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浴槽の栓を抜く
しばらくは何事も変わらない水面
さざ波のそぶりさえない
今 渦中では
見えない引力に導かれ
出口へと
まさに水が
わあわあ殺到しているというのに

ことの始まりは
 ....
みなさん、こんにちは。
いつもお世話になっております。
今回、みなさんに読んでいただく
「悪い花」という作品はたいへん
美しい現代詩となっております。

そして今回に限り、
悪い花(希 ....
開いて
閉じて
開き直る

胸のちょうつがいを
ギシギシ言わせて
自分の扉を開け放つ

隅から隅までよく見てみやがれと
立ち塞がった戸口の後ろで
気弱な本体が震えている

 ....
夏の庭には自然が蔓延る
カマキリが三角頭をかしげ
雑草が繁茂して人間の通り道をふさぐ
その葉裏からわき出る蚊 這い出すヤスデ
ときには蜂が茂みに浮かぶ花を尋ねて
低く飛行する

手入れし ....
ある日クローゼットを開けると
床の上に散らばったネクタイの塊が
視界に飛び込んできた
どうしたものか…?と一瞬迷ったが、
とりあえずそのまま扉を閉めた

数日経って再びクローゼットを開ける ....
よく晴れた日の朝、公園の人々は僕に優しい。
それぞれの日課をこなす人、ふらりと散歩に来た人。
見ず知らずの人同士がお互いに軽くスマートな挨拶を交わす。
素晴らしい一日の始まりがここにある。
 ....
はなかざりを編んでみたかった
いまはただ、そう思う
ガラス箱のような草のうえで
僕は声を持たない子ども

冷たい妹の胸に耳を当てて
見上げた空には白い斑が散っている
だれか、あの青いガラ ....
 耳のなかに
 あらぶる海波が音をたてて打ちよせる
 波うちぎわがあって
 すぐにきえる影をつくって
 雲の列車がゆく

 武器をにぎりしめている
 ビルのうえには
 どこにも ....
窒息する女性


孤立した母親は、子どもに手のかからない
母親側からの子どもの自立を願う
それは自然になされるように見えて
子どもは、家族のために、と自分の気持ちを殺す


泣きたい ....
それから、ぼくたちは
かくれんぼをした
十数えて目を開けて
探したけれどきみはいなくて


それなのに、例えば
ぼくの腰近くまで伸びた草だとか
時折何かがはねているせせらぎとか
どれ ....
手賀沼の畔

今、道の駅があるあたり

河童が一匹人を待つ

臆病河童の三太郎

道祖神の裏に隠れて人を待つ

手賀沼の畔

大きな椨(たぶのき)の影で

臆病河童の三太郎 ....
ゆくすえは
どこまで見まもることが
できるのだろう

吃音のことで
それほど悩んでいたなんて
知らなかったけれど
親は子の悩みを
まるごと肩代わりすることはできないし
してあげたいけ ....
わたしはピクニックがしたかった

母にきくと
いいよと言った
ためておいたおやつを
バスケットに入れて
母が貸してくれたゴザを持ち
野原に行った
靴を脱いで
ゴザの上に座った
飴を ....
{引用=
目をさます
{ルビ灯火=ともしび}に光りをともす
夜の帳をとく
忘れれば 万物の命を病めさせる


部屋に家具ひとつなく
静寂に そこは
音という概念すらありもぜず

 ....
                    130528



大使は
河辺駅で
降りた
突然の雨に慌てる随行する大使館員たちを無視するかのように
 ....
一滴の雨が頬を濡らした

一滴の雨は頬を伝わって

私の胸元に落ちて消えた

どうしたの? 落ちた雫よ

一滴の足跡は1本の光りの線になった

一滴の足跡の1本の光りの線が消え ....
ゴジラに破壊された街

昨日人が往き来した街
昨日車が往き来した街
昨日喧噪と怒号の街
昨日軍が往き来した街
昨日ゴジラが破壊した街


ゴジラが去って何も無い

人もいなければ ....
宇宙人みたいな顔のやつがTVに出ている
どのチャンネルに変えても、
出てくるのは宇宙人みたいな顔のやつばかりだ

そして久しぶりに街に出ると、
高級ファッションで身を固めた
超ド派手な宇宙 ....
幼い娘が川沿いを歩きます
腰に下げた袋からぽとり
ぽとりと肝油ドロップが落ちます
絵に描いたような緑色の蛇が
蛇行しながら地面をなみ縫いし
ポップな模様を描き出します

