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在りし日の祖母の部屋にて 
スタンドの灯をぽつんと点けて 
幼い頃に玩具で遊んだ 
炬燵の机の細かい傷を 
じぃ・・・っとみつめた

向かいの座布団の上から 
からだの無い 
祖母のに ....
駐車場に停まった
車の助手席から眺める 
スーパーの硝子の向こうで 
ベビーカーを押しながら 
おむつを買っている、妻の姿 

長い間、出逢わなかった 
二つの道が一つになっている 
 ....
昼下がりの公園
子どもたちが四、五人集まって
わいわいやっている
何だろうかと覗きこんだら
身体が一番でかい男の子が
カマキリを手に持っている
青い立派なカマキリだ

「今から、このカ ....
春に生まれた掌が
今 燃えている
血管に赤い血をめぐらせて

秋の沸点はとても低い

燃え尽きたあと
何もつかめないまま
地に落ちる たったひとつの
例外もなく
執着もなく
燃え ....
美しさがある見えない糸の整列にあるなら
その糸の端っこをちょっと引っ張ってみたい

その僅かなゆるみが美しさを引き立てるのだろうか

謎解きが残された人生が美しいように
言い切らない余韻も ....
{画像=121105232111.jpg}

祈りは切実

祈りは本心

祈りは真剣

祈りと題したこの絵

祈りを書ききったと

祈りたいですけれど

祈りが足りないかも ....
貴重な存在だからこそ

歌にもなる

とんてんかん とんてんかん

侮るなかれ

つちうつを

貴君等はどうぞ知り給え
うたってしまえ
と いいきれない現実の

火 消えることなく

いのちのように
燃えるからこそうたになる

理由といえば理由
秋の葉は
黄色く色付いて
からだのなかを風が吹いている
輪郭をなぞるように音が流れてぽつりと落ちる
がらんどうに響く軽やかな足取り
追いかけても
そこにはやっぱり何もなかった
青の向こうの哲学
考える葦
煽られ吸 ....
 
想いの珠がふくらんだり、しぼんだり

どっくん どっくん 鼓動する


あたいは、生きる



 
明日の家庭科のテスト、林檎の皮剥きできないから手伝ってと呼ばれて、夕焼けをバックに、包丁
を手にしたセーラー服 おまえなんかいなくなればいい 頬から頬に貫通する包丁 口内で林檎 校
内で燐光 きら ....
時計の針が熱を出し
飴のように変形する文字盤
使い古された木製の乳母車が
らせん階段をひとりでに
転がり落ちてゆく

それを追いかけ飛び跳ねる
古びたフランス人形
音の鳴らないトイピア ....
晴れすぎた空を仰いで
晴れなければいけない
と思った

わずかな湿り気も
吸い寄せてしまう
とてもシリカゲルな僕は
そう思った

咲きすぎた花を眺めて
咲かなければいけない
 ....
近所の野良猫が仔猫を六匹生んだ
ふわふわグレーきれい毛並の仔猫と
左右の目の色が違うオットアイの白猫と
真っ黒けの黒猫と
背中から耳まで黒っぽいトラ縞でお腹は白い仔猫二匹と
最後の一匹はどん ....
引越しの朝は
言い換えれば
旅立ちの朝

窓を開ければ梨畑が広がる小さな部屋であった
季節が巡れば白い花が再び咲くことだろう
春の雪のように
ほんの仮住まいといえ
思い返せば数年の愛着 ....
誰が知っただろう

わたしがあの日 おふろ場で

声をころして 泣いたこと


誰が知っただろう

わたしがあの日 公園で

宙ぶらりんに なったこと


誰が知っただ ....
みつつぶほおばる
あまやかな約束


ほほの裏側を
なでる、そんざい


そうだよね
でも


舌先でころがす
甘味
もう何処まで来てしまったんだろう
振り返ればもう出発点は視えはしない
視界に映るのは遠い後悔か 懐かしい悲しみか
幻だったかのように過ぎ去った愛するひととの日々

振り返れば道は一本だけ
 ....
楽しいことの向こう側では
苦しいことが待っている   (のりぴー)

私は過去を忘れない
なんてよして
こんなに涼しくなって
もうすっかり秋じゃない
季節は廻るって
2丁目の佐藤幸造さ ....
空の透明感
空気の澄んだ香り
星が輝き瞬く夜

