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ワーグナーの「指環」を思いだし
朝雲に隠れかかった光の源に眼鏡を挟み込む
何万年も昔の発光躰でさえ
懐かしさを運んで届く
時間の夢
ふとしゃがみこみ
亀裂に滲みたアスファルトの鏡を ....
朝の冠
光なぞる指
覆い
覆いて


凶事とともに
庭に埋まり
花露の熱
打ち寄せる音


寒い光の底から出て
雑な緑を集めている
昼の明るさ
何も無 ....
小雨に当たって今日の花は
桜の花々は眠っているよう
だから金環食の事を考える
五月二十一日
太陽、月、地球が一直線上になるという
些細な椿事の天体図を想う

それから太陽のフレアになって ....
  ねえ
  これが、
  産まれたての時間。
  そう言いながら少女が
  綿飴をひとつ、ぼくにくれた



  まぶしい屋台の{ルビ犇=ひし}めき合う
  貧しげな七月の ....
死を
怖れるなかれ
死は
友人だ
この与えられた生のなかで
何事かを為そうとする者には
五月に生まれた
その時私はたくさん泣いただろうか

明るい小さな窓のそばで
この身体に優しさの種を植えただろうか

育つたびに変わらない
心の水たまりは
やがてゆっくりと輪郭までを映す ....
「さよなら翠星石」

ああ、この気持ちはあれだ
尊大で高圧的な父が
ある日とつぜん無職になったような

そんで、やっとこさ再就職しても
テレビに出てる生活が苦しい人よりも
高卒のヤンキ ....
ひとりであるくことなんてできない
ひとりであるいていく意味がないから
言葉さえ
届けるための番号のかたわら

目的の定まらない
はじまりの
萌える若芽さだけをたたえる
神にも鬼にも仏に ....
一杯のコーヒーと一枚の白紙と一本のシャープペン
これが僕の全てだ
他には何もない
ここに僕は無限の宇宙を作る
それが詩人の仕事だからだ
人はそれを笑うけれど
時々、蝶々がペンに止まって
 ....
その昔、水は鉄を含み、鉄は水の浄化を畏れ池の沼と溜まる
森の樹海より沼を這いい出た
池は湧き水へ灌がれ
道を逸れた一人の女僧が餓鬼を孕む
いつの日か鬼が母となり
母は子を宿しながら性 ....
夢の入った封筒を
そらの手にまかせたんです
翼をいただいた封筒は
薫風にみちびかれて

ゆくでしょう
かなうかなって
膝をかかえてうずくまる
あの少女のころの

いまのわたしに伝え ....
もう
なつの光が消えてから
七年がすぎて
あれほど
うるさく
見舞いにきていた テントウムシも青空も海も風も
すっかり
あなたを
忘れてしまって・・・

もう
あの日から
七百 ....
ある用事があって久しぶりに
母校の大学の図書館を訪れた帰り坂

どこかから何かを燻らしている様な
芳しいとも苦っぽいとも想える

懐かしいような想い出したくない様な
薫りが否応もなくぼく ....
車椅子の母の髪をカットした
チョキチョキ ハサミで切りそろえる
黒い髪より 白髪の方が多くなったね

わたしは 母が年を取って授かった
上には 年の離れた兄弟たちがいて 
望まれないまま  ....
 初夏

少年の頃
お話の木の絵を見た

広葉樹の木陰で
子供達が
眼を輝かせ
耳を傾けている
お婆さんのことば
森や草原を漂い
風に運ばれて
村や町や港や
海や諸国を巡り
 ....
       夜更けに降った雨はあがった
       そらはどこまでも透き通り
       青く高くひかりに満ちる
       さぁ腕まくりして窓ふきをしよう
       透き通るほど ....
町では桜も散り 山すその我が家までの
道沿いに見える畑には 林檎や梨の花が咲き
雪溶けの遅かったこの地にも 緑の季節が流れ始めた

除雪機で雪をとばし なんとか建てたビニールハウスでも
稲の ....
海のひし形 マンタ
波を揺らすマンタの先の 梵字の語尾の様な揺らめき

   ダイアモンド散りばめ
   灼熱のティーダを柔らかく 撫でる

 南の島の底をくぐり 界上は描かれた弧の丸み和 ....
橙色の絵の具しか
見つからなかったので
君を描いてみた

夕焼けなんかじゃ
痛すぎると思ったから

青色の絵の具しか
見つからなかったので
僕を描いてみた

海なんかじゃ
 ....
(振り返る
)ここには何もない
ただ山がある海がある
血はながれている

(繰り返す
)ここには何もない
夜が閉じ空が明けたら
静かに眠るだけ






 ....
この生が空しく過ぎることを悲しめば
問い返される
何が充実か

揚羽蝶がゆずの木にやってきた
仇やおろそかではない
ひらひらと儚くも天に任せる

愛しているさ、悲しんでいるさ
生の肯 ....
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま

それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみた

やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった


 ....
 
