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霧を燃して
橋を渡る
斜めの羽の
風はらう午後


遠く枯れた森を乗せ
空と地の歪みは波打っている
二本の指でひらいた手帳に
交互につづく文字と焦げ跡

 ....
眠りが足りなければ不思議なことが起きる
その言葉を証明するかのように
何日も眠れずに机に向かっていると
足裏の感触がどことなくおかしい
じゅうたんのあちこちからもやしが発芽して
生えに生えて ....
肘が腫れた
誰かに肘鉄砲を
食らわしたわけでもないのだが
発熱したのでさすがに怖くなって
病院へ行った

かなり炎症してますね

頬杖をつくのが癖なので
おそらく妄想を巡らせてい ....
ひとひとりの心のなかは、いつだって戦争だから
これ以上戦うひつようはない

そう言って花鋏をつかみとる
淡き生活
熱を帯びた扁桃を
通過する
酸味をふくんだえきたいは
ほどよく冷えて
生きていることが
すみずみまで広がっていく
――体温計の中の赤いめもりが行ったり来たり
ひとふさ
ひとふさに
大 ....
子供の前で大人のふりをした

洗濯物の前で大人のふりをした

鏡の前で大人のふりをした

悲しみの前で大人のふりをした

ママ友の前で大人のふりをした

雪の前で大人のふりをした
 ....
赤信号で立ち止まったとき
うしろから歩いてきた人がすうっと追い越していって
そのままむこうへ渡ってしまった
その自然な様子に呆然とする
自分もその人と同じようにして渡ってしまいたいのに
いつ ....
歩いても歩いても見つからない。
だから、人生は続いていく。

探しても探してもわからない。
だから、人生には終わりがある。

繋いでも繋いでも変わらない。
だから、世界は ....
あさはか
その響きがいい

ばか
よりはいいかんじ

そんな風に置き換えてみる

あのこがしんだ
その朝に
テーブルには いちごがあった
私は食べたかったのを我慢して
クローゼットの横に体操ずわりした

パパとママはお互いを罵り合う
傷つけ合いながら 存在を否定しあう


出て行けとパパはい ....
「果」という字をじぃ…っと見ていたら
「田」のマスに、よっつの実が浮かんできた
「木」の下には、見えない根が巡っていた

「果」という、くだものの木の姿を現す
ひとつの漢字の幹の中に
(天 ....
「おかん、今日の朝ごはんなに?」
「今日、フの味噌汁よ」
「キョウフの味噌汁……!」
(ここでXジャパンの「紅」が流れ出す)
「隠し味 おかんの塩味 なつかしい 入れたのはシマヤ だしの素かも ....
仕事帰りにスーパーで きんぴらごぼうを買った
私はこのきんぴらごぼうを作ってくれた人を知らない
きんぴらごぼうを作ってくれた人も私を知らない
でも
きんぴらごぼうは美味しい

きんぴらごぼ ....
 絵ハガキ


古びたペアリフトが、白く耀く斜面と雲ひとつな
い青空の隙間を、カタコトと、揺れながら私を山
頂へと運んでゆく。飽き飽きとした水平線上の生
活を忘れ、雪の斜面を滑り落ちること ....
心が息をしていない 気になることが落ちていました
拾ってみると
心の中に小さな点ができました

小さな点は振動し
私の心はふるえました

ふるえた私の心は
私の意識や無意識を使って
思考や記憶を
言葉 ....
さき程まで空にたくさん
色とりどりの風船が舞っていたのに

夕暮れになり
北よりの冷たい風が
静かに吹き出した頃

不気味な雲は音も無く近づき
突風をかます

構える姿勢はとれ ....
                 140110


新緑の町から湧き挙がるパワートレイン
ドリブンされた満腹感を味わえ
指令の下にひた走る亀裂だらけのハイウエイ
国税庁の管理の下に地下深く ....
ももいろは すでに

室内に 溶け

腐れた二、三枚のひだが

私の手にはりついて ちぎれる

けれど、その がくは

最後まで花のかたちを 保とうとしている

おそらくは ....
地面すれすれまで押し潰されるバネ

チャンピオンのボディーブローをまともに受けて膝を曲げた挑戦者

獲物を見上げ
後ろ足に全体重をのせる猫

ベルリンの壁に隔てられた互いへの思い

 ....
共有出来ない秘密があれば
知らないことは減ってはいかない
誰かを傷つけないための嘘であれば
共有出来ないのも当たり前
秘密を隠すための嘘や
嘘を秘密にする真意 ....
瓶の中にとり残された
ピクルスひとつ

蓋が開くのを ただ
待っているだけの日々

見通しが良すぎて
すっぱい孤独

 
 《ピクルス:2013年11月10日》
花柚子を貰った
実家のお向かいの家で
段ボール箱3箱も採れた内
実家でいただき、
そこから、
わたしも鍋いっぱい分けて貰った



柚子は好き
柚子胡椒も好き

柚 ....
樫の実ひろって、晒して食べた。

樫の実ドングリ、渋くて苦い
樫の実ドングリ、渋くて苦い
森の獣しか食べられない。

けれども、食べたい
食べなきゃ飢える

晒して晒して白くして
 ....
しゃがみこみ 君は土に触れる
口にできなかった思いが
冷えて固まっている

ほこりを舞いあげながら
潮まじりの風が頬をたたく
道であったはずの地面が続いている

枯れたつる草をはぎとり ....
引き出しの奥に置かれた、消しゴムは
単なるゴムの塊です

空地の{ルビ叢=くさ}に埋もれた、車は
壊れた鉄の死骸です

消しゴムは白紙の文字を消しゆく{ルビ瞬間=とき}
車は道路を走る瞬 ....
オギャー
オギャーだ

オギャーオギャーオギャー

オギャー
オギャーなんだ


きみを抱きながらオギャー 涙 こぼれろ


オギャー
オギャー
(すべては包茎の尖端が ....
苛性ソーダを鍋で煮る
知っておるやら何の日か
泡立つおはじき夢に見る
わしの願掛け{ルビ三隣亡=さんりんぼう}

睦月いち足すじゅうににち
黒丸しるす{ルビ天赦日=てんしゃび}は
ひがみ ....
元旦
ぽかんと開けた口に

〈賀〉が入って わたしは   わたがし   になった   べたべた   甘すぎて   たまらん   と
〈誰〉が逃げだ   し
   わたがし  ....
つまびく。



つまびく。
とおい音がする。

海辺の砂の、さらさらという音にも似ていて、
夕闇の中、季節外れの蝉が最期の力でうたう音にも似ていて、



それでい ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5922)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
凍徨軌- 木立 悟自由詩414-1-26
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診察- nonya自由詩22*14-1-23
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かんきつ- そらの珊 ...自由詩20*14-1-22
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パパとママ- 葉月桜子自由詩914-1-17
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我田引水- 阿ト理恵自由詩10*14-1-3
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