幼子が歩くたびに ....
人知れず、希望の泉が湧いている。
それは思いのほか近くにあるかもしれないし、遥か彼方にあるかもしれない。
それでもあなたが生きている限り希望の泉が絶えることはない。
泉はいつまでもあなたを待 ....
穏やかな
朝の何処かで
キジバトが鳴いているけれど
耳で
探しかけてすぐやめる

どうでもいいじゃないか
そんなこと

美味しい
朝の何かが
芳ばしい匂いをたてているけれど
 ....
僕は軽くなりたいんだこれまでより軽くね
重すぎる心と身体はもう要らないさ小鳥になって遊ぶ
僕は何者だったというのだろうかそんなのかんけーねーってか
乗り過ぎはいけないがぶっとしていてもダメだ
 ....
幼稚園のそばを通ると
叫ぶような声で子供たちが歌っている

歌っているというよりは
ぼくのわたしの声が一番大きいんだぞと
叫んでいるようで
うるさくてしょうがないんだけれど
楽しくなって ....
朝露が木の葉から滴り、大地へと馴染んでゆく。
朝日を受けて輝く緑も鮮やかな林の中で、僕は貴方に出会った。
貴方は純白のワンピース姿で、はにかみながら大きな木陰に身を引いた。
大きな麦わら帽子 ....
「ママ、なんでみどりなのに、あおっていうの?」
信号を指さして
そう問う
まだ乳くさい我が子を
天才だ! と思った遠い日

わたしは
なんと答えたのだろう

仮に
みどり、と名づけ ....
開けた跡地の看板に軽く絶望を唱える
お会いしなかったのは全くもってこちらの都合であり
ノスタルジックの甘みと苦みに浸されるのもこちらの都合であり
好きになったのもこちらの都合である

何を生 ....
オレンジを切る
六等分に切る

大きいのと小さいのができてしまって
やっぱりさ
みんなおんなじってむずかしいね

大きいのをあなたに
そうおもってよくみると
オレンジのかたちが
ま ....
いつからだろう
背中に川が流れている
岸辺には
大きな榎の木がある

その川には
エノハという美しい魚が棲んでいた
むかし
榎の葉っぱが魚に変身するのを
おじいさんは見たという

 ....
 口には出さなくとも
 目つきで解る
 軽蔑の刃

 四角い花壇の隅を汚す
 ゴミを捨てたのは誰
 落とし主は現れず

 誰も手を汚したくない
 でも傷つけずにはいられない
 だか ....
{引用=

詩を詠むように
風を読むものたちがいる


読経の声
いや、それは蜂の羽音にも似た
風だった


見上げれば、しばらく忘れていた空が
いそぐ雲を 連れ立ち ♯

 ....
るるりらさんの自由詩おすすめリスト(5922)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うず- そらの珊 ...自由詩22*13-6-1
悪い花- 左屋百色自由詩8*13-6-1
ちょうつがい- nonya自由詩23*13-5-31
挽歌- イナエ自由詩7*13-5-31
クローゼットに潜む魔- 夏美かを ...自由詩25*13-5-31
朝からの訓示- ヒヤシン ...自由詩5*13-5-31
天使は川辺にて- sample自由詩7*13-5-30
かくれるところのない空には- 石川敬大自由詩913-5-30
窒息する女性- はなもと ...自由詩7*13-5-30
天使は川辺にて- あ。自由詩8*13-5-30
河童のおはなし- ……とあ ...自由詩14*13-5-30
ゆくすえ- そらの珊 ...自由詩21*13-5-29
ピクニック_(詩人サークル「群青」五月の課題「緑」から)- Lucy自由詩17*13-5-28
月魂—つきしろ—- 月乃助自由詩12*13-5-28
天使は川辺にて- あおば自由詩6*13-5-28
雫・・・- tamami自由詩713-5-28
ゴジラ- ……とあ ...自由詩10*13-5-28
宇宙人みたいな顔のやつ- atsuchan69自由詩12*13-5-28
天使は川辺にて- 木屋 亞 ...自由詩3*13-5-27
信じる力- ヒヤシン ...自由詩4*13-5-27
小満_(しょうまん)- nonya自由詩14*13-5-26
風に乗る- 梅昆布茶自由詩1213-5-26
叫ぶ子供たち- 灰泥軽茶自由詩1013-5-25
善と美の幻想曲- ヒヤシン ...自由詩2*13-5-25
【仮にみどりと名づけてみる】群青五月のお題、緑から- そらの珊 ...自由詩20*13-5-25
(都合の良い)手紙- ブルーベ ...自由詩5*13-5-25
オレンジ- 朧月自由詩713-5-24
榎の葉っぱ- yo-yo自由詩613-5-24
屑の輝き- まーつん自由詩14*13-5-24
フォルテの風- 月乃助自由詩9*13-5-24

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