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進歩ないってつぶやいたら

進歩ってなに と雲がきいた

同じ白で

私のよく知る姿で

きいた

進歩ってなに と
百日紅の咲かない夏という小説を読みながら

ことしの蝉は鳴かないことに思いあたった

鳴かないどころかぼたぼたと地面に落ちている


地震のせいなのだろうか

それとも放射能だろうか ....
京の街中に引っ越してきたのは
師走に入った頃でした
世間も僕も慌しい頃でした

東向きのベランダの彼方には
百年の風雪に耐えてきた
銀瓦の低い峰々が連なっていました
午後の北 ....
「リサイシャです。」 
突然の呼びかけにハッと顔を上げる
カウンター越しにその女性は佇んでいた 
小さな女の子を二人連れている 
一瞬 何と声をかけようか戸惑う


胸の底に沈殿している ....
夏の

薄明と

薄暮とが

震わす弦

此の世と

彼の世との

あわいに張られた
いつも見ている山が、きょうは近い。
そんな日は雨が降る、と祖父が天気を予報する。
大気中の、水蒸気がいっぱいになって、レンズみたいになる。と誰かに聞いた。
山の襞が、くっきりと見えたりする。
 ....
俺の空は 曇り
明日も 明後日も 一週間後も 曇り
1ヵ月後も 1年後も 10年後も 曇り
雨も降らねば 日も差さず
予報士要らず

「いい加減に国民年金払ってくださいよ」
 ....
「きっぱり」
という名前を
つけたい朝
痛いほどの勇気が
背中を押す
夏はとつぜん、空から襲ってくる。
風がきらきらと光って、薄いガラス片の、トンボの羽が降ってくる。
少年のこころが奮いたった夏。
トンボを逐うことが、なぜあんなに歓喜だったのか。

細い竹の鞭 ....
こんなところに
ひっそりと輝いていた。

においたつような朝陽をうけて
いのちの糧だけを得て
これから先も静かに輝いて

消えていく。
子どもを迎えに行った車の中。
フロントガラスから見える夕やけ空。
ひとときの安らぎの時間。
帰り道。
今日あった いやなこと、いやな自分を
洗い流してくれる。

一度しか見ることのできない今日の夕やけのいろで。

ありのままでいいんだよと。
明日もがんばろっと。
植え込みに隠された自転車をぼんやり眺めていた
ピカピカなのに捨てられているから

おもいはサドルに積もり
シーソーがかるいを弾く

まるで意味のないことを口走りたくなる
風になりたい、と ....
  果実
  という言葉を胸に抱いて眠った



  眠りのなかでわたしは一匹の鮭だった
  寡黙に
  川を遡上する
  ほんの小さなものだった



  朝がきて目 ....
祈ってあげてください。
とつぜん、そんなメールをもらった。
かれが重篤だという。

かれは もう ひとりの みちを あるいている…

かれのことを、詩友といっていいかどうかわからない。
 ....
斜光に詠う
蝉の時雨
蚊帳越しの庭
縁側の隅に
境界線を引いて
あの頃は
まだ色鮮やかに

幼い君を
母の振りして
よちよちと歩かせた
差し延べた手の
焦げた肌に伝う
ひとす ....
             110720

            
トコロテンでごはん
辛抱おし
半時ぐらいは
保つでしょう
お母さまは
まだお帰りにはならないのです
 ....
? 目覚め

「いい加減にしろよ田中。そんなお前見たくねぇぞ」
今朝も俺を説諭する友人、工藤の夢で目が覚めた。
俺は田中じゃない。


? 山本または山室

「ゴゥ、ゴゥ、ヤマモロ! ....
平気を装っているだけです
疲れにかまけて弱気を出すと
誰かが慰めてはくれますが
それはそれで尚更惨めです
大丈夫大丈夫まだ若いから
少しくらい眠くても昼休み寝れば
午後も気合いで乗り切れる ....
<種類別> アイスクリーム(自称)
<体脂肪> 22.0 %以上
<内臓脂肪> そこそこ
<原材料名>
  怠惰、臆病、猫背、妄想、未練
  安定剤(貧乏ゆすり)、乳化剤(溜息)
   ....
智恵子は、東京には空がないという。

でも東京には、スカイがあるではありませんか。
あの光るのが隅田川。
あの高みで、空を指さしているのが東京スカイツリー。

ここは、あなたの生れたふるさ ....
箪笥の整理をしていて見つけたTシャツ
ぎゅっと胸に抱くと
懐かしいあなたの香りがしました

それはずっと昔、あなたからもらったもの
少し色褪せた白い布地に大きく描かれたオレンジの花
「この ....
人の気持ちって なんだか変動相場制
高いときもあるし
低いときもある
だって生身の人間ですから

同じ自分なのに
昨日は低く見られ
今日は高く評価される
他人の気持ちも変動相 ....
毎日ぼくは、琵琶湖の水を飲んでいる。
といっても、湖水を掬って飲んでいるわけではない。
琵琶湖の水は、瀬田川から宇治川へ、そして淀川となって大阪湾に流れ込んでいる。その途中で取水され浄化されたもの ....
草の実は、苦くて酸っぱい。
子供の頃から、虫は好きだった。
うつむく生活を続けていたら、とうとう草むらの中に、顔を突っ込んでしまった。
緑色の空気がいっぱいだ。これで虫になれるかもしれない。そう ....
世界が小さな球だとして
人間がその中を泳ぐ更に小さなピンボールだとして
さて、どうして毎日こんなにいがみあっている?
君には失う物がそんなにあるのか?
生まれた時は素っ裸だったというのに
 ....
まっすぐに伸びた楡の根元に座って

視界に収まらない空を見ていた

眼球の限界―

やはり人間は限界のある生きものらしい

銀色の飛行機が頭上高くを過ぎる

遠ざかってゆく機影に憧 ....
雨を赤く染めて、
山形から、小さな恋人たちがやってきた。
久しぶりに口づけをする。
いっときの、ほのかな甘み。
こんどは、いつ会えるかわからない。

小学校の校庭の、
熟して落ちていた、 ....
{画像=110709105543.jpg}


金魚鉢のそれのように、
一つの世界がそこで完結するとすると、
地球が再現され、
宇宙が再現され、
ついに発生する突然変異に、
ビオトープ ....
突き刺さった杭の代わりに、あなたたちのその細い骨が刺される。
まだ墓ではない。
杭のために動くことが出来ずに、頭と口を交互に動かしながら、わたしはいた。
水槽に沈められたり、瓶に閉じ込められ ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5922)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
進歩する雲- 朧月自由詩411-7-26
蝉の鳴かない夏- 吉岡ペペ ...自由詩511-7-26
お日さま色の猫- yumekyo自由詩8*11-7-25
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蜩(ひぐらし)- 塔野夏子自由詩3*11-7-25
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- blue自由詩411-7-24
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夕やけ空のチカラ- くさいき ...自由詩111-7-22
ブラン&ブラン- 佐々木妖 ...自由詩5*11-7-22
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祈りの言葉- yo-yo自由詩10*11-7-21
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裸で- yamadahifumi自由詩111-7-11
遠景- 宮岡絵美自由詩511-7-10
小さな恋人たち- yo-yo自由詩3*11-7-10
蛙人間は神に祈るのか?_/_熱帯夜に見る夢- beebee自由詩21*11-7-9
杭と碑- 長押 新自由詩2*11-7-9

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