すべてのおすすめ
 春はGじゃん。卒業生の賞状筒携へてときめく去りぎは、風も温みて、
毛織物など{ルビ藍=いんぢご}の内にこそ重ぬれば綿の膝丈{ルビ袴=すかーと}ひらめきたる。

 夏はのーすり。日頃の腕立てすれ ....
 
 
山本さんが一人でぽつんと
落ちていた
落ちちゃったの?と聞くと
落ちちゃったよ、と山本さんは笑った
重力には勝てないよ、と笑った
いつか勝てるといいね、と僕も笑った
秋の空は晴 ....
少し前から
光合成をしなくなった

薄らいでいく光を
見過ごして
遠ざかっていく水を
遣り過ごして
余った二酸化炭素を
夢にすり替えることもできずに
ただ乾いていく

カサコ ....
どこかで誰かが泣いていた

悲しくて
それとも恋しくて




悲しさに理由なんていらないけど
流した涙はしょっぱくて
それでいて仄かな甘さなんて感じてしまう

なぜって
 ....
きみが覆いつくした 世紀は輝く

きみは高らかに筆を降ろし 画布から水面につたう

きみは光と水を 調合する

きみは招待で

振向くきみは侵食のようだ

きみは廃棄物マニフェスト ....
毎月28日はとりの日である
28(ニワ)トリというやや強引な語呂あわせで
オリジナルチキン4ピースとクリスピーが3個で950円
俺はそれをお持ち帰りする
「買出し頼まれちゃったよー全く困っちゃ ....
そうやって家系図の片棒を担ぎながら
鳥貴族の新郎は
ようやくここまで歩いて来た

混迷の小仏トンネルも抜け
惨事の綾瀬バス停付近を横目に
時速4キロで迎えに来たのは
映画スクリーンのある ....
私たちの救いとは何か?
共感か、賛辞か、批判か、自己満足か?

私たちは何を求めているというのか?
世間の目か、玄人の目か、仲間の目か、自己満足か?

私たちのゴールは何処にあるのか?
 ....
眠気眼のサラリーマンは
今日も大きなあくびをする
長いコートに包まれた
少し猫背なその背中

「いってらっしゃい」と声をかけたら
「いってきます」と言って
背筋をピンとのばした

 ....
太陽が帆をあげて
シャツの内側の漁港を照らした

さえぎる言葉のない純粋な心臓を
切り裂くように 糸を縫うように 流れる光
家々の屋根が風に吹き飛ばされ
海辺のように 透き通る空に 舞 ....
冬の気配を感じる日

信号待ちの足元に

からから枯れ葉が舞っている



まるで君の言葉のよう

冷たい風に吹き負けて

枯れてしまった君の言の葉



 ....
あの人の真似をして、煙草に火をつける。


ただ、
私とあの人の関係と、
あの人と煙草の関係とは、
とてもよく似ていたので。

私はあの人のように
火をつけることができない

む ....
                   111111



まがじんがらになせられたら、がらんだりんぐらんぐにんぐみんくしんぐりんぐやんぐ、まんぐりにんなにのんぐりみまらりんぐり、たらまんがら ....
台詞が浸透する
蝶じゃなくて花なんだ
月じゃなくて太陽なんだ
生活に懐かしい呼吸が舞う

遠くから見守っていた蝶が
夜のとばりのつぼみにとまる
戯れながら休息を得たなら
朝日を浴び 光 ....
生まれた時から 
小さい掌は、何も持っていなかった 

大人になるにつれて 
大きい掌は、様々なものを持つようになった 

やがて訪れる夜、掌は「闇」に覆われるだろう  

  * 
 ....
なまはげは
どこからきたのか

うみのむこうから
やってきた

ふるさとすてて
やってきた

わるいこはいないかと

ふるさとを
そまつにするこは
いないかと
 ....
海沿いを走る列車が
波飛沫を浴び
潮風を{ルビ喰=く}らってサビまみれだ

通りすがるたびに
このリビングに{ルビ軋=きし}む音が
クロスに跳ね返ってこだました

生活の一部となった音 ....
{画像=111110214109.jpg}



打ち寄せる砂浜に
文字を書いている

崩れ消えて行く文字達

流木を持ち
強く刻み付ける

水際に暗く強く ....
八月の森のいちれつは
空や雲や水平線がつらなって
やがて終わりの景色のなか
白い波の輪郭にしずんでいった。
泡と光をとじこめて
ヤギの背中のようにあたたかく
そして
引き返せ ....
ただ流されるままに
生きてきた

