すべてのおすすめ
海の水をふるい落として
陸にかたむいた者たちが

熱にかわいて
石くれにうずもれていく

やがて誰かに掘り出されるまで
かれらは 海の夢を見ている

かれらの
海の後遺症は消えない ....
生まれてきたときに、私はどこから来たのかと
問いはしなかった
たぶんこの世からわたしがいなくなるのは
どこで、とは問いもしないだろう

「忘れられないこと」が大切なこととは限らないように
 ....
オランダの
アンネフランクの隠れ家に行った
そこは8人が2年間暮らすには狭く
人との距離は驚くほどに近い
そこでアンネは昔
8人に対する
本音の日記を記す
その距離は驚くほど近いから
 ....
むくろと暮らしたことがある
たった数日

むくろは
案外しずかで
ちょうど
子供がいたずらに
掛け布団の下 座布団を仕込み
あたかも眠ったふりをした
そんなふうな

かつて肉体だ ....
丸くならないダンゴムシの足が多い ほぼ等間隔に置かれた
不安のハードル
倒さないようにしながら
生真面目に歩く

決して抜け出せない
ループの回廊
天気はいつも晴れのち曇り
ところにより雨

ほぼ等間隔に現れる ....
104歳の詩人、まど・みちおさんが老衰で亡くなられた。
そんな歳まで詩人のままだったなんて、すごいことだ。
追悼の意味もこめて、すこしだけまどさんの時を巻き戻させてもらいたい。
巻き戻しても、ま ....
かあさんのしんぞうはけいたいでんわだ

いつでもどこでも
だいじにもっていて
いつでもどこでも
ひらいてみてる

かあさんのものは
たいていさわらせてもらえるけれど
けいたいでんわだ ....
左腕に
浮き出た内出血の痣
八年前に受けた
ハーセプチンの点滴は
あたしの血管までもぼろぼろにして
以来 採血は
看護士泣かせの儀式となった
その痕を
老いた母は
かわいそうにと
 ....
赤ちゃん言葉がしゃがれている お喋りして良いかしら
もしもある女性が心は男性だったとして
でも同時によ
同性愛者だったとして
男性を愛したとする
すると
そとからみれば普通の異性愛者と見えるでしょう?


北 ....
 瞳


二月の白い雨の中
何もかもが凍りついた冬日
畦の匂いさへ凍りついたまま
も吉は冷たい闇の中で
いつもの道を見失ってしまった
今日はどうしても
まっすぐ歩けない

も吉を ....
君がムラサキの太陽を睨んだとき
蒼空を背に 真紅の愛情がいま
胸を裂くほど翼をひろげ
君に向かって翔けている

愛の言葉が幻聴へと歪む
   その耳を
翼で抱いて塞ぐためだ
   そし ....
野辺に咲く花は彩りささやかな風に揺れていた
太陽の光を浴びたその場所は緑の芝生が敷かれ
青い空と白い雲が浮かび眩い光景に満ち溢れる

