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おかあさんは空からばらばらになって降ってくる
ぼくが呼ぶたびに、こたえてくれるのだった
地下深くにねむっていたまものの声が
その空に響くたびに
十五年という年月の短さと
まだ君は鉄道を降りて ....
厚手のコートを脱いだら
するららと
時間が落ちて
あなたに一歩近づく

梢の蕾がふくらんだら
するりりと
時間が落ちて
あなたに半歩近づく

約束の日は近くて遠い
ほんのり焦 ....
{画像=120303011011.jpg}


雨と風が一緒に顔にかかって
少し髪を濡らす交差点に
ぼくは独り君を想い立っているよ

君がいつもしていたリュックの色は薄い緑色で
不思議 ....
母ちゃんと旅に出る
鞄に歯ブラシ、着替え、切符と
最後にわくわくを詰めて チャックを閉める

朝一番のバスに乗り込んだ
母ちゃんと座席に並んですわる
乗り物酔いの薬あるよ
切符は持ったか ....
赤ちゃんは
眼が見えるようになると
まず
人の顔を認識するらしい
丸の中にふたつの小さな丸があったら
それだけで顔だとして
笑いかけるように
出来ているらしい
そうすることで
世界は ....
やがて再び北風の中
道端のネコヤナギの蕾のように
やさしい春の指先が頬を撫でようと
いつか一つの曲がり角の先
私を包み、光へ導くような
誰もが期待する運命が待っていようと
もうこれ以上一つ ....
 
 
心臓の近くで
きみがぼくの口と
お話をしている
肝臓からは
少し遠い 
 
 
くまのてっちゃんプップクプー
らっぱ片手にプップクプー
やまの坂道おさんぽだい
まちの市場でびびちゃんが
えらんだ変柄てぬぐいを
なぞのマントにプップクプー
きいろのグラサン目がまわる
 ....
突然見舞われる不幸は
偉そうなご高説によるものではなく
リアルな現実でしかない。
直面する哀しみは
勿体ぶった芸術作品の中にあるのではなく
喪失したという現実の中にある。
今見ることの ....
檻の向こう
キリンが草を食んでる
睫毛は揺れず
咀嚼の震えもない
食んでいる一瞬の向こう
悲しげな目が合う
指先が悴むのは
怯えの躊躇
爪先をなぞって
伸ばした指先が
ぴたりと光沢 ....
ぼくはいつも
あおい国を探している

仕事場へ向かう朝の舗道で
灰色の敷石の
一つ一つの継ぎ目から
あおが立ち昇る

草原の朝露たちが集まって
小川になり大河になって溶けて行く
 ....
きみは官能を嫌う
ぼくは官能を好む

きみは自叙伝を読む
ぼくは自叙伝を厭う

きみは武術を好む
ぼくは球技を好む

きみは楽観主義
ぼくは悲観主義

きみは太陽の下
ぼくは ....
静かな言葉のように

沈黙のように君が降り立つ時

一つの花が開く

世界は灰色だ

それを色付けるのは君

いつでも世界は言葉を待って

君を美しく輝かせてくれる
4月に、
生まれてくる女の子(らしい)、
ぼくの子供。
名前を考える。
妻の語感を甘やかしながら、
ぼくが整えてゆくことになるのだろう。


ばんび
って可愛いよね。
ざじ
 ....
自分の人生を愛おしんで
ここまでつき合ってくれた
セーターの青ミックスの色を
両の腕に抱きしめる

コープのお店に並んでいた
赤ミックスも緑ミックスも
好きだったな
モールのセーター
 ....
この世界は綺麗です

あなたはそう言って
どこかへ去って行った

この世界は綺麗です

あなたは泣きながらそう言った

この世界は綺麗です

あなたは痛みに顔を歪ませて言った
 ....
頬杖をつく
頬杖をついたところに魚が生まれる
机の地図をそよがす尾びれ
三秒とたたず
世界を跳ねまわっている
少し寒い(少しでなくとも寒い)冬の日は
暖房のスイッチへ泳ぎ着く
小銭がたま ....
夜明け