モノクロ つまらない世界
蹴飛ばした石ころ
水面に映るオレの顔 歪ませる

まるで意思のない
操り人形だね

望むものは全て
両手をすり抜け
 ....
「明日という希望の光」
なんていううさんくさい言葉を
わたしはいつまでも信じられないまま
からだだけ大人になって

背けたい真実と
妥協する常識と
逃げられない世界に
がんじがらめにな ....
誰にともなくかくれんぼ

相手のいないかくれんぼ

猫をかぶってかくれんぼ

その場凌ぎのかくれんぼ


あちらこちらを転々と

今日もくらくら立ち回る

断ち切ろうにも憂き ....
健やかに
太陽を浴びて健やかに
林檎は輝く

突然の風塵に出会うまでは

傷ついた林檎は
叫びの蜜を流し

やがて打ち捨てられ
谷底に堕ちる

それでも林檎は林檎たらんとし
 ....
 
 
犬小屋を作る
犬がいないので
代わりに自分が中に入る
隣の家から拙いピアノが聞こえる
丸くなりうずくまっていると
昔からずっとこうしていた気がしてくる
前を通る人が
中を覗き ....
見つめられると目が泳ぐ 点

嘘をつくとき唇が溺れる 点

滅多に好きなんて言わない 点

温かすぎると慌てて逃げ出す フーテン

笑おうとすると頬が寒がる 点

お世辞を言う ....
綿毛の海で泳ぐ
後ろ姿を探す
秋の始まる午後に
あたたかさとつめたさの両側から
等しく守られていることを知った


星の人から届けられる
言葉によらない通信を
言葉に変 ....
朝起きて 大地を読み
今日吹く風は西か東か
空気は何色?
お日様は見えるのかと
空に聞いてみた

決まりなどない
どこ吹く風
今決めるのさ 今求めるのさ

風の匂いは  ....
小春日和の土曜日
住み慣れぬ町を散策に出たアラジンは
ふと
今日は電車から見る一級河川に出てみようと
川辺の高層マンションに見当をつけ歩き出した
バス通りを渡り
古びた団地の中を突っ切り
 ....
  6つ全ての面に
  60と書いてある
  拳大の立方体
  それにそっと手を触れると
  彼は吸い込まれてゆく
  ゆっくり
  60分かけて



  彼がすっかり吸 ....
とても とても 小さな町から
とても とても 遠くの町へと
列車は少年を連れ去った

絵に描いた景色が
車窓に飾られてく度に
少女の声はひび割れていった

小麦色の雲の間で  見えない ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春はGじゃん- salco自由詩13*11-11-16
秋の重力- たもつ自由詩811-11-16
枯葉- nonya自由詩20*11-11-14
秋空のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2811-11-14
アイビー_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩13*11-11-14
ケンタッキーフライドチキンを食べた夜は- 木屋 亞 ...自由詩8*11-11-14
鳥貴族の夜に- シリ・カ ...自由詩111-11-13
【エール】- つむじま ...自由詩5*11-11-13
いってらっしゃい、いってきます- 三奈自由詩1511-11-13
風の生まれる- 古代 透自由詩5*11-11-12
枯れ葉- COCO自由詩1311-11-11
アイトウ- ゆき自由詩311-11-11
ただいま- あおば自由詩9*11-11-11
花蝶陽月- たちばな ...自由詩18*11-11-11
掌の器_- 服部 剛自由詩211-11-10
なまはげ- 小川 葉自由詩511-11-10
廃線- subaru★自由詩24*11-11-10
波に消される文字に_/_自分よ、心のままにあれ- beebee自由詩33*11-11-10
コーラル- Lily Philia自由詩7+11-11-9
強引なヴィヴィッド- 洞野いち ...自由詩611-11-8
優しい色- 森未自由詩16*11-11-8
かくれんぼ- faik自由詩5*11-11-7
太陽の林檎- うずら豆自由詩711-11-7
バイエル- たもつ自由詩2311-11-6
点点- nonya自由詩19*11-11-5
エリタージュ- 橘あまね自由詩29*11-11-5
風に乗って- 菜穂自由詩4*11-11-5
アラジン- salco自由詩6*11-11-4
キューブ60- 草野春心自由詩611-11-4
小さな町- 自由詩411-11-4

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197