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手首をすぎる風の先に
向かい合う双つの枯れ木があり
雨に雨を降らせている



夜が増すごとに
熱は辺をゆく
遠くも近くも ただ打ち寄せる

朝の裾が笑い
見えな ....
足が歩いていた
宙ぶらりんの午後の
人影も疎らな舗道を

足が歩いていた
左右ぃ 左右ぃぃ
交互に舗道を愛撫しながら

足が歩いていた
素っ気ない陽射しを
ふくらはぎに受けて

 ....
初めて会う人の顔の真ん中に
或いは胸の真ん中に
おへその辺りに
とにかくその人の中心線に
隙間がないかどうか
確かめる
それは
ある時はボーリングの球くらいの大きさだったり
ある時は米 ....

掃除をすると
部屋の四隅から
無限に白い米粒が出てくる
表面は乾いて
埃にまみれて
まるで
昔わたしが産み落として
そのまま捨てた卵のようだ


遠くに見えるラブ・ホテルの ....
風の音がした
ふり向くと誰もいない
十八歳のぼくが
この街をつっと出ていく

いつも素通りしていた
その古い家から
いつか誰かの
なつかしい声が聞こえた

敷石を踏む下駄の
細い ....
お人好しの楽天家を
気取ったって
些細な石にもつまづく
几帳面
後ろを向きながら
前へ歩いていく
ちょっと湿っぽい
僕らしき僕

典型的なO型気質を
なぞったって
大雑把な素 ....
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています
愛しています ....
雨上がりの
ささやかな庭で
どうしても
名前を思い出せない虫が
りゅう、りゅう、理由と
鳴いている

僕は滞った雲に
力なく視線をあずけて
ありもしない
翼の付け根あたりを
かり ....
湯船に浸かり
うつらうつらしていたら
突然誰かが部屋に入ってきた気配を感じ
バスタオル胸元に巻いて飛び出すと

消したはずのルームライトに薫る
わたしの大好きな秋桜のアレンジメントに
添 ....
私という生命が
物事に感応した時
私の心は何故って
私自身に問いかける

私はさまざまな言葉の森を彷徨い
その意味する言葉を探す

簡潔に 適切に見いだした時
その言葉の群れは
ド ....
目をつむろうか
草花が閉じるように
ゆっくりと心にぶらさがって


切り取り線に沿って歩く
内側よ 自分のものになれと思って


誰かに火を
ともしおえたなら
安 ....
詩が生まれないこと
満腹な証し
なにもいらない
なにももとめない
言葉は
ことばであればいい
深みもなく
潤いもなく
その場限りの
ものでいい

詩はないほうがいい
幸せなもの ....
西へと
みじかい眠りを繋ぎながら
渦潮の海をわたって
風のくにへ

海の向こうで
山はいつも寝そべっている
近づくと
つぎつぎに隠れてしまう

活火山は豊かな鋭角で
休火山はやさ ....
転がるように、おどけるあなた
まるでピエロみたいだった

はらはら、わたしは
あなたが演じるあなたを
ただ見つめてる

空中ブランコ、ゆれてもその手を
つないだその、手をはなしたくはな ....
わたし、さかな

あなたの前では息もできない
それは言いすぎかもしれない

だけど夜になると
淋しさを呼吸するわたしは
誰でもない一匹のさかなになって

どこまでも
きっと、どこま ....
どんな味がするんだろ
塩焼きにしたら美味しいのかな
唐揚げにしたら胸がやけそう
なんだかそんな気がするよ

どんな形をしてるんだろ
ストラップにしたらカッコイイのかな
リングにしたら ....
{引用=シャボン玉消えた}

ねぇ、何処に行くの・・・?

{引用=飛ばずに消えた}

何で連れて行けないの・・・?

