すべてのおすすめ
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きみたちの{ルビ身体=からだ}から発した熱は
端正な六角の結晶を溶き崩す
時空のしじまをかいくぐりたったいままで保たれていた正クリスタルの羽
気の遠くなる空の上から降りてきたたくさんのたく ....
湯に首までつかると
毛穴という毛穴から吐息が漏れる
立ち昇る湯気が
表情筋をひとつずつ解体していく

たぷたぷ

あごの先端から始まった
温かいさざなみが
湯船のふちを円やかに乗 ....
 
 
夜、寝ている間に僕は 
優しい形になった 
とても優しい形になった 
とても優しい形だったので 
誰にも怒られなかった 
誰も傷つけることはなかった 
どうして昼間は 
あん ....
それは ふいにこみあげてきて
鳴り響く 主旋律となることはなく
深く沈み
日常の底に
寄り添うように流れて
かすかな音色をも
ひきたてる

だから
哀しみを抱いて生き続けることを
 ....
透明人間の唯一の欠点は
自分の姿が見えないため
歩行者が自分を避けてくれないこと

そのため透明人間は繁華街や
人混みなどでひとにぶつかる
でもぶつかったひとは何にと想う

そう だれ ....
               130117


本部のマネージャー氏曰く
よく噛んで頭脳の活性化を高めるのだ
だから、今日からは、
すべからくりんごは皮ごと囓ること
間違ってもすりおろし ....

お玉におかゆが残ってて

夕べ
ゆきひらでほとほと煮ました
温かいものが食べたくて
お米しかなくて

夕べ
お米を見ました
白くてひかっていて
さらさら洗うとすきとおる ....
(以下英語で)
「カスタマー・サービスです」

「あの、レ・ミゼラブルの上映スケジュールを知りたいのですけど…」

「それでしたらウェブサイトで調べて下さい」

「さっき調べたのですが、 ....
冬の薄暗い回廊を
渡ったところに教室があって
頭痛を抱えたままの君は
そこをめざして歩いていく

壁にはたくさんのテレビがついていて
音もなく瞬きながら
世界中のつらいニュースを
さか ....
                 130116



ゴジラは怪獣である
怪獣とは奇怪なケダモノだと漢字から読み取った
しかし、
ゴジラはどう考えてもケダモノではない
体毛が無いのだ
 ....
家の外
小鳥がさえずり
堤防で
草木が萌える
春の明るい昼間は
気持ちがいい
小曲を聞いて
心がウキウキして明るくなる
風も優しく
あらゆる生命が
祝福を受けているようだ
鼻歌に ....
左右 ゆらゆら 動かす鰭(ヒレ)を
滑稽に 眺めながら 足を出す

隙間に 挟まった 鯉は 動けない
隙間に 留まった 恋も 動けない

隙歯に 詰まった 滓は ミットモナイ
カスカスの ....
大人になったら
幸せが飛んでくると思っていた

けれど
幸せの羽は飛び去るためにも存在する

大人って
幸せにちゃんとさよなら、できる人
僕は水色のグライダーではなく

鳥の中でも一番ありふれた
雀やカラスでもなくて

ひばりのように高く
カモメのように鮮やかに

はばたきたいと
願う

風に乗り
 ....
晴れた日はなるべく外に出るようにしている
昨日は心地よい快晴だったので
ベビーカーをことこと押して散歩に出かけた
布団を干してから、


何も変わらなかった
同じ道を同じように歩き
公 ....
             130113


 不法な暴力行為を直ちに止めるように命じましたが、全く聞き入れてくれなかったばかりか、凶器まで振りかざしたのでやむなく腕力で阻止しました。被疑者は ....
書こうとしたことを忘れてしまって
空をノックした
誰も出てきてはくれなかった

書こうとしたことを忘れてしまって
目を擦った
視界がさらにぼやけて
手からしょっぱい匂いがした

書こ ....
戦場へ赴く男たちの頬は
どれも蒼褪めて
眼だけが真っ赤な
獣のようにぎらぎらと燃えた
そして一様に
目指しているのだと言う
その先には
膨張しきった黒い太陽があった
女は男の眼 ....
拝啓

今はいつ頃だったか、暦を見なくなって久しく、曜日感覚も失くしてしまいました。俗世から切り離された場所に身を置いていると、今が何の時期なのかよくわからなくなってしまいます。身の回りの変化には ....
純然たる悲劇の恐るべき美に囚われて、
硝子細工の魅力が孕んだある種の危うさに恋して、
そういった思春期的な感性が 薄らいでゆくことが こわい
きっと大人になんてなりたくなかったのだ

なりた ....
 
