震災直後の喧騒のなか
被災地から届いたこの言葉に
まだうまく向き合えない

花を育てられない言い訳を探して
それを誰かのせいにして
形だけ怒れる言葉の毒に
無駄に時 ....
山口くんが木になった
あれは小学生の頃だった
木にも命があると
彼は言った

山口くんの木は
どんどん空に伸びて
校庭の
イチョウの木よりも高くなった
あれから彼に会っていない
 ....
 さて、私の航海はこれで何度目だろう。
 未だ明けきらない朝に、港の喧騒は透明だ。
 果物かごを抱えた婦人が通り過ぎ、
 口髭をたくわえた紳士に足音はない。

 静寂なのだ。
 この神 ....
「 もう、5年 」
「 まだ、5年 」



それぞれが描いた復興
それぞれが歩んだ復興


少しずつ分かれていく その理想
少しずつ分かれていく その現実


残す
 ....
おまえが生まれた年に
菜の花が庭にはびこって
それはそれはたいへんだったよ

おまえはまだ二ヶ月だか三ヶ月だかで
はじめてみる菜の花に
はじめて嗅ぐ菜の花に
目をまるくしたり ....
桃始笑
ももはじめてさく


コートを脱いだら
沈黙していた鎖骨が
独り語りを始める

ポケットから出た
あてどない指先が
止まり木を探している

音符を思い出した
爪先 ....
きらきらと
ひかるピンクのすみれの
しあわせを願うきみのまなざし
誰にでもあって誰にでもないもの
さがしてさがして
たどり着く束になったひかり
すべてから
とき放たれたような ....
ささやきかけるかさのかげ
母音の樹が揺れる

ふたりで歩いていく
丘の上へ 遠くまで

のびていく記憶

いそがなきゃ
走りはじめる
わたしたちを

月が見ている

それを ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢のしおり- もっぷ自由詩5*16-3-27
みかん- yaka自由詩416-3-27
つばさ- yo-yo自由詩9*16-3-27
『「深層放射」=「空喰い女」』__(百四十字詩)__★Odb ...- ハァモニ ...自由詩2*16-3-27
ベンジャミンバニー- Lucy自由詩22*16-3-26
ツーババ- 森の猫自由詩7+*16-3-24
赤ちゃんの足- イナエ自由詩15*16-3-24
休園日- 自由詩37*16-3-23
わたしたちは小さな- オイタル自由詩13*16-3-21
物語- やまうち ...自由詩4*16-3-20
雀始巣- nonya自由詩18*16-3-19
目交い/そして- ただのみ ...自由詩14*16-3-19
僕の町の包帯- 山犬切自由詩5*16-3-18
蒼と青と藍の底で- 乱太郎自由詩19+*16-3-17
みんな空へ帰っていく- yo-yo自由詩10*16-3-17
三行ラブレター_:_始まりの時- しょだま ...自由詩2*16-3-16
春って- nonya自由詩13*16-3-15
父の顔。- 梓ゆい自由詩216-3-15
『オパール』- ハァモニ ...自由詩10*16-3-15
グミの靴- そらの珊 ...自由詩1216-3-14
たんぽぽ花粉予報- りゅうの ...自由詩17*16-3-13
「春」- 朝焼彩茜 ...自由詩1016-3-12
記念日だけではなく- 深水遊脚自由詩6*16-3-12
山口くんの木- yo-yo自由詩8*16-3-12
航海- ヒヤシン ...自由詩10*16-3-12
もう、まだ、5年_~_元通りの最定解と0起点の最適解_~_- komasen333自由詩2+*16-3-11
おまえが生まれた年に- 佐々宝砂自由詩2*16-3-11
桃始笑- nonya自由詩17*16-3-10
ピンク色の菫の花束- かんな自由詩4*16-3-9
樹と記憶- 渡邉建志自由詩416-3-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197