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山を歩いていると
深い緑に浸り
濃密な孤独感と解放感を
吸い込み吐き出す

誰もいない山道に
誰かの視線があるかと思うと
綺麗な赤いまえかけをした
苔だらけのお地蔵さんが
ところどこ ....
森林公園のなかに
それはそれは
長いすべりだいがあった

ゆるい
傾斜のそれは
すべると
ローラーが
カラカラと音をたてて
人をすべらせていく

ゆっくりと
ゆっくりと

 ....
海が
めくれてゆく
いくつもの
いくつもの
海が
めくれて
岸壁から
追い縋って
宙を泳ぐ指先に
紫貝のように
閉じる音楽

 (母は海に還ったのだ

街が
たわ ....
◇小魚

雨の後は
小川の土手が増水し
小魚たちの遊戯場になっている

水圧に押されて
寝てしまった青草を
小魚がしきりにつついて
運び去ろうとする

一本の草とて
そうはさせ ....
ママの手は
てんごくのにおいがすると
五つの子が
うっとりとして
わたしの手を離さない

てんごくも
じごくも
絵本のなかに
出てきたね

てんごくに
匂いがあるなんて
知ら ....
死ぬ時はひとり
病床で死に向け衰弱して行く
ひとり剥がされて行く
それは寂しいことだ
あらゆる愛着を諦めさせられ
消えて無くなるのを
是認させられるだけの日々
世界に別れを告げ
明日に ....
{ルビ生命=いのち}の重みに
触れた{ルビ瞬間=とき}

今 ここに在る
ただ それだけで
繋がってきた奇跡の連続

なんてちょっと大袈裟に
身震いなんてしてみたりして

私も
 ....
人は白をみていて、白をみていない
青をみている
消えた悲しみの青を

人は白をみていて、白をみていない
赤をみている
亡くした赤子の熱病の赤を

人は白をみていて、白をみていない
緑 ....
 
【3.11】
 
 
 
 海は静かに波を揺蕩えている。
 
 あの日、多くの大切なものを飲み込んだことさえ
 まるで嘘だったかの様に穏やかに、そして優しく。
 
 笑顔も
 ....
  耳をすますときは
  手と足が
  とまる


  だれにしたって表情が凝固して
  仮面になる
  手配写真のようにだ


  音がするほうに
  むける
  ....
わたしはきたない
わたしはしにたい
わたしはきえたい
わたしはなきたい
わたしはみえない
わたしはへらない
わたしはとじたい
わたしはけしたい
わたしはとめたい
わたしはわたしは
 ....
うららかな日でございました

春まだ浅い
やわらかな陽光が
鏡のような海の面を
無数にきらめいていく
穏やかな日和に
お嬢様は嫁がれていかれました
でも
その胸中はいかばかりか
真 ....
理不尽よ

瓦礫のなかに誘われて

ぼくらは死者と対面する

あらゆる執着を

与えて奪い去った

理不尽よ

あなたはぼくらを全否定した


そこを真面目にさ迷った
 ....
うろおぼえの夜に
指を差し入れ
震えを聴いた
波に従い 従わぬ線
脚の動きを
讃えるまたたき


岩のはざまから
空を視る刃先
曇りと筆
曇り時計


器を ....
背景から浮かび上がるように
白い山の稜線の切れ味
日がもう暮れようとしているのだ
帰路を急がねばならない

生活はひとつひとつの単位を組み合わせて
前へ進んでいく
どのひと時も微分すれば ....
{画像=120307070503.jpg}

こちらの作品は「詩誌AVENUE」様に向けて創作した短詩です。

写真は写真素材 FREE PHOTO 1.0 emrank 様よりお借りしてます ....
ある日わたしの脳の真横にロボットの大群が押し寄せて、
今よりずっと透明に考えられるようになる。

脳の真横に訪れた、ロボットの大群はいつのまにか、
脳の内側に入って、はげしく金属音を鳴らすけれ ....
軽くなった背中は
じぶんの骨格をおぼえているかい

あいつを鷹を
しばらく見ていないんだ

形づくっていた骨
いっぽんいっぽんの組み合わせ

こうやって生きていたのに

眠ったら ....
だれもが仏様になれる

種みたいなもんを持っている

一切悉有仏性とは

そんな意味の仏教用語だ


いろんな争いごとや美談を見るたび

一切悉有仏性を思い出す

争いごとも ....
 
