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八月に入って
夏の子が孵化した
春の子はカラスにやられて
しばらく空き家になっていたキジバトの巣
避暑に出かけたカラスがいない間に
夏の子はすくすくと育った
キジバトの巣は我が家のケヤキの ....
生きる事は
何かを誰かを
あやめる事
奪い奪われを
繰り返す事

それに疲れた人達は
ドレッシングだらけにしたり
クジラを守ったり
条件を出したりして
脱出を試みる

全てには ....
夏の暑い日
しょっぱいおっぱい飲みたい
ぼくは泣いているのに
どうしてひとり置いてくの

病気がちな ぼくを
病院まで連れて行く
握った手が いつもより固く繋がれて
いつもより ....
桜並木のその先にある病院で大事な人は死んじまった。

二年も前の出来事で、

桜並木のその先で大事な人が死んじまった


最後に見つめる瞳は

俺に一言

助けて だった。

 ....
庭の柿の木は ざらりとしたぬくい腕で
小さなころからずっと わたしを抱きしめてくれました

おばあちゃんがわたしを
だっこもおんぶもできなくなったころから
わたしはランドセルを放り出して
 ....
猫といつしよにすはつて
落ち葉がものすごいいきおひで
木にもどつていくのをみてゐました

世界がどんどんまき戻されて
文明がはじまるまえの
澄みわたつたあをぞらにもどりまし ....
あなたのその愚かな 姉 の ようなほほえみを

点字にしてずっと撫でていたい 







知らない男がしゃがんでいる

あきらめた花がぽとぽと落ちてくる庭の木の ....
友よ

きみはなぜ
となりの部屋で
刃を研ぐのか

なぜその音で
威嚇するのか

たしかに
過去にいろいろな
出来事があった


友よ

きみはなぜ
となりの部屋から ....
花がしづかに揺れてゐる。

その横に小さな言葉がおちてゐる。

姉さんがそれをひろつて、お皿にのせた。


子供たちは外であそんでゐる。

まぶしいほど白いお皿に ....
{引用=米カリフォルニア州の出張先にて父危篤の報に接した日の深夜一時、外に出て見上げた空に浮んだ月を見てゐるうちにふと現れたことばを記した。その約六時間後、日本時間の八月十日午後十一時五十七分、父逝去 .... {ルビ蛇=わたし}は脱皮した
相変わらず{ルビ蛇=わたし}のままだったが
少しだけ清々しい
肌感覚で世界を捉えている


かつて外界と接し敏感に反応した
主観的感覚と一体だったものが
 ....
 陽だまり

 吹き溜まり

 ミケ ブチ シマ トラ まだら模様の

 猫だまり

 ミャー ミャー

 気ままに生きる

 ウッー 手をだす

 プイ と方向転換  ....
黒焦げのアカツメクサを労うように
レースフラワーが風に揺れ
夏が終わると歌っている
排気ガスまみれの分離帯にも
芽吹いた種は繁らせた
波打つ夏の色

色褪せた空のキャンバスに
ぽたりと ....
まもなく 新宿
まもなく 新宿

ぎゅうぎゅうの
中央線 快速 東京 行
8号車 4番ドアに
へばりついてる おれは
なんか
カップラーメンについてる
袋の中の液体スープの気持ち
 ....
きみがそばにいると いつも何もいえなくて
遠くからただ みつめるだけ

きみのことをおもうと むねがあつくなる

卒業でわかれることが わかっていても
なにもいえなかった 

きみがう ....
きれいに折りたたまれた生活をそれぞれが晒している
涼やかな風を目元にたくわえ、定めた先に澄んだまなざしを向けている
生あたたかさにはしっかり蓋をして、静かに四隅を整えて桐の引き出しに仕舞い込む
 ....
三つ編みの中に隠したボタンは
あなたの制服の二番目だった

ネズミにかじられたりしないように
私は一等席を用意した

黒いおさげが光の加減で
緑になるのを気に入っている

重たい髪が ....
取れたてのトマトを氷水で洗い
大きな口でかぶりつく。

暑くなり始めた水場の前で麦わら帽子を被り
冷たい水で顔と手を洗う父と私は
虫や暑さと格闘しつつ
畑仕事に精を出す。

太いきゅう ....
昨日届いた今年の新米。
白く輝く米粒が
すくい上げた両手から零れ落ちる。

その日の晩
一粒も残さないで食べなさい。と
母はしゃもじを握って何べんも言った。

白い湯気を顔中に浴びて
 ....
けんせつげんばのかいてんおんで
じゅうくじはんぶんめがすんだ
こうそくどうろをあるきつかれて
でぐちへとどかない

ドラゴンのよだれ みつけに
のっぺらぼう ほういもう
ふろしきづつみ  ....
ずっと点いたままの灯りがひとつ
あふれる灯りのなかにあり
朝が来て夜が来て昼が来て気付かれ
そっとそっと消されてゆく


光が光に描く色を
光は持っていてはくれないら ....
灼熱の太陽が
口を大きく広げて
地上のすべてを
吸いつくさんとしている
その下で
赤く焼けただれたケロイドみたく
焼け付く臭いを充満させた
溶岩の中ぼくは
どうしようもなく埋もれている ....
ひらひらと横切ってゆく蝶々
つかまえようとして
伸ばされた小さな手
初めての夏という季節の光
街路樹の葉が落とす濃い影
見えない風の気配
蝉のなきごえ

お母さんの胸に抱かれた
その ....
ある日突然に これまで理解できなかったものが
素晴らしい事に気づく

それはドビュッシーのクァルテット

FMで聞き その不気味ともいえる世界に驚く

こんなに素晴らしいものがあったのか ....
ことばに小さなドリルで穴を開けていく。覗くとことばの裏側が見えるので試しにやってみて欲しい。小学生や中学生の夏休みの自主課題に合っているかもしれない。ことばを選ぶのが難しかったら、分厚い辞 .... 寝床に横たわると
せせらぎが聞こえてくる

母の家は川に近いが
夜は窓も閉めているし
国道を挟んで
川の流れる音など聞こえるはずがない
たぶん一晩中自動で回る
換気扇の音だろうと
弟 ....
人は人 海は海

だけど私は海になりたい
なぜって 海になれば どこへでも 流れて行ける
アメリカ イギリス オーストラリア.......

深海だってのぞきに行ける
アトランティスの謎 ....
心臓の手術をしてわかったことは
「死ぬ」ことよりも
「痛み」のほうが
耐えられないということだ
死ぬのは
抽象的だが
痛みは
具体的で切実だ!
ゆくえ ゆくえ
しあわせのゆくえ よろこびのゆくえ
この子のゆくえに佳きみちを

ゆくえ なんてつけないでね あたしのなまえ
ママのおなかのなかでたのんだのおぼえてる
ゆくえはそうつぶやい ....
蒸し暑い梅雨時は アイスコーヒーに誘われて
そぞろ歩きで思い出の 海辺のカフェテラスへ 
  
グラスについた したたり落ちる水滴が
キラキラ光り  ささやきかける

それは遠い記憶の   ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の日記_2017夏- たま自由詩15*17-9-14
人間- 花林自由詩417-9-13
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もどつていく- 石村自由詩16*17-9-8
点字- タオル自由詩12*17-9-6
友よ- st自由詩217-9-4
草色- 石村自由詩19*17-8-31
月の夜- 石村自由詩12*17-8-24
脱皮- ただのみ ...自由詩10*17-8-23
猫だまり- 佐白光自由詩3*17-8-22
労い- Lucy自由詩18*17-8-21
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