{引用=生まれてすぐに}

母さん 父さん 姉ちゃん 兄ちゃ ....
力強い波の音

体の芯まで響かせて

荒々しく波

水面は留まらない



動き続ける

常に新しい顔見せて



洗い流せ

洗い流せ

蹲るこころ

 ....
今日も妻と


市場でリンゴが安かったのよ
という妻の言葉を
忘れえない
揺れる電車でそっと
僕につかまってた妻
一緒にいつもいつも
続けた伝道ボランティア
今日も妻の三枚目の ....
プリンのカラメル魔法の口紅
甘い恋にはかかせない

プリンのカラメル魔法の口紅
甘いキスにはかかせない

プリンのカラメル魔法の口紅
濡れない時もかかせない

プリンのカラメル魔法の ....
ちょうちょ食べるならしじみちょう
しじみちょうならおみそしる
お味噌入れたら火を止めて
ちょうちょひとふり鍋の中

しじみの滋味はなつの滋味
ちょうちょも豆もオリゼーも
みんなそろって鍋 ....
世界平和を願っていた、あの頃の貴方から、

世界平和を知らずにいる、現在の私へ。


伝書鳩の言伝


私の曾祖母は、私が生まれる前に、戦争で亡くなったと、
祖父から聞いたことがある ....
小さな塵が蒸気を集めて
やがて雨になっておちてくるように

僕の小さな悲しみを
あなたが優しくくるんでくれるから

ほら

こんな簡単に泣けるのを
僕は雨のせいにしている
                  080805



生えるためには水が要ると
ステンレスのボールが喚く
サルビアの花の写真は
今からでも間に合いそうに
麗しく艶やかで瑞々しくて ....
 
 
水を降りていく
やましいことなど
何ひとつない

深夜、もういない父の
容態が急変した気がして
親戚を探しに出かける

栞のように
水槽が鳴ってる
 
 
躍り狂う奇跡を 言葉じゃなく
こんな風に 歌いたい

ミシミシと振れる痴癖を
崩れるまで 感じたい

心に綺麗な闇の手を
心に綺麗な淡色を

まわり 君と夢の次の世界へ誓う
その針 ....
街路樹の葉群から 
蝉達の合唱の降り注ぐ 
夏の散歩道を歩く 

額の汗を拭うと 
数日前傷ついた右手の{ルビ瘡蓋=かさぶた}が 
いつのまに剥がれていた 

唇をぐっと噛み締める時を ....
最近妻がビヨンドになってきている

40過ぎだというのに
髪をピンピカリンの金髪にして
耳は穴だらけ
いくつもピアスをつけて
じゃらじゃらと音をたてている

夏だというのに
わざわざ ....
耳を立てて
とおくの雷鳴を聞いている
虹の匂いを嗅いでいる
夏はどこからか
ぼく等の原始人が現われる

川は流れつづけているので
終日ぼく等は瀬にさからって泳いだ
唇まで冷えきったら岸 ....
扇風機が
静かに首を振っている
かきまぜている

ソファに座って本をひらいている
あなた
この作家は、
攪拌という言葉が好きみたい
と、本をパタンととじながら

あなたが
静かに ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5922)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
呼鐘- 木立 悟自由詩508-9-13
- nonya自由詩4+*08-9-13
隙間- 小原あき自由詩17*08-9-12
家事- 吉田ぐん ...自由詩1908-9-12
風のおと- yo-yo自由詩14*08-9-12
僕らしき僕らしさが僕らしい- nonya自由詩8*08-9-9
アカサギ- 榊 慧自由詩408-9-7
気圧の谷の憂鬱- nonya自由詩5*08-9-7
ゲリラなひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*08-9-5
詩作- 青い風自由詩6*08-9-4
fellowships- あすくれ ...自由詩11+*08-9-4
詩はいらない- 乱太郎自由詩23*08-8-29
風のことば- yo-yo自由詩20*08-8-26
サーカス- タマムシ自由詩5*08-8-24
わたし、さかな- タマムシ自由詩27*08-8-22
うんめい- nonya自由詩5*08-8-21
シャボン玉の行方- セルフレ ...自由詩1*08-8-19
「_海辺にて_」- 椎名自由詩208-8-15
今日も妻と- 生田 稔自由詩308-8-11
プリン- くしゃみ自由詩3*08-8-10
しじみの味噌汁、蝶の味- 海里自由詩208-8-10
伝書鳩の言伝- セルフレ ...自由詩108-8-9
「優しい雨」- ベンジャ ...自由詩18*08-8-7
水のための夜- あおば自由詩24*08-8-5
水のための夜- たもつ自由詩15*08-8-5
淡色- 十二支蝶自由詩108-8-4
蝉の抜け殻_- 服部 剛自由詩108-8-3
ビヨンド- そらの  ...自由詩16*08-8-3
原始人の夏- yo-yo自由詩9*08-7-31
生平- FUBAR自由詩8+*08-7-30

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