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薄く、もやのかかる、まだ暗い午前5時。
隣に眠る彼を起こさぬよう、そっと身体を起こして
冷たい空気に、震える
毛布の上に広げた袢纏を引き寄せて
熱い身体から熱が逃げないように
忙しなく羽織り ....
労って
届かない

遠慮して
分からない

そんな夜だから
僕は
もう
本屋で詩集を開かない

頁を開いたとたん
良い作品は
否応なしに
脳裏に直撃するから

理由のない涙が溢れ
店員が心配して近寄ってくるでしょ

恥ずかしいでしょ

***

 ....
左側の
下から二本目には
幼い過ちが
絡みついている

右側の
上から四本目には
小狡い鳥が
棲みついている

左側の
上から三本目に
温かい実を
結びつけてくれた人
 ....
絆っていうことばがあって
糸へんに はんぶん
半、はもともと
牛の意味で
こちらと、むこう
分けられた牛
それをつなぐ綱ということ

それは縛る道具だ

だからこ ....
一枚の額縁に収まる
植木鉢の紅い花

蕾だった奥に
花を咲かせるものがある

私の奥にも
私を咲かせるものがある
風がゴーゴと吹いて
安らかに眠れない夜を繋ぎ合わせて過ぎていく日々

この命をささえる仕組みも経年劣化して
無情に軋んでいるけれど
その痛みに壊れてしまいたくはない

言葉にならない不安 ....
無人島の浜辺に
置き去りの切り株を運び
堤防に置く椅子にして
腰を下ろす

竿を手に
糸をしゅるる――と無心で放ち
午後の凪いだ海の水平線に
目を細める

阿呆らしい日々は
遥か ....
岸辺を撫でる
さざなみは
私にいくつもの
音を書かせる

川面で弾ける
きらめきは
私にいくつもの
色を撮らせる

私の中には
川が流れている

花弁を浮かべ
渡り鳥を ....
{引用=(*筆者より―― 昨年暮れ辺りに自分のかくものがひどく拙くなつてゐることに気付き暫く充電することに決めた。その拙さ加減は今回の投稿作をご覧になる諸兄の明察に委ねたいが、ともあれかいてしまつたも .... 広島の牡蠣が美味しい
栄養豊富な川の水

牡蠣小屋が人気
広島の三カ所にあり
良い香りを漂わせる

身が大きくて
食べ応えがある

どんな料理でも
とても美味しいけれど
焼き牡 ....
りんごを
横にスライスしていくと
星の形が現れた
こんなところに
ひっそりと
神様がいたことを
初めて知った
冬の日

湯気みたいな嬉しさを
胸であたためて
いっとき
死を忘れ ....
空が落ちそう
唐突にそう思った
見上げた先は雲ひとつない青空
でも空は落ちてくる
それはつらいことなんかじゃない
それは悲しいことなんかじゃない
私は落ちてきた空を両手ですくい上げる
そ ....
美しい本と空と地面があった
あるいてあるいて
夜空や
咲いている花を
吸い込んでいくと かさかさになったこころが
嬉しがっているのを 感じた
雨の日には 本を読んだ
子どもらのあそぶ
 ....

時計の



どうぞ
ご勝手に
どうぞ


変わればいい
変わりたい人は
変わればいい


その時代の
心のカタチを
あなたに
教えてあげようと
思ったけれ ....
いとしいといわない
愛しさ
さみしいといわない
寂しさ

祖母と行く畦道
ふゆたんぽぽを摘みながら

手は
手とつながれる

枯れ野には
命の気配がして

墓所には
命だ ....
トモに
だるまが鎮座している
友はなく
お互い
一人で
じっと
鎮座している
お互い
なにも
語らずに
じっと
灰色の
海面の
糸が沈んでいるであろう
方向を
じっと
 ....
やりたい事と
やろうとしてる事と

実際やっている事と
本当にやれる事



いつも
甚だしく違う

このギャップは
希望で埋めるのか

それとも追い続けるものか

 ....
なんかちょっと
目が覚めるだけ

なんかちょっと
想い出すだけ

なんかちょっと
声がするだけ

なんかちょっと
ものういだけ

なんかちょっと
やさしいだけ

なんかち ....
まぼろしである
しとどに濡れる街が
明滅する赤信号が
交差点にあふれた人びとが
舗装された道路の窪みが
まぼろしである
底のすりへった靴が
歩道橋の一段目が
つらなった改札の狭 ....
現の日常の表層が
呆気なく転覆される
その瞬間、
異界の地に
熱風吹き荒れ
在るものすべて
銀の粒子となり
交わり躍り離反する
(広がる広がる光の海!
降って来る降って来る死者の群れ ....
職場の会議で
白板にコメントを書いていた