何もかもがこの夜に溶け込んで息をする

黒い瞼の奥に誘われてしまえば
より一層闇に支配されて
静かに私も同化する

そうすれば
き ....
白い沙漠にころがる 8つのパーツをみたとき

なかなかいい出来だ、と思った


罪悪感に駆られて食べた中指が

胃の中でじんわり溶ける


よく考えれば

一昨日のきつねう ....
もうすぐ間氷期が終わる
と言ってももうすぐは
宇宙サイズの話だから
明日の事かもしれないし
百年後の事かもしれないし
なかなか終わらないかもしれない

まもなく氷河期がやって来る
 ....
泣き虫はきらい、っていったのは君

おしゃべりなのはきらい、っていったのも君


それじゃまるであたしが

泣き虫とおしゃべりだけでデキテル、

みたいな言いぐさね


でもあ ....
しろめたい、
足元のタイルを白に染めたい、
子猫の日々を大事にしたい、
実のない言葉を置き去りにしたい、
叶わぬ希望を箱につめて海にぽん、

しろめたい、
シロツメクサを踏みたくはない、 ....
たいそうなこと ではなくて
そう
立派な家庭とか
何不自由ない暮らしとか
そういうのが望ってわけじゃなくて
だけど
憧れってのはあるわけで



現実は
ただ
どうにかやってま ....
 人の爪の根元に、白い浮島があることを知ったのは小学生の頃。

「これね、大きいほど元気な証拠なんだって。病気になると薄くなったり、小さくなったりするらしいよ」
 友達から教えてもらったなんの根 ....
夜ふけの町を
自転車で走っていると
住宅の庭から
金木犀がほんのりと漂ってくる
ああ 甘くてよい香り 

若い頃 東京に住んでいた
渋谷 荻窪 吉祥寺が大好きだった
私は男と漫画を描い ....
月満ちて
生まれることなく
消された 小さな命

誕生を望まれず
悲しむ人もなく
花を手向けたくとも

 この子に 墓はありません


母の胸に
抱かれることなく
消された  ....
暖簾をくぐり、席に着く。
「もり大盛り」
静かに言う。
店員が厚手の湯飲みをことりと置く。
その半分を飲んでいるうちに蕎麦が運ばれてくる。
どんな蕎麦がくるのだろうか、初めて会う人を待つ ....
「お母さん、コンデンスト・ミルクっておいしいね!
 明日もまたこれ作ってね!」

娘達が練乳をお湯で溶いた飲み物を啜りながら言う

「いいよ。
 お母さんも子供の頃 これが大好きだったんだ ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
祖母のにおい_- 服部 剛自由詩112-11-9
家族_- 服部 剛自由詩412-11-9
【_カマキリの災難_】- 泡沫恋歌自由詩15+*12-11-9
- そらの珊 ...自由詩23*12-11-9
見分けるちから- 梅昆布茶自由詩2312-11-8
祈り- ドクダミ ...自由詩512-11-8
村の鍛冶屋- ドクダミ ...自由詩7*12-11-7
黄色の季節- 朧月自由詩212-11-7
となりのひとり- Mélodie自由詩412-11-7
生きる- 殿上 童自由詩22*12-11-5
むてん・か- ayano自由詩4*12-11-5
時間と光- sample自由詩6*12-11-4
晴れ時々ペシミスト- nonya自由詩20*12-11-3
【_事件_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-11-2
つばめよ、つばめ- そらの珊 ...自由詩17*12-11-2
誰が知っただろう- 川上凌自由詩6*12-11-1
甘味- 鵜飼千代 ...自由詩9*12-11-1
旅人への歌- HAL自由詩11*12-11-1
過去は消せない- 花形新次自由詩312-10-29
夢想の世界へ- 柊 蒼衣自由詩812-10-29
ぼくが彼女をころした日- 川上凌自由詩3*12-10-28
もうすぐ_まもなく- nonya自由詩25*12-10-27
なきむし- 川上凌自由詩3*12-10-26
しろめたい、- ふるる自由詩6*12-10-26
一日一日- さち自由詩812-10-25
浮島- そらの珊 ...自由詩14*12-10-25
【_金木犀と月_】- 泡沫恋歌自由詩13*12-10-25
【_水子供養_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-10-24
「蕎麦っ食い」- 山人自由詩9*12-10-24
練乳- 夏美かを ...自由詩19*12-10-24

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