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だれも

誰もあなたを奪えないよ
だれにも

盲導犬を連れた
女性の方の講演を聞く
視力を
やまいで奪われた

  階段があります
  ではなくて
  のぼりの階段がありますよ ....
境界の打ち水、
風が死んだ下町の昼下がり
狭い裏路地を通りすぎる
黒い日傘を差した女

夜に咲く花が匂う、
鉢植えの月下美人が
錆びた郵便受けの真下に
只ひとつ置かれていた

よう ....
{引用=ばたん――
ドアがしまるような
収穫の音がして、巻きあがる
走り去ったランナーの
一陣の風

よみがえる
まなざしの白さ、
青い息
ゆらぐ光彩に
ぼっ
と一点とどまる
 ....
まゆに包まれて いくようです
あなたも わたしも

目をつむると
おくるみに くるまれた あなたが聴こえる
熱い帯にタイダイの笑い声が響く
電気工事のおじさん
駐輪場のおじさん
建設現場のおじさん
交通整備のおじさん
ペンキ塗りのおじさん
たくさんのおじさん
設備工事の父さんも
あんな風にタ ....
だらしない服が
花のように香る
からだの線が
浮かんでは消える
あなたは
無言にたなびく


降る曇
くちびる
とじたまなこ
うしろあたま
ひとつかがやく
 ....
人間の若者に一目ぼれした挙句
天の水門を閉じ忘れて
大洪水を引き起こしたおっちょこちょいな姫よ

今年の夏も忘れずに
天地に涼しい水を巡らせて下さい

あまねく世界中に分布している洪水神 ....
俺たちはみんななめくじ
梅雨が明けても梅雨の時代だ
俺たちは塩をかけられ弱ってる
しおれていく前に誰かとつながりたい
どうせじめじめしてるんなら もっとわかり合おうぜ
世の中には形がない
 ....
両手いっぱいの憎しみで
ふくらませた青い風船
それを今 
ベランダからそっと飛ばす
それは思うように
遠くへと旅立ってはくれず
ただ あたりをふわふわと漂い始めた
部屋に戻り
静か ....
プリン
水ようかん
ティラミス
カスタードシュー
かき氷


かき氷


キャロットケーキ(クリームチーズフロスティング付
チョコバナナマフィン
杏仁豆腐
アフォガート
か ....
3歳になったばかりのひぃちゃんが
裸足でおんもに飛び出して
水溜りで遊んでる
空から大粒の雨がぼぼぼ
大きな傘差したひぃちゃんは
しゃがんでかえるさんとお話よ

ゲロゲロぎょっとびっくり ....
明日は一日、月立つ日
時の流れと一年を
月の姿で数えていた頃
細い三日月新月が
空に立つのが一日だった

白夜が続く北極も
夏至を先日迎えたばかり
白夜の空への夜の戻りを
るりが立つ ....
砂漠の真ん中で
ラクダが一頭
器用に足を折り曲げ
佇んでいる

背中には
大きな荷物と
大きなこぶ
そしてその谷間には
エジプト人の死体

ラクダは悩んでいる
自由を持て余し
 ....
凪いだ湖面は穹
白色の羊雲に
そうっとつまさきを乗せる
溶け出した肌色
ペティキュアの赤色が
波紋に引きずられるように
湖岸に打ち上げられるのを
静かに見つめながら
わ ....
疑うと詩が書けなくなる
あとは
幸せなとき


大げさな絵の具のような
ありふれたフォーム
曲線

誰かがうつむいて
指折り数えてる
それは
ノルマとか銘柄とかで

ほん ....
 ふと気配を感じた。とろりとろりとしたみずあめの海の奥深く、おおきな生き物の影が、ちらと見えた。息が苦しい。水が欲しいな。いっそあれに捕食されてもいい。おおきな生き物はそんな思考を察してか、ゆっくりと .... ともかくその日いちにちは
みんなで音を出す日という決まりだ
なんでもいい
大きな音を出しまくる
金だらいをラッパでたたく
スリッパでエレキギターをはじく
屋上からドラム ....
金属ブラシで懸命にこすって
庭の水道で洗い流すと
スコップも裁断ばさみも
見ちがえるようにきれいになった
せっかく用意したリュックには
けっきょく
詰めるものがなにも思いつかない
縁 ....
{引用=刻む秒針の 大時計の音が気になるので
夜中の階段を昇るのだ

光る猫や人形の目を避けるように
しずかに しずかに 足音たてず

針はとまる


真夜中に僕の亡霊は 音のないダ ....
悲しすぎる日々に
傷つかないように

心 緩慢な水のように


それでいて敏感で

すぐ涙で満たせるように
 その町は、塩で出来ていた。


塩で覆われた町は
夏なのに雪で覆われたように白い




塩の町の
美しい庭を持つ一軒の家
美しい庭には緑のつやのある植え込みがある

家の ....
 