 
僕は東京にいて、それから
ドラッグストアで 
風邪薬を万引きした 
一度に二錠しか飲めないのに 
間違えて三錠飲んだ 
健康に何かあってはいけないと思い
布団に入り 
ハーモ ....
たとえば
悪意であったなら
オブラートに包んで飲み込む

たとえば
優しさであったなら
丁寧に蒸留したあと
春色のカプセルにして
冬に打ちひしがれた小鳥のために
蒔いておく

た ....
             130111


ぐい呑みの親分が丸呑みだと喚いたら
いきなり拳固が飛んできた
痛いと思ったので
殴り返す
10倍にして返したかったが
手が追いつかず敵わない ....
あれは一羽ずつ
てんでに吐くうた声でなく
呼んでいる
応えている
追い越しそうに
また遅れそうになりながら
それぞれ少しずつ
列を乱し
競うのでなく
追従でもなく
他者との距離を
 ....
スムーズに話そう、あいにくと私の前にいる逃げ出した夜は詩人で難聴気味だった
たとえば、私の友人であるアナトール・フランスの書いたやつを読んで
【隠された表】と【真実である裏】を交互に推測し、幾度で ....
陽射しは澄んだ冷気を纏い
静かに微笑んでいた
病床から起き上がる母親のように

すると蒼白い時と仄暗い人の群れで編まれるはずの朝が
心なしか ふと暖色に染まり
視線は飛翔してはまた憩う 小 ....
 埃だらけのコンクリートに影を焦げつかせ、
立っているひとりぼっちの後ろ姿を見つける
のに君がずいぶん手間取ったのは、二歳の子
には高すぎる太い鉄柵がちょうど君の視界を
遮り、そこからコンクリ ....
私はこの歳まで生きてきて
分からないことがたくさんある
まず「正しい」という言葉の
意味がよく分からない
「正しい」ってどういう意味ですか?
知ってる人は教えてください

「間違い」の反 ....
 襖で仕切られた四畳半の、その襖を開けるとまた四畳半、また四畳半、大きさの異なる箪笥がいくつもあり、埃避けの布を掛けた雛壇があり、その隙間にすっかり平たくなった綿布団があり、そんな部屋が前後左右に際限 .... 太陽が見えなくなると黒くなった川面からたつ川の匂いが確かになった。
風が吹いてもそれはどこへも去らずただ辺りを湿らせ懐かしがらせ暗くさせ刹那の思いに姿を変えたりもした。

普段聞かない音が川の匂 ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- Giton自由詩1*13-1-20
たぷたぷ- nonya自由詩27*13-1-19
優しい形- たもつ自由詩1513-1-18
ウッドベースの響きのように- Lucy自由詩11*13-1-18
欠点- HAL自由詩7*13-1-18
すりおろした林檎- あおば自由詩5*13-1-17
お玉におかゆ- ふるる自由詩15*13-1-17
ああ無情…でも負けない!- 夏美かを ...自由詩28*13-1-17
冬の回廊- Lucy自由詩21+*13-1-17
ごじら- あおば自由詩6*13-1-16
春の小唄- 黒髪自由詩3*13-1-15
ヒレで泳ぐ- 藤鈴呼自由詩2*13-1-14
成人式おめでとう。- そらの珊 ...自由詩10*13-1-14
凧(カイト)- Lucy自由詩18*13-1-13
書こうとしたことを忘れてしまって- あ。自由詩4*13-1-13
書こうとしたことを忘れてしまって- あおば自由詩5*13-1-13
書こうとしたことを忘れてしまって- 小原あき自由詩21*13-1-13
黒い太陽- 衣 ミコ自由詩713-1-13
書こうとしたことを忘れてしまって- 木屋 亞 ...自由詩4*13-1-13
ピーターパン・シンドローム- aria28thmoon自由詩213-1-11
東京時効- たもつ自由詩613-1-11
調剤室で- そらの珊 ...自由詩27*13-1-11
まるのみ- あおば自由詩6*13-1-11
渡り- Lucy自由詩9*13-1-10
歴史の外側- atsuchan69自由詩10+*13-1-10
稀有な月曜日/あたたかいもの- ただのみ ...自由詩21*13-1-9
動物園- Lucy自由詩19*13-1-9
【_マインドセット_】- 泡沫恋歌自由詩16*13-1-8
戦闘少女、戦闘少年- 片野晃司自由詩1613-1-6
川の匂いの告白- 吉岡ペペ ...自由詩613-1-5

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