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土に帰らぬ朽ち葉を一枚、
あてどなく水面に浮かべた細流の
畔に立った子らに見送られては
水の音も爽やかにせせらぎ

淡くまぼろしのように霞み
遥か幽景の連なる墨絵のごとき山々
それで ....
ローテイトする空気
ツンとした金属
それが君

つい触れてしまいたくなる
そびえる金属の塔
不可思議
早巻きでみる植物のように
私は蔓を伸ばし試みる
君への動脈
ツンとした金属
 ....
ビールでも水割りでもごまかせない夜があると知った


枝豆だったらイケたかもしんない、んなわきゃない


じゃあほっけは?とかどうでもいいからお会計済ませて


明日会社休むとか言っ ....
裏庭の{ルビ姥薔薇婆=うばばらーば}は薔薇を愛している
薔薇のネームレス
薔薇のシノニム
薔薇という名前のピース
何もかも愛している

生殖器としての恋矢は
それはカタツムリたちの話
 ....
 
 
詩を書くときは
人間を
あまり書かないほうがいい

どうしても
書かなければならない時は
人間の
うしろ姿を書くほうがいい

そしてその先にある
地平線にまだ
赤く燃 ....


 ギターの弦をはらう (音が鳴る)
 柄(ネック)をたたく(音が鳴る)
 ギターの腹を起こす (トントン)
 背中をひっくり返す (ふくよかな音が)
 響 ....
あたしは
きょうも あなたの
匂いのする
あたたかいぬるま湯のような
ベッドの中で
ウトウトと眠った

下腹にくらった
鈍いキミのパンチは
じわじわときいてきて

気がそぞろにな ....
 
 
あめがふると
くさがはえるのだと
こどもがおしえてくれた

わすれていただけなのだ
やくにたたないと
しってから

おとなになるために
すててきた
わたしとこどもを
 ....
知られずに死んでいった
ひとたちのことや
恐れずに失った
ひとたちのこと
果たせずに手放した
ひとたちのことや
踏み出せず諦めた
ひとたちのこと
ひとことに
 ....
サイダーは陽射しで
わたしはまなざしに
溶けてからんと音がなる

はずかしいくらいに慾をむきだしにして
蝶々が卵をうみつける
濃い影が床を一周するあいだに
わたしたちは手をつなぐ
 ....
風説
風に喰われたページ
歯形
柔らかく
ソフトスクラッチ
紫陽花の葉半分
雨に討たれて
映える


蝸牛
本を閉じて
君を見つめて
風殺
エロシズム
欠けたページは ....
宗教上の理由で
挨拶 謝罪 感謝等
封印してみた

朝起きてメシ喰ってたら
年上の同居人が
「おはよう。」
を無理強いした
ダッフルのフードに
マフィンかくして
家出するしかなかっ ....
山奥の針葉樹林で生まれた
朝露のひとしずくは
無数のひとしずくと共に
苔や羊歯の間を縫って
ひたすら傾斜に従う流れになった

渓谷では
無邪気にはしゃいで
いたずらに透き通って
 ....
指からこぼれる うたをうたう。

喉からあふれる うたをうたう。

食べるように 眠るように

あたしは毎日 うたをうたう。
醜く 大きく育ってしまった
ジャガイモの芽

不気味な赤紫色のそれは
えぐって
調理をするのも
はばかられる
見たくない

もう 芽は養分を吸い取り
ジャガイモも少し
シワになっ ....
*一時限目 数学*

美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔 
無限の輪っか((エタニティー=ハニーディップ×2))
を、黒板の隅に小さく描く

カリカリカ ....
電停をおりて橋を渡る
引き潮の時間に
この川を見るのが恐い
川底の石たちが
洗い流されるのを
見るのが恐い

少し濁った
なま暖かいような
満ち潮で
どんよりと凪いでいる
昼 ....
魚になろうって
きみが言ったから
ふたりは裸になって
思いっきり水になって
魚になった

重たい水をおし開く
揺れているきみの顔が
泡つぶだらけで
ひげのある恐い魚にみえた

魚 ....
こんなおとなに
なるはずではなかった

きょうもどうようを
うたっている

こどもたちはためらいなく
じゆうにものをうみだせる

おとなであるおまえはもう
だれかのまねしかできない ....
泣きながら走る時は雨の日がいい
首を抑えて注射を打って穴を掘って埋める

昨日は4000頭


叫びながら走る時は雨の日がいい
10km圏内じゃもん判ってる

今日は5000頭

 ....
 屈折率がちがうので
 液体があるのだとわかった


 ひんやりとした
 理科室が好きだった


 フラスコやビーカーやアルコールランプの橙色をしたたましいみたいな火
  ....
隔てられた 闇の空に  瞬く星は 儚くて

・*・〜・*・〜・*・〜・*・
5/29「自由詩」につづく
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=211219 ....
 私の実家の犬には「ハナ」という名前があった。だが私はどうしても「ハナ」と呼べずに「犬」と呼んでいた。自然との流動的な親密さに耐えられなかったのだ。
 「ハナ」という言葉は他人の所有する暗がりのよう ....
海岸線に寝ころんで
国の皮膚が破れたところを見ている
ざぶざぶと水が侵入しては
さらさらと砂を溶きほぐして
ありきたりに
去って行ってはまた侵す
起き上がり
波打ち際に立って
まだふれ ....

衣替えが近いので
冬服を夏服に入れ替えることにした
天袋の奥にしまいこんでおいた段ボール箱をおろし
夏服を一枚ずつ箪笥の引出しにおさめてゆく
最後に
去年の夏によく着ていた
さくらん ....
ばあさんが男を一人しか知らないとしても
人生の物足りなさはそこに在るのではなく
今日もやかんの熱湯をポットに注ぐことや
皺だらけの寿命の尽きるのが
再来年でも明日でも変わりはしない
そのこと ....
気圧の上がらない交差点で
空を見上げた
そこには少しの眩しさを残して
手の距離よりは遥かに遠く
銀鼠の雲が広がっている

知らない街の知らない人々が
交差点とは名ばかりで
これからも互 ....
きき手の手首が
にぶい痛みを届けてくる
午前二時に起きて
針を持つ
からだの芯部から
花びらが
溢れて
とめどなく溢れて
殺風景な部屋を赤やピンクに
踊らせる

女は陽炎を抱えき ....
鯨に住んではや十八年。
十八年間ひきこもり。
一度も外へ出ちゃいない。

積もり積もった借金のがれに、苦肉の策で鯨に住んだが、こいつが案外居心地がいい。
絶対安全な隠れ家を貸します、ってんで ....
               金を使っているもの
               だけでなく
               ほら
               この錆び色の茶碗も
        ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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