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凍てる指よ
  松井の骨折のように外野は
  草が深い
  ぼくの夕陽から伸びる野の球。
  眼球のようにやわらかいものが骨折している
  ぼくのさみしい眼球譚が
  そうして麦笛に ....
それは
濡れた樹々の梢に透かし見た
緑の扉
明るい庭先のその扉を夢見る
光と影を刻み憧れにたたずんで
あるいは移り変わる街の喧騒の中に
待ちくたびれて
人知れず錆びついていたあの扉
そ ....
 穏やかで風もやさしい日曜の午後
 予定もなくて
 気持ちも安らか

 まだ開かぬ未来へのドア
 定まらぬ航海のいく末

 ただ漂う
 時間の波に揺られて
 
 心の目に映るの ....
重爆撃機 が 胎児 を 投下する。
絨毯爆撃 される 肉塊 は、
思い思い の 姿勢 で 重力 に 従い
従順 に 自然落下 する。
透き通る 空間 に 散りばめられた 有機物 の 群れ。
 ....
空は 晴れて 
緑が 萌えて 
鳥は 唄う 

どうしようもなく 
春で 
朝で 
まぶしくて 

どうしようもなく 
私は
女で 
せつなくて 

風が「る」のような ....
こうやって部屋のなかから窓の外を見ていると、雨の中でしか生きられないけものになってしまったような気がする。穴ぐらのなかで、ひたすら雨を待つ。エサはあるのだが、自分のツメで獲物を引き .... 僕の右手には優しさがにぎられている

だから僕は人と握手をするときに右手を使っている
僕は右利きだから右手に優しさをにぎっている
それは誰かに優しい気持ちを伝えてくれる

だから僕は左手を隠している
 ....
大きな風が
ブナの木を揺らすとき
人は
何事が起きたのだと
ハッとする
でも
小さな風には
見向きもしない

なぜなら
人は
自分が
大きな風を
吹かすことばかり
考えてい ....
こんな寒い日は
どうしてもシチューが食べたくなる
早く帰ろう
家に帰ろう
どうしてこんなところにいるんだろう
まったく馬鹿みたいだ
足を踏まれるために都会へ来ている
糞を踏んだ足が
さ ....
病室前のバス停に
貼られた時刻表を覗き込み

金曜日には帰れるんだよ
お母さんが来てくれるんだよ
 
取ってあげたイチゴのへたを
おはな、と言って微笑うのさ


 ....
いちいち考えるのも嫌な程
空の色は日々まちまちだから
季節という単位はいい
そして新しい春がやってくる


まだ外は寒いのに
窓は全開のまま
ビー玉のような海
煙突は禁煙しない
 ....
朝はすべてに平等なのか、という問いに首を横にふる。
世界はひとつなのか、答えられない。

「そりゃあ、誰だってそうよ。」
と、不器用な手さばきと包丁でもってりんごと格闘する君は
さも ....
塾の講師なんて仕事をしていると
子供の心に触れてしまうことがある

前に受け持っていた女子生徒が
授業中に突然飛び出して
二階のベランダから飛び降りようとした

「死んでやるー!」と何度 ....
泡を吹くまで殴られたって
譲れないものってのはある

自分の殻に閉じこもっても
プライドは残ってる

でも、もちろん
生きてることを
大事にしてる

何万年だって。
雪が家を白くする

雪が道を白くする

雪が野原を白くする

雪が木々を白くする

雪が山を白くする

雪が全てを白くする

朝 窓を開けると一面の白銀の世界

 ....
ハピネスという薬が売られている
誰もが 誰もこんなもの買わないだろうな と想っていた
そう口にしていた
だけどあなたの袖についてるものはなんだ 
あなたのポケットから 零れているものはなんだ  ....
冷え切った朝
空は透き通るように綺麗で
遥か彼方を眺めて
その空気を大きく吸い込む
実にすっきりと頭の中に入ってくるよ
それから僕は
ため息にも似た息を吐き出したんだ

そして考えたこ ....
星を作ってた

自分だけの星たちが

何も語らずただゆっくりと

ぼくを中心にぐるぐると回ってた

頭にコツンと星が一つ当たってきた

名前は何だっけ覚えてないから

自分でこ ....
いつもごろごろったく

僕の苦労も知らずに

僕の猫はひなたぼっこしていた

ああもうなにしてんだかな

外ではなんだか色々なことが起きてるのに

殺人やら誘拐やらテロやら自爆やら ....
 