花園と小鳥と蝶と蜜蜂が飛びかい猫や犬と戯れ
時には小 ....
さみしいとつぶやきたくなる
こいしいとつぶやきたくなる

不安とか
自分ではどうしようもできなくなる事柄は
自分でどうにかしようとして
つぶやきたくなる

そんな10年
やっと来てく ....
乙姫をアンプにつなぎ流水爆音 最初の人間がこの列島に入ったように
この川に入った亀は何匹だったろう

ミドリガメと呼ばれていた子亀のころ
生まれ故郷から 人間に連れ出され
あげくに捨てられたのか 
それとも
遙かな故 ....
春がいる

駐車場の奥の
ハイブリッド車伝いに
ブロック塀の上に飛び乗った時
チイ子はそう思った

春がいる

朝の見回りで
ナワバリ荒らしのクロに
やられた三角耳がまだ痛む ....
タトゥーに誤字 今でも夢に見る

北斜面の崖
なだらかな傾きの崖

崖の上のお屋敷の、
裏手の急斜面から
空に舞い上がる自分を

空は樹木に隠れて半分
空は現実に隠され半分
半分の空に半分の自由 ....
 雨の音のように
 互いに育たず、打ち消し合う
 そういうものをこそ
 愛と呼びたい

 そらの色に
 本当の名前などないように
 分からないものをこそ
 信じていたい

 そ ....
舟が
天の使いが
父を迎えに降りてくる

モニターの
緑の輝線
彼の何かを告げている

母と私は部屋を出て
お向かいの
やけににぎわう居酒屋で

白身魚の天ぷらと
焼き鳥とサ ....
■そんな人だとは■
あなたがそんな人だとは思わなかった
ずっと疑っていたのに
とっくに信じてもよかったのだなんて。





■冗談■
今にして思えば、冗談のような愛情だった。
 ....
夜の風に呼びかけられて
居心地の良い部屋を捨てる
駄目な方へと向かう本能
どこかで赤ん坊が泣いている

綺麗な花を上からのぞいても
ダ・ヴィンチの要塞都市を連想する
そんな思考に石を投げ ....
つむじ風は南南東に駆け抜ける
収束しない想いを切り裂くように

二足歩行の夜は遅々として眠れぬ夢とともに
進化論の樹を遡り霊長類の高みへとたどり着く

昨日のことはもう知らない
知る必要 ....
十六時が明るかったので

今日を私の春の始まりとする
土脉潤起
つちのしょううるおいおこる


雲がほどけて
雪がこぼれる

北がやぶれて
風があらぶる

音がとだえて
水がいてつく

光がとおのき
命がしずまる

雪 ....
自分の心が辛いとき

自分のことばかりを考えないで

誰かのしあわせを願ってみよう

すこし 息もできるようになるから
息を吸いながら力の限り叫ぶ

この
邪悪な怒りを吸いながら
叫ぶ

この
涙を吸いながら
叫ぶ

この
鼻水を吸いながら
叫ぶ

この
叫び声を吸いながら
叫ぶ
 ....
初めに光だけがあった 大きな壁の下敷きになった僕は 光が光のまま同時に闇を兼ねることを知った 光が闇として熟していく中 時間の刷毛の愛撫のもと 再び闇は光へと跳躍した 僕は今度は大きな壁を乗り越え 僕 ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5884)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海のイメージ_I(2014.3)- 新嶋樹自由詩214-3-4
明日の忘れ物は今日に- たりぽん ...自由詩1*14-3-2
ホンネの日記- イオン自由詩4*14-3-2
むくろ、と- umineko自由詩25*14-3-1
丸くならないダンゴムシの足が多い- 北大路京 ...自由詩614-3-1
ループ- nonya自由詩17*14-3-1
涙の虹- yo-yo自由詩6*14-3-1
かあさんのけいたいでんわ- 小原あき自由詩5*14-2-28
【紫の華】_詩人サークル「群青」二月のお題「紫」への提出作品- そらの珊 ...自由詩13*14-2-28
赤ちゃん言葉がしゃがれている- 北大路京 ...自由詩514-2-27
サークル「群青」_課題「紫」_『赤と青の間』- 木原東子自由詩7*14-2-27
北の亡者/Again_2014如月〜皐月- たま自由詩25*14-2-27
赤い銃爪- ハァモニ ...自由詩1*14-2-26
花園・・・- tamami自由詩1014-2-26
母になるまで- かさね自由詩314-2-26
乙姫をアンプにつなぎ流水爆音- 北大路京 ...自由詩1114-2-25
要注意外来生物- イナエ自由詩12*14-2-25
チイさい春- nonya自由詩21*14-2-24
タトゥーに誤字- 北大路京 ...自由詩1214-2-24
空と自由- ……とあ ...自由詩12*14-2-24
るるる- Ohatu自由詩314-2-24
舟の儀式- umineko自由詩21*14-2-24
いいことや悪いことないまぜ_ごく短く十二篇- クナリ自由詩4*14-2-23
夜の風- 自由詩1314-2-22
つむじ風- 梅昆布茶自由詩1614-2-22
- フユナ自由詩5*14-2-22
土脉潤起- nonya自由詩17*14-2-22
こもりうた- にかほ  ...自由詩2+14-2-22
息を吸いながら力の限り叫ぶ- ichirou自由詩8*14-2-22
twitter- 葉leaf自由詩114-2-22

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