すべてのおすすめ
小学校から帰って
叔父に自転車の運転を習う
家には大人用しかない
「両足がとどかないよ」
「おれだってとどかないよ」
叔父は自転車のサドルから腰をおろして
片足しかとどかない姿をぼくに見せ ....
灯籠浮かぶ川の道
真夜中の夢のように
満ちていく花の香の
中に浸って居たかった

冷たさ残す風飾り
蝶々の群れのように
飛んでいく薄紅の
真下に立って居たかった

しとしと続く梅雨 ....
その現代詩、セルダムイリーガル
なんてちょっと格好いいじゃん

自由詩に
もし決まりとか約束事とかがあるなら
張り切ってぎりぎりを狙うよ
NGワードがあるなら別の言葉をさがす

使われ ....
この
腹の底から
溢れ出る
涙は

私の涙でもあり
君の涙でもあるのだろう

サヨナラの時は
刻一刻と
近づき

そんな
酷い
答えしか出せない
この母体を
子宮を
 ....
 
 
朝めざめると
あなたは哀しい
人の形をしていた

毎朝きまって
そうなのだとしても
本当のことは
けっして言わなかった

言葉にできないことや
したくないことを
たく ....
 
 愛は四重奏

 愛は三重奏

 愛は二重奏

 愛は孤独奏 
 その身を削いでゆく
 どこまでも
 いつまでも
 と、いうわけにはいかないのだ
 だれであっても
 どんなひとであっても

 あげくの果て
 使いものにならなくなった
 ....
チェロが重低音を響かせる中
正座した理屈が
墨を含んだ筆をとり
大きな美濃紙の中央に
ごつごつとした岩山を

描く



モノトーンの岩山は
山肌の陰影だけ 浮き上がり
山の際 ....
隣の男が
うちのウサギを盗もうとしていた

その男はバニーガールのように網タイツをはき、ウサギ耳をつけている

おれはウサギテロリスト
世界に散った哀れな飼いウサギを集め
反乱を起こ ....
夏の初め
曇り空の海に浸かり
上向きに浮かぶ視線は
隠れている
太陽を探すばかり

くるりと反転して
水面を押して
飛び立って行くであろう翼を
もぎ取る勇気もなくて
黒い染みを広げ ....
悲しき道化師の夢を見た

がらんどうに流れる残響
琥珀色の朝日

笑顔の仮面は外れることなく
重い鎧をつけたまま

笑いながら、泣いていた
笑いながら、怒っていた
笑いながら、哀れ ....
いらないものを
雨に流すから
雨は泣いてしまう
あなたも
私を捨てるから
私も泣いてしまう

雨に濡れて
泣いてる雨に濡れて
とうとう止んでしまう雨のほうが
勇気があるの

ひ ....
わたしはどこにもいません
だからどこにでもいるのです
わからないまま
刻みつづけているのです
ビネガロンってかっこいいよね
と恋人が口にした地下鉄の中で
家に帰ってパソコンを立ち上げ
ビネガロンを調べてみたらあら

サソリモドキというクモみたいな
サソリみたいな凶悪そうな生き物
 ....
砂漠ならばいい
砂漠のヒキガエルのおなかにシリアルナンバーが
あったというならあったのだろう
アーティフィシャルなヒキガエル

けれども日曜日の遅い夕方
ふと目をやった河原の石に
なぜバ ....
あたしは 
しがないサラリーマン家庭の
家族

毎日の献立に数円の違いを見出し
家計を切り詰め 朗読に当てる

でも楽しい 自由だからココロは

出あったのは ひとりの人間としてのキ ....
夕立に西日がさす
顕れた私の表皮のように

小さな個室にて
スチールと硝子の板が
点と点で結ばれてゆくのを聴いている
白いシャツの青年が
自転車で脇をゆく
ずぶ濡れの帰り道には
明日 ....
硝子のセキレイ、鳴き声が届く、彼方、遥かの、
もういないあなたの鼓動、
耳の奥の回廊、すべて、ではない、
稲穂、誘い追う、昆虫たちが歌わない夏、
あふれる、記憶の洪水を押しとどめる、波、
な ....
貝殻のノイズに剥がれたちいさな夜に遅すぎた痒み
シーソーのように揺れるのを忘れちまったんだ悪魔
手のひらで溶かしたはずのチョコレートが剥がれ
それは耐え難い痒みなのだ、と言い聞かせようか ....
ざわざわする
ほんとは 誰とも
繋がれないのではないかと

ざわざわ する
自分のことで 手一杯で
優しくなれない

ざわざわする
約束は果たされず
勝手なこと言って 浮いている
 ....
ね、ういろうさん
あんたちょっと歩くの速いよ
引っ張らないでくれる?