貰ったのは握手だった
嗚咽をもらすようなできた人間じゃなかったから
こっそりピンクの熊を抱きしめていた


変わろうと荷物を詰めながら
バンプオブチキンを聞いて
感傷に ....
 海をブラウン管が渡ってゆきます。

 空を映す管面に鳥が舞い降りて、また飛び立ちます。

 手紙が 一通入っています。
 
 
取るに足らない枯木に
カシミア混の古いコートを着せて
目抜き通りのほとりで
タクシーを拾おうとしていた

通り過ぎていくのは
回送の名札を得意気につけた
ハイブリッドな北風ばかり
 ....
お世話になっております
お世話になっております

ありがとう
どうも

すみません
こちらこそ

よろしくお願いします
よろしくお願いします

うーす
おすー

寒い ....
まだ幼い頃
家族で夜の海へ
泳ぎに出たのだろう
若い夏草のような
家族で
私は玩具のように
小さな浅黒い生き物
だった

海もまた
生き物だと
生々しく感じたのも
それが初めて ....
(ふるる 街に
リルケが 今宵も
遠く
灯りに (ふるる
砂の十字架
闇のブーケに
光る ) 壊れたリルケが
(ふるる 白い はら
 ....
薄氷の花が川を流れていくところ

空中の水蒸気が凍って きらめいていくところ

丘に積もったパウダースノウに 風が お絵描きしていくところ

雪の下では 動物たちが丸くなって眠っているとこ ....
地下に埋設された暗渠の中には
一条の光も届かない
真っ暗闇の水路を
とうとうと水は流れていく

行くあても知らず
後ろから後ろから 押しだされて
暗渠の中を盲目的に進む水
ここから抜け ....
ところどころ消えかけた街
不確かで確かな
曇の上 曇の下
逆さの青と白の午後


ひろげた腕と
土を向く手のひら
ななめに明るい推力で
飛び越えてゆく水の跡


 ....
地上で使った資料の多くを海の藻屑にする



書斎は浅い海の底
侵食された岩の本棚に
小さな貝が貼りつく
整理された書斎には
イソギンチャクや
蛸や珊瑚が棲みつく
海面 ....
いつからだろう
わたしがわたしに
なれてしまったのは

やわらかなしかくい世界で
まるくなったとしても
とがってみたとしても
しか ....
なぜあなたは顔を少しだけ見せて
ほかの所へ行ってしまうのですか
諭吉先生は僕を嫌ってるのですか

聖徳太子はそうじゃなかったのに
僕に寄り添いつづけてくれたのに
聖徳太子は僕を愛してくれた ....
子供の頃
ぼくは信じていた
何処か遠いところに
黒い湖があって
そこには首長竜が棲んでいる

(お父さん
 黒い湖はどこにあるの?)

ぼくが尋ねても
お父さんは何も答えずに
 ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ジョバンニへ- 佐伯黒子自由詩10*12-3-4
砂時計- nonya自由詩21*12-3-3
誰か背中を押してくれ_/_冷たい交差点- beebee自由詩27*12-3-3
【_母ちゃんの唄_】- 泡沫恋歌自由詩26+*12-3-2
- そらの珊 ...自由詩19*12-3-1
無理なお願い- salco自由詩14*12-2-26
age2- たもつ自由詩512-2-24
くまのお仕ごと- salco自由詩4*12-2-23
あれから_ー哀しみ- ……とあ ...自由詩1212-2-23
静物園- ブルーベ ...自由詩3*12-2-22
あおい国- 壮佑自由詩23+*12-2-22
平行線- HAL自由詩712-2-22
詩人へ- yamadahifumi自由詩212-2-22
女の子の名前- はだいろ自由詩8+12-2-21
ひとときの嬉しさ- 木原東子自由詩26*12-2-20
この世界は綺麗です〜代行〜- euyih自由詩5*12-2-20
指先- 理来自由詩15*12-2-19
2006年〜2008年ごろのpoenique投稿作まとめ- ブルーベ ...自由詩1*12-2-19
手紙- 佐倉 潮自由詩812-2-19
春のタクシー- nonya自由詩20*12-2-18
赤い言葉で- euyih自由詩312-2-17
黒い海- 真山義一 ...自由詩40*12-2-17
ふるる- アラガイ ...自由詩19*12-2-17
美しいところ- そらの珊 ...自由詩6*12-2-16
【_暗渠_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-2-16
Bel_Air- 木立 悟自由詩512-2-16
海底の書斎- 殿岡秀秋自由詩1112-2-15
『やわらかな四角』- あおい満 ...自由詩9*12-2-14
おそれながら- HAL自由詩912-2-14
首長竜- 壮佑自由詩24*12-2-13

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