すべてのおすすめ
Y
あなたは樹木
草原に立ち
両手を広げ
Y
あなたはグラス
降り注ぐ声を
すべて
受け止め
Y
あなたは交差点
別々の人生が
いつしか
ひとつに
Y
ひら ....
ある番組で繁華街の
酔っぱらいにインタビューを
すると云うコーナーがあった
あるほろ酔いのサラリーマンが
インタビューを受け
こう答えていた
『オレ、元気やろ、元気やろ』
イン ....
私のDNAの塩基配列に
「ケ・セラ・セラ」という
遺伝子情報が組み込まれている
膨大な螺旋構造の宇宙には
母から降ってきた星屑が潜んでいる
突然の父の入院で
しばらくぶりに会った母 ....
ものに名をつけるのは ひとの営み
ときに名をつけるのは ひとの奢り
ことに名をつけるのは ひとの悲しみ
知らないふりをするあの娘
本当のことなど 知らない いらない
感情なんかのさざ波が
ポツンと当たって弾けて広がる
くるくる回って落ちてく音階
あの娘がくるくる くるくる落ちてく
サンダルの ....
春は透明な足音を立てて
僕らの世界を包む
人々の足どりは濃やかで
赤ら顔の盗賊さえも
どこかその顔は呆けている・・・
春風は都市の中にも吹き
人々の襟をすくめさせる
僕はアーチ状の街をく ....
「お世辞」
お世辞を言うのは
下手ではない
お世辞を言われるのが
下手なのだ
流れ落ちるほど
ユルユルに頬を緩ませて
頭の上に八分音符を
乗せてりゃいいものを
野 ....
頚椎を曲げて上を向く
陽光に目を細めながら
淡い桃色の群集を目にする
ちらつく青空と雲と花びら
そして 無骨な幹と枝
それらの織りなすコントラスト
胸を広げて楽しむ
無骨な幹に迷 ....
とうとうきみは声を出してくれなくなったね
ぼくが死ぬまで一緒に声を聴かせてくれるかと
想っていたけれどやはり来る日は来るんだね
きみはきみの生んだ会社の
50周年を記念して誕生したものだっ ....
木蓮が散りました
爪をたて はじめてだらけの
あなたへの海
ねえもしもの話なんていらないから
朝焼けに祈る
枯れたはずのなみだをのみこんで
がんばって
がんば ....
南へ向かう鳥達が
薄色の空に溶けて行った
きみは衣装棚から
厚い上着を出してきて
胸元に飾った小さな憧れを
そっと隠した
子犬が地層の匂いを嗅いでいる
鳥の化石に恋をしたんだ
....
いつも表情を崩さない
お利口な君のこと
そりゃあ嫌いじゃないけれど
中身をちょっと覗いてみたくて
一刀両断!
スパッとやらせていただきました
中ら出たのは意外や意外
小粋なドレ ....
琉球王国では
そろそろ初夏を迎える
日本人のくすぐる様な桜はない
しかし、空は人に近い
空は腰を低く
瞬きすればするほどの、こゆいこゆい
....
憧れ方が
悔しがり方が
思いつき方が
諦め方が
知りたがり方が
傷つき方が
話し方が
淋しがり方が
食いつき方が
愛し方が
懐かしがり方が
嘘のつき方が
標 ....
人と動物は
同じ自然を過ごしてはいれど
同じ世界には住んではいない
例えば今から
ここから一番近い
公園や広場にいったとする
そこに鳩の群れがあるとする
あなたを美しい女性と ....
期待に応えようとして
どんな事でもプロセスの合間の笑いに生きた
(ナルシスと詩作についてのテクニック。)
少しだけ無理をして
(真面目過ぎると言われたり。)
純粋な気持ちで心から ....
朝 バッロクを起こし
チェロ型のロボットにコーヒーを入れてもらう
愛情溢れる 故 また溢れさすだろう
無糖ながら 甘く 優しい 蜂蜜香りの マグカップの静けさ漂う 湖
....
巡り来る日々と
ぼくらの幼い憧れとの隙間から
木洩れ日のように降り注ぐ光
聴こえて来るだろう?
光の後ろ側の国から
あの/弾む息が
リズミカルなステップが/
国境線で
少女 ....
800字のパスワード
記憶できない でたらめコンピューター
毎回 打ち込み 叩き込み 魂胆極める カチカチ音
8の字カーブに 沿る弦の弾き
銀河団の大きさ かんにさわる
800字のパ ....
大人になるのを拒みながら
大人になるのをただ見ていた
昔からそう決まっているからだ。
そんな私も大人になれるのか
わかりませんないやはや。
た ....
二人で歩く梅林は
さくら咲く前 城跡の
猫に導かれて 迷い道
そこだけ陽射しが春めいている
その梅林に入る前
道端を歩く猫を見つけ
その痩せた背を撫で、餌をやり、
猫の道辿り 梅林へ ....
昔、屠殺場に送られる牛を
トラックに積む前の牛舎で眺めていたとき
その牛は
あと何時間後かに死に
バラバラにされて
肉塊を急速冷凍され
お店に並び
食卓に並ぶというのに
交尾を ....
夜は雨
どこからか雨
水を弾くタイヤの音
通りの向う
どこかで屋根を落ちる滴
私はここにいて
眠る人のことを思う
生き満たされぬ人を思う
又ここにいて
眠れぬ人のことを思う
燃 ....
Gが死んだのは寒風厳しい二月の末だと云う
ひらかれた掌からすべり落ちたグラスにこぼれるコーラの泡と
整列して空虚なペットボトル
黒い海鳴りがうまれた
坊主頭に、北からの光がきっとまぶしかったこ ....
所属先は 大地が第一
かかとの磁石が離さない絶対愛
愛されつつも翼を求める可能性
透明 素直に埃を煌かせる 酸素の自由名「空」
居場所は 命の中
生まれた時から 上が ....
人のこころは
おそらく丸い
誰かに
支えられなければ
何処かに
転がっていってしまう
ころころこころ
人のこころは
おそらく丸い
どんなに
縛りつけたところで
....
はじめまして。クイーンサラダです。
女王ですよ。クイーン言われてます。
護衛はいません。屈強な女王ですし。
ジャングル生まれ、サラダバー育ち。
すごいですよ。それはもう。マジで。
トング ....
消毒薬で洗った
白い部屋は
どこまでも
清潔で よそよそしい
菌という菌は
すべて
死滅し
有機体は私ひとり
お見舞いにもらった
ガーベラが
いつのまにか
造花に変わる
( ....
肌寒い中、歩き始める。
重い荷物を抱え、風を受けながら。
それはなぜ?
愛しい人に逢いに行くため。
途中、何度も躓きながら駅に向かう。
幅狭いバスも、朝早い時間でも外で待 ....
「い、一生分はあるぞ?」
「あの子ったらはりきってるみたいね。」
お母さんが笑いながら言うと、お父さんもしんぶんを
読みながらしきりに『い、一生分はあるぞ?』うなず
きます。
「 ....
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