「お手をするかわり、おやつくださいな」

ね、ういろうさん
あんたちょっと拾い食いはやめなさい
あと、たまには吠 ....
雨を聴くひと
土を嗅ぐひと

奏でられる調べには限りがある
奏でられない調べを夢にみすぎて
からだを置いてきた場所を
遠ざかってしまう

胸の奥には想像上の内臓があって
白いバラ線に ....
アリスはそこへ乱暴に投げだされ
黒い瞳に大粒の涙をためた
やがて朽ちてゆく散らされた意味の
灼熱に乾いたサハラカラーの砂漠の丘に
一面、蒼く鮮やかに咲く魔の花の
雑音交じりの夢へといざなう、 ....
おいらカナブン
ブンブン飛ぶぜ
黄金虫って言うな
カナブンって呼べ
そっちの方が性に合ってる
カナブンって
なんだか
自由な感じがするじゃないか
葉っぱの上では隠してるが
一旦空に飛 ....
{引用=
旅群の影に腰掛けて
静かにナツメを噛んでいた
夜露に濡れた
クサカゲロウの卵塊が
孵化した途端
光に溶けて

満ち欠ける月が映る
瞳を抉り出し
過去を刻んだ証人として
 ....
昔たってそんな昔じゃない昔
筑豊とかの炭鉱では女のひとも坑内で働いていたらしい

上半身裸で乳房丸出しの腰巻き一枚
薄暗く蒸し暑いヤマの奥底で
気の荒い男衆に混じり
掘り出したばかりの石炭 ....
まるでドラマで見るような
高い海岸で
私は
妻を殴り殺し
海に落としました

私は
なんてことのない商社マンです
菓子の開発に携わっています
そこは伝統制を持った
メーカーであり
 ....
ミカは小さな青虫を一匹飼っている
ママがスーパーで買ったキャベツに
それはついていた
ママにお願いして
捨てずに飼うことにした

きれいなアゲハ蝶の幼虫かも知れない と
ミカは思った
 ....
私の影。

私の存在。

光と私。
{引用=頂点はさらに、高さを増す。塔の上に塔を
重ね、そのようにして時代はいつも、賑や
かに葬られていく。足元には、無数のメタ
セコイアが植えられ、手をのばして、空を
仰いでいる。道は、休むこ ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5922)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
川のコトバ- 殿岡秀秋自由詩410-7-15
サクラ・憧憬- 照留 セ ...自由詩2*10-7-14
自由詩がもし不自由詩だったら- 小池房枝自由詩4+*10-7-14
- こころゆ ...自由詩3*10-7-14
さよなら二十世紀- 小川 葉自由詩1710-7-14
愛についての一考察。- ながぐつ ...自由詩310-7-12
おじさんはガンジス河のひと粒として- 石川敬大自由詩1710-7-12
自尊心- ……とあ ...自由詩10*10-7-11
その男、ウサギテロリスト- 初代ドリ ...自由詩410-7-11
イリマジル- 自由詩310-7-11
クラウン- 三奈自由詩710-7-11
雨とふたりで- 朧月自由詩510-7-11
ノート(岩像)- 木立 悟自由詩210-7-11
ビネガロン- 瀬崎 虎 ...自由詩4*10-7-11
バーコード、河原のとある一つの石に- 海里自由詩2+10-7-10
どこにもいかない- 森の猫自由詩6*10-7-10
水球のリズム- たちばな ...自由詩1110-7-9
なつのひかり- ふるる自由詩7*10-7-9
Eine_kleine_Nachtteufel- しろう自由詩2*10-7-8
ざわざわするの詩- アザラシ ...自由詩910-7-7
「ういろうさん」は犬の名前- トキハ  ...自由詩11+*10-7-7
真夏を待つ- あまね自由詩1010-7-6
らりぃ・アリス_★- atsuchan69自由詩19*10-7-6
突っ張りカナブン- 曲がり屋 ...自由詩3*10-7-6
ルシア811- 高梁サト ...自由詩21*10-7-5
生きるひと- 恋月 ぴ ...自由詩24+*10-7-5
- Oz自由詩210-7-5
モスラ- ばんざわ ...自由詩4*10-7-4
光と私- 小鳥自由詩310-7-4
トーキョー- 望月 ゆ ...自由詩32*10-7-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198