初夏の光
ひとつ前の駅で降ります
虫かごもないのに


+


栞はかつて
誰かの魚でした
本の中で溺れるまでは


+


夕日のあたたかいところに
古いネ ....
みんなすごいな 沢山詩を書いて
僕はなんだか 少ししか書いてないのに
もういいや

このアカウントを消しちゃったら
お気に入りの詩のポイントが減っちゃうね

この詩を消しちゃったら
「 ....
海だった

湿度百十五パーセント
水蒸気の飽和したの六月の風
ビルに囲まれた灰色の世界に
潮騒と潮の匂いを届ける
風が吹き抜けるこの街は
海だった
気付いた君
ぬめつ ....
世界があんたを揺らして起こすなら
共鳴しよう
水色の液体を洗面器に注いで
空っぽの浴槽に船を浮かべて
30数えて
バスタブに亀裂
丁寧に
丁寧に
穴に潜りこんだ兎が
耳はいらないとい ....
 ・・・うん。 まだ恋をしたことがないので
彼女はカルピスを飲んでみました
甘くて
酸っぱくて
冷たくて
あたまの芯がきいんとなって
失神しそうになりました
けれども
なんだか物足りません
キスの味 ....
私のまわりのきまぐれ君 あなたに あなたのすぐそばでお話したいことがあります
「ほら、聞き耳立ててるのがわかるんですもの」
ええ あなたはいつもそう 何の前触れもなく降る通り雨みたいで
雲みたい ....
桃の心臓をかちりと割ると
滴り落ちるのは
椿の深い唐紅花の唇
涙より沁みるのは
歯茎から抜けない
本心の建前
みずみずしく透き通るのは
海に砕けた夏の記憶
恋の夜に{ルビ馨=かお}るほ ....
ピンクのクレヨンで太陽を描いた
みさちゃんが先生に怒られてるのをみて泣いた

だってみさちゃんはピンクで太陽を描きたくて
それを怒るのは可愛そうだと思ったし
ぼくが赤のクレヨンで描いた太陽よ ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
最後の細胞- umineko自由詩8*08-7-20
夜に咲く花_☆- atsuchan69自由詩14+*08-7-18
レタス- norif自由詩3208-7-15
- 池中茉莉 ...自由詩4*08-7-13
タイダイのおじさん- たちばな ...自由詩22*08-7-12
海辺- 木立 悟自由詩1108-7-12
ヤオ族の水仙姫- 海里自由詩208-7-11
なめくじたちの言葉- 新守山ダ ...自由詩208-7-5
両手いっぱいの憎しみで- 自由詩14*08-7-5
夏の真夜中- よしおか ...自由詩5+*08-7-4
雨の日の庭、傘から聞く風景- そらの  ...自由詩12*08-7-1
るりら、るりたち- 小池房枝自由詩5*08-6-30
悩みすぎで肩こりが治らないラクダ- かいぶつ自由詩308-6-29
入水回帰- 朝原 凪 ...自由詩6*08-6-29
パラレル- umineko自由詩9*08-6-29
涅槃- こんぺき ...自由詩508-6-28
もうひとつの耳のすませ方- ふたば自由詩508-6-28
小道- アンテ自由詩6*08-6-27
ダンスホール- もも う ...自由詩25*08-6-26
水風船- 桜瀬ろろ自由詩3*08-6-24
塩の町の赤い家- 初代ドリ ...自由詩7*08-6-23
海の伝言- たもつ自由詩2508-6-21
【みんなすごいな】- つむじま ...自由詩4*08-6-19
水風- 朝原 凪 ...自由詩7*08-6-14
啼きレンジ色- 秋也自由詩108-6-12
ここにいてよ- 長谷川智 ...自由詩2*08-6-10
初恋の味- yo-yo自由詩10*08-6-6
きまぐれ君♪にささぐ- もこもこ ...自由詩3*08-6-4
水蜜桃- 月下美人自由詩14*08-6-4
「模索する太陽_(みさちゃんとぼくの色)」- ベンジャ ...自由詩16+*08-5-31

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