 
ぼくの骨が溶けだして 
飴玉のような
真っ白な塊になる
飴玉だよ、と 
近所の子供にあげると 
骨みたいな味がする 
そう言って無邪気に笑う 
骨の無いぼくは
ぐにゃぐにゃ ....
居間の壁の掛時計
アナログ式の長針短針
ゼンマイ仕掛けの
チクタクチクタク

チクタクチクタク
チクタクチクタク

ゼンマイ仕掛けの
チクタクチクタク

長針短針 進むごと
景 ....
今日の終わりに
のりしろが佇んでいる

のりづけしなければ
全てがそこで途切れることを
知っているはずなのに
どうしますか? と
のんきに尋ねてくる

点線から先は
のりしろ
白 ....
アナタがこの世に在ることは
そこから既にキセキの始まり
幾多の試練を乗り越えて
私と出逢いココに居る

未来の行方は誰も知らない
キセキは自ら起こすもの
信じて進むその先に
きっと光は ....
魅力的な名前のバス停を
すぎて言葉は色褪せて
私のうたがからまわる

早朝に
働く車が輝いて
 
 
妻の眉間のあたりに
凪いだ海がある

うみねこが飛ぶ
貨物船が渡る
風が吹く
少し波立つ

虹、と
妻が指差す

知ってるよ、
海に映ってた
 
 
ダーウィンはロンドン動物園の小さなジェニーがお気に入り
彼女は言葉を理解しおやつをおねだりし公爵夫人に自分の可愛いドレスを
見せびらかしたり本当に人間の子供のようだった

1832年にビーグル ....
風の無い穏やかな夜

仕舞い忘れた鯉のぼりが
だらしなく天を仰いでいる

それでいて
雲はせわしなく月を見え隠れさせて

不安定な上空には入道雲

たしかに今日から夏ですが
少し ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
休息- takano自由詩4*12-5-21
無境音叉- 木立 悟自由詩512-5-21
位相- salco自由詩14*12-5-20
綿飴- 草野春心自由詩19*12-5-20
- yamadahifumi自由詩612-5-18
五月- 松本 涼自由詩412-5-17
スーパーエンドルフィン翠星石- 一 二自由詩1112-5-17
辻が花通り- はなもと ...自由詩712-5-16
詩の賞賛- yamadahifumi自由詩412-5-16
鬼火- アラガイ ...自由詩12*12-5-16
お誕生日- もっぷ自由詩1112-5-15
忘れ去られる・・・ひまわり・・・の- 草野大悟自由詩5*12-5-15
燻製- HAL自由詩11*12-5-15
【_母の日_】- 泡沫恋歌自由詩22*12-5-13
初夏- 壮佑自由詩26*12-5-12
背伸びして窓をふく- 石田とわ自由詩13*12-5-12
雪と木蓮- 砂木自由詩21+*12-5-12
琉神- 朝焼彩茜 ...自由詩9*12-5-10
絵の具- nonya自由詩22*12-5-10
虚血- アラガイ ...自由詩10*12-5-10
ランダム- 木原東子自由詩18*12-5-9
もうちょっとなひと(みんなありがとう!)- 恋月 ぴ ...自由詩3812-5-9
骨飴- たもつ自由詩612-5-8
チクタクチクタク- ……とあ ...自由詩5*12-5-8
のりしろ- そらの珊 ...自由詩10*12-5-7
-キセキ-- ナイトウ ...自由詩612-5-7
その場所のなまえ- 朧月自由詩312-5-7
- たもつ自由詩612-5-6
ダーウィンの愛したオランウータン- 梅昆布茶自由詩1812-5-6
立夏- ちゃむ自由詩612-5-5

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