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
希望をさがすぼくらは

アスファルトの道を

歩いていた

ただ何にも雑草も花も石も風も

本当に何もない道に

希望というモノはあるのだろうか

だがぼくらはこのまま引き返す ....
青い空見上げて

落ち葉を蹴った

いきよいつけすぎで

しりもちついた

風が心地よくて

ねむたくなった

でも君の家まではまだまだあるよ

背伸びしても君の家は見えな ....
ひと昔前
電子の森ですれ違った人がいる
早くにお母さまを亡くされ
病弱な彼は
小さな町で古本屋を営んでいた

古いエレクトーンの音を聴いていると
彼の一句が思い起こされてきて
切なくな ....
クリスマスという
魔法にかかる

哀しみの涙も
魔法にかかれば
幸せの涙に変わるかな

強がっていないで
今夜は素直な気持ちで
あなたに甘えよう

ライトに照らされて
魔法の効 ....
もっとキリンを燃やし続けろ!

サルバドール・ダリの絵にもある

キリンを燃やし続ける意味ってなんだろ

熱くないのかキリン?

ロースハムみたいに時計が溶ける

しまいには蝿がた ....
猫のミーが
窓から初雪を見ている
たんぽぽの綿毛よりも
静かで美しいそれは
いつか別れた母親の
しっぽの色だった


ミー
君の耳も
同じ色をしているよ
ポッカリからりと晴れた日に
ぼくらは浜辺に横たわり
あなたはぼくの胸に聴診器をあてて
―ふむ 聞こえませんね
などと呟いて
いきなり後ろ手に持っていたハンマーを
胸に目掛けて振 ....
「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」
「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」
「るる。」「るる。」「るる。」「 ....
『命の重みは同じ?ならあんたを殺すのも蚊を潰すのも一緒よ。』 生まれ変わったら何になりたい
と、問われたので


と、私は答えた

それは或る時
貴方の頬を伝う涙であろう

再びこの世に生まれる時に
貴方を抱く羊水であろう

今はた ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5883)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光臨- 天野茂典自由詩1106-5-15
緑の扉- 石瀬琳々自由詩17*06-5-5
こうしていたいな- 山崎 風 ...自由詩4*06-4-23
胎児_鯖_眼球_深海魚- ななひと自由詩906-4-6
春愁- 落合朱美自由詩3506-3-27
雨(1986.8・4)- 木立 悟自由詩1206-3-2
僕の右手には優しさがにぎられている- ベンジャ ...自由詩5+*06-2-28
- 沢村 俊 ...自由詩606-2-25
シチュー- 若原光彦自由詩706-2-17
金曜の朝- ふたば自由詩806-2-17
アメリカ_2- 便乗鴎自由詩9*06-2-16
金平糖- エスエル ...自由詩406-2-13
知らないことを知っている- ベンジャ ...自由詩42*06-2-6
ポケモン(ゼニガメにて)- 仲本いす ...自由詩7*06-2-3
- 虹ノ夢広自由詩5*06-2-2
帰路- 便乗鴎自由詩306-1-28
僕はまだ歩けるよ- 和泉 誠自由詩206-1-25
僕中心- こめ自由詩206-1-9
- こめ自由詩206-1-7
私はとても小さいので- 松本 涼自由詩114+*06-1-2
- こめ自由詩305-12-31
青い空- こめ自由詩105-12-29
エアーカーに乗って- けんご自由詩405-12-27
クリスマスは魔法- 夏川ゆう自由詩805-12-25
もっと…- たかよし自由詩105-12-21
「白雪」_冬の童話より- 茶釜自由詩11*05-12-15
「象牙の太陽」- shu自由詩1305-11-16
るる。- ふるる自由詩5*05-11-14
殺生- ミゼット自由詩5*05-11-6
メタモルフォーゼ- 落合朱美自由詩15*05-11-5

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