夜の雨
Lucy

吹き荒れていた強風が止み
静かに雨が
降る

激情は去り
懺悔するように


いまさら遅い


傷つけたものは
けして回復しやしない


けれど
過ぎ去ったものの後に
泣き濡れてなお
歩き始めるものの
一歩に
つい寄り添い
待つことを
始めてしまう夜がある





自由詩 夜の雨 Copyright Lucy 2016-05-17 00:54:14
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