物語と伝えるべきことを
コンパクトにまとめて
人を動かすもの
これって詩だと思った

詩のウイルスは
こうして生き延びていた

心が乾 ....
海は
海でしかなく
ひとは
ひとでしかないはずなのに
定期船に乗って
航路に出ると
なにもかも
忘れ物したみたいで
空っぽになったわたしは
地球ではない地球のどこかへと
まっすぐ
 ....
積んで積んでギフトボックス
欲しがり屋さんは誰だろう?
裏返しの目玉 つり上げた唇の端
小首をかしげながら受け取った
  ウソつく子は悪い子/良い子
  ウソつかない子は良い子/悪い子
  ....
晴れた港の
防波堤を歩いた

コンクリートのひび割れから
小さな花は灯る
テトラポットは
夜ごと
組み替えられている
それらが
いつか砂粒になるまで
続いていくとしても
さかなの ....
世界で一番
小さな空港からは
一番遠くまで飛ぶ
飛行機が出るという

帰りの便はない
行ったきりそれでおしまい

だから飛行機も
使い古されて廃棄するだけの
年老いた機体ばかり集め ....
久しぶりに近くの森林公園へ家族みんなで出かけた
元競馬場であった公園は楕円形で木々に囲まれ
その中は芝生が一面に覆っている

車椅子を出し細い女性を乗せ
二才の息子を負ぶって歩き始めた ....
平成が終わりを告げるころ
君が生まれた
首の皮一枚残して
始まる世界の再生とともに
君は育ってゆく

君が活躍するころには
僕はいないかもしれないが
君の開花に
細やかな手助けができ ....
一月一日、お正月。軒さきを小さな人がとほつた。

岬の根元にある町の上に、夏の海のやうな空がひろがつてゐる。

中学校の音楽室で、若い先生がバッハのオルガン曲をひいてゐる。
春には結婚す ....
まゆこちゃんは
ぶらんこをゆらして
ときどき
がむをふくらませて
あしをゆらして
そらをみていた
ふうせんは
かぜにながされて
すぐにみえなくなった
そんなにたいせつなら
 ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5883)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
新妻の朝- 愛心自由詩319-2-11
わかりあえない夜だから- 砂漠枯自由詩119-2-10
感受性を詩人に捧げる- 足立らど ...自由詩5*19-2-10
肋骨- nonya自由詩17*19-2-9
絆というものを私は- umineko自由詩12*19-2-5
花と私- 服部 剛自由詩519-2-4
弱者達の嗚咽は- こたきひ ...自由詩619-2-4
無人島にて- 服部 剛自由詩119-2-3
- nonya自由詩14*19-2-2
秘法(第一巻)ほか九篇- 石村自由詩18*19-2-1
牡蠣- 夏川ゆう自由詩419-1-26
りんごの神様- そらの珊 ...自由詩13*19-1-25
空が落ちる- 月葉自由詩419-1-24
置手紙- 田中修子自由詩1719-1-21
- 犬絵自由詩419-1-20
小さな散歩- そらの珊 ...自由詩2019-1-18
鰈乗合船- 北村 守 ...自由詩119-1-17
嘘つき- ガト自由詩7*19-1-17
なんかちょっと- やまうち ...自由詩1*19-1-16
まぼろしである- 新染因循自由詩10*19-1-15
異界の地に- ひだかた ...自由詩919-1-15
議事録詩人- イオン自由詩3*19-1-13
航路- たま自由詩1219-1-9
あまやかなつみき遊び- 自由詩119-1-8
冬のパズル- そらの珊 ...自由詩17*19-1-7
空港ピアノ- やまうち ...自由詩11*19-1-7
森林公園- 羽根自由詩15*19-1-6
●___魔法のグリーンピース___●- 足立らど ...自由詩3*19-1-5
一月一日のバッハ(再掲)- 石村自由詩18*19-1-2
ふうせん- アンテ自由詩619-1-2

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