 
澄み渡った世界の気配がする
赤い朝顔を買ってきたはずなのに
青い花が咲いた月曜日
今日はたしか
君の誕生日だったと思う
 
 
すっかり きれいな
さっぱり わかれた
そのかお わたしは
みずべで ねそべり
きーんと きこえる
はてのね ふれたい
むりなの わかった
みんなが ないてて
わたしは わらった
し ....
死んでいる人と
眠っている人は
よく似ています

だから
不安になって
あなたの口もとに
耳を寄せてみるのです

かすかな
寝息がきこえると
ああ、生きていると
安らかに生きて ....
花よ
祈れ

花よ
癒せ

花よ
鎮めよ

花よ
救え


魂に
手向けられた
花よ

悲しみを
汝等が背負え

手向けられた
花よ

生き残ったものの
 ....
 
ひとは
わるくちをすることによって
 
ひとより優位に立とうとする
仲間をつくろうとする
社会に取り残されないように
 
わるくちによって
出来上がる一体感が 僕は
だいきらい ....
 ハム派樽子の濃い占い


あなたの髪に触れたいの
愛され女の特権で
スキ、スキ / キス、キス

あなたの睫毛を見つめてみたい
わたしをどうか見つめて欲しい
スキ、キライ / スキ ....
ぽとり、と蝋梅
黄色い窓を覗く
すると向こう世界の隅で春が騒いでいた

「梅、桃、桜の順で咲いていくのよ」
「そうして、春になるの」

白い酒器の表面に落とされた桜
注がれた梅ソーダが ....
腹をすかせた人に
必要なのは
おにぎりであろう
一篇の詩など
あったところで
なんの役にも立たないのだ

心に空洞をもつ人に
必要なのは
一篇の詩であろう
おにぎりのように
それ ....
夜の銀座や北新地で
暫々贈られるバーキンと
呼ばれるエルメスのバッグ

デパートの質流れ販売で
眼の色を変えて
群がる浅ましい形相の女たち

でもその誕生の経緯を
知っている男も女も ....
中国に来てから餃子にはまっている
羊肉と豚肉と牛肉のがあって
牛肉餃子が一番、おいしい
大学の寮の食堂で一人分、餃子を頼んで
タッパーにつめてもらって部屋に持って帰る
小さなお椀に中国で買っ ....
おかあさんは空からばらばらになって降ってくる
ぼくが呼ぶたびに、こたえてくれるのだった
地下深くにねむっていたまものの声が
その空に響くたびに
十五年という年月の短さと
まだ君は鉄道を降りて ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5883)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
苔地蔵- 灰泥軽茶自由詩5*12-3-18
長いすべりだい- そらの珊 ...自由詩11*12-3-18
発端- 壮佑自由詩36*12-3-16
波打つ草原- 杉菜 晃自由詩11*12-3-15
てんごく- そらの珊 ...自由詩26*12-3-14
行方- salco自由詩7*12-3-14
Be- 広川夏海自由詩7*12-3-12
白という色について- 灘 修二自由詩3*12-3-12
3.11- 綾瀬たか ...自由詩212-3-11
たまの春- 石川敬大自由詩27*12-3-11
削除- 自由詩212-3-9
なのりそ- そらの珊 ...自由詩11*12-3-8
破壊の限りのそのよこで- 吉岡ペペ ...自由詩812-3-7
雨へ_雨へ- 木立 悟自由詩8+12-3-7
木蓮- 瀬崎 虎 ...自由詩212-3-7
フォト短詩_【_Link___】- 泡沫恋歌自由詩15*12-3-7
退屈- ブロッコ ...自由詩6*12-3-7
しくみ- 佐伯黒子自由詩812-3-7
一切悉有仏性- 吉岡ペペ ...自由詩212-3-6
age12- たもつ自由詩912-3-5
だだだだ- 佐伯黒子自由詩20*12-3-5
まるめろ- そらの珊 ...自由詩20*12-3-5
花よ- HAL自由詩7*12-3-5
わるくち- 次元☆★自由詩2*12-3-5
卦(け)- salco自由詩8*12-3-5
十九歳の雛祭り- 緋月 衣 ...自由詩14*12-3-5
Life- そらの珊 ...自由詩2112-3-4
Irony- HAL自由詩7*12-3-4
中国の食事情- ジム・プ ...自由詩4*12-3-4
ジョバンニへ- 佐伯黒子自由詩10*12-3-4

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