すべてのおすすめ
煉瓦を積み上げて
高く登ろうとしていたのに
周囲ばかりに積んでいたから
自分を中心に、塔を作ってしまった
出られないのだろう、と、
上しか見えない僕に言うのは
通りすがりの鳥ばかりで
うん、とも ....
デカダンスな景色が焼きついて
あんまり考えてると
半身の喪失感がひどくなる
空は青いね
君は元気にしてますか?
....
テキストを開き、矛盾の故事について学ぶ
塾生→ お金をつくってくれるのが資産、お金を奪うものが負債ですよね。ぼくたちは資産を増やし、お金儲けをするために勉強しなければならないのでしょうか ....
こどもの服が
床に落ちている
拾うとわたしは
着たくなっている
こんなに小さな服に
おさまっていた
わたしが
go ahead
好きなもの
好きのために
go ahead
何者でものない
私のために
つながらない
電波の向こう
私は
何のために
信じるのか
ありもしない
お ....
土に帰らぬ朽ち葉を一枚、
あてどなく水面に浮かべた細流の
畔に立った子らに見送られては
水の音も爽やかにせせらぎ
淡くまぼろしのように霞み
遥か幽景の連なる墨絵のごとき山々
それで ....
ローテイトする空気
ツンとした金属
それが君
つい触れてしまいたくなる
そびえる金属の塔
不可思議
早巻きでみる植物のように
私は蔓を伸ばし試みる
君への動脈
ツンとした金属
....
ビールでも水割りでもごまかせない夜があると知った
枝豆だったらイケたかもしんない、んなわきゃない
じゃあほっけは?とかどうでもいいからお会計済ませて
明日会社休むとか言っ ....
裏庭の{ルビ姥薔薇婆=うばばらーば}は薔薇を愛している
薔薇のネームレス
薔薇のシノニム
薔薇という名前のピース
何もかも愛している
生殖器としての恋矢は
それはカタツムリたちの話
....
詩を書くときは
人間を
あまり書かないほうがいい
どうしても
書かなければならない時は
人間の
うしろ姿を書くほうがいい
そしてその先にある
地平線にまだ
赤く燃 ....
*
ギターの弦をはらう (音が鳴る)
柄(ネック)をたたく(音が鳴る)
ギターの腹を起こす (トントン)
背中をひっくり返す (ふくよかな音が)
響 ....
あたしは
きょうも あなたの
匂いのする
あたたかいぬるま湯のような
ベッドの中で
ウトウトと眠った
下腹にくらった
鈍いキミのパンチは
じわじわときいてきて
気がそぞろにな ....
あめがふると
くさがはえるのだと
こどもがおしえてくれた
わすれていただけなのだ
やくにたたないと
しってから
おとなになるために
すててきた
わたしとこどもを
....
知られずに死んでいった
ひとたちのことや
恐れずに失った
ひとたちのこと
果たせずに手放した
ひとたちのことや
踏み出せず諦めた
ひとたちのこと
ひとことに
....
サイダーは陽射しで
わたしはまなざしに
溶けてからんと音がなる
はずかしいくらいに慾をむきだしにして
蝶々が卵をうみつける
濃い影が床を一周するあいだに
わたしたちは手をつなぐ
....
風説
風に喰われたページ
歯形
柔らかく
ソフトスクラッチ
紫陽花の葉半分
雨に討たれて
映える
花
雫
蝸牛
本を閉じて
君を見つめて
風殺
エロシズム
欠けたページは ....
宗教上の理由で
挨拶 謝罪 感謝等
封印してみた
朝起きてメシ喰ってたら
年上の同居人が
「おはよう。」
を無理強いした
ダッフルのフードに
マフィンかくして
家出するしかなかっ ....
山奥の針葉樹林で生まれた
朝露のひとしずくは
無数のひとしずくと共に
苔や羊歯の間を縫って
ひたすら傾斜に従う流れになった
渓谷では
無邪気にはしゃいで
いたずらに透き通って
....
指からこぼれる うたをうたう。
喉からあふれる うたをうたう。
食べるように 眠るように
あたしは毎日 うたをうたう。
醜く 大きく育ってしまった
ジャガイモの芽
不気味な赤紫色のそれは
えぐって
調理をするのも
はばかられる
見たくない
もう 芽は養分を吸い取り
ジャガイモも少し
シワになっ ....
*一時限目 数学*
美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔
無限の輪っか((エタニティー=ハニーディップ×2))
を、黒板の隅に小さく描く
カリカリカ ....
電停をおりて橋を渡る
引き潮の時間に
この川を見るのが恐い
川底の石たちが
洗い流されるのを
見るのが恐い
少し濁った
なま暖かいような
満ち潮で
どんよりと凪いでいる
昼 ....
魚になろうって
きみが言ったから
ふたりは裸になって
思いっきり水になって
魚になった
重たい水をおし開く
揺れているきみの顔が
泡つぶだらけで
ひげのある恐い魚にみえた
魚 ....
こんなおとなに
なるはずではなかった
きょうもどうようを
うたっている
こどもたちはためらいなく
じゆうにものをうみだせる
おとなであるおまえはもう
だれかのまねしかできない ....
泣きながら走る時は雨の日がいい
首を抑えて注射を打って穴を掘って埋める
昨日は4000頭
叫びながら走る時は雨の日がいい
10km圏内じゃもん判ってる
今日は5000頭
....
屈折率がちがうので
液体があるのだとわかった
ひんやりとした
理科室が好きだった
フラスコやビーカーやアルコールランプの橙色をしたたましいみたいな火
....
隔てられた 闇の空に 瞬く星は 儚くて
・*・〜・*・〜・*・〜・*・
5/29「自由詩」につづく
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=211219 ....
私の実家の犬には「ハナ」という名前があった。だが私はどうしても「ハナ」と呼べずに「犬」と呼んでいた。自然との流動的な親密さに耐えられなかったのだ。
「ハナ」という言葉は他人の所有する暗がりのよう ....
海岸線に寝ころんで
国の皮膚が破れたところを見ている
ざぶざぶと水が侵入しては
さらさらと砂を溶きほぐして
ありきたりに
去って行ってはまた侵す
起き上がり
波打ち際に立って
まだふれ ....
・
衣替えが近いので
冬服を夏服に入れ替えることにした
天袋の奥にしまいこんでおいた段ボール箱をおろし
夏服を一枚ずつ箪笥の引出しにおさめてゆく
最後に
去年の夏によく着ていた
